王様「勇者よ。世界を救った褒美としてきゃらめるをやろう」

大臣「まさか>>3を勇者に与えるとは・・・」

王様「ありがたくうけとるがよい」

勇者「は？　ボケてんのかじじい」

勇者「孫が遊びに来たわけじゃねーんだよ！」

勇者「ちゃんとした褒美よこせや！」

勇者「こちとら命かけてんだよ！　仲間も死んでんだよ！」

勇者「てめぇの喉にキャラメルつめこんでぶっ殺してやろうか」

王様「わ、わかったおちつけ」

王様「冗談に決まっておる。本当は>>17じゃ」

大臣「王がブレスケアにつかっているミンティアですな」

勇者「どうりで胸ぐら掴んだときいい匂いがするとおもったぜ！」

王「ふぉふぉふぉ。そなたも食え」

勇者「じじい本気でボケてんじゃねぇだろうな！」

勇者「褒美つったら！財産になるもんだろうがよ！」

勇者「よこせや金銀財宝！！それともなにか！ここはお菓子の国か！？」

勇者「あんまなめてっと血の海に沈めるぞ！」

王様「すまんすまん。ほれ、大臣よ」

大臣「本当は>>28ですぞ」

勇者「そうかよ。そうなんだな」

勇者「俺の価値は、五円ぽっちってことなんだな」

勇者「てめぇらは俺のことなんざ何も気にかけてねぇ」

勇者「魔王を倒してもどってこようが、旅の途中で息絶えようが」

勇者「どっちでもよかったんだろ！ええ！？」

勇者「なんとかいいやがれ腐れ爺ども！」

王様「>>44」

勇者「ゼロが足んねぇよ！！」

勇者「まさかてめぇら・・・」

勇者「この国は・・・財源不足に陥ってるのか？」

勇者「たしかに、俺は旅の支度金をたんまりもらった」

勇者「魔王軍との戦争で派兵に金もかかってるだろうな・・・」

勇者「尽きちまったんだな・・・金が」

勇者「なら土地をくれ！　なんなら極上の異性でもいい！」

勇者「とにかく俺にまともな褒美をくれええええ！」

王様「>>56ならあるぞ」

勇者「なんで・・・こんなことになったんだ」

勇者「俺は魔王を倒した・・・世界を救ったはずなんだ」

勇者「なのに・・・愛する故郷は荒れ果てて、衰退していた・・・」

勇者「むしゃむしゃ」

勇者「民草や王族、みんな揃ってこんなひもじい生活をしているなんて・・・むしゃむしゃ・・・うめぇ懐かしい味だ」

勇者「くそぉ！　俺があと数年早く魔王をたおしていれば！！」

勇者「こんなことにならなかったはずなのに・・・」ガクッ

王様「そう落ち込むな」

王様「まだ希望はある。>>74すれば国は助かる」

勇者「たとえ一度国が滅びても。意思を受け継ぐものがいれば・・・再建はできる」

勇者「わかったぜじじい！」

勇者「なん世代かかるかわからねぇが、俺と俺の子孫たちがかならず国を護る！」

勇者「だからよぉ・・・」

勇者「子供作る相手くんね？」

勇者「いねぇんだよ！！独り身でわるいか！さっさと結婚させろや！」

王様「ならそなたに>>85を与えよう」

勇者「ネトゲしてたのかよこのクソ爺！」

勇者「ネトゲ内での結婚とかお断りだ！」

勇者「現実を見ろ！　お前の国滅びかけてるぞ！！」

勇者「じじい！帰ってこい！！」

勇者「俺に配偶者をよこせ！」

大臣「王はとうに生きる屍となられた。そっとしておいてくだされ」

大臣「勇者殿には僭越ながら私から>>100を紹介しましょう」

勇者「・・・」

駄菓子屋「そう。それは辛い旅だったわねぇ」

駄菓子屋「あなたはがんばったわぁ・・・ええがんばりましたとも」ニッコリ

駄菓子屋「いまは、ゆっくりと休むのよ」

勇者「お、おばあちゃん・・・」

勇者(そうだ。俺が本当に欲しかったのはこのぬくもりなのかもしれない)

勇者(戦いの日々で俺の心と体はボロボロになりすぎた・・・)

勇者「おばあちゃん・・・俺・・・眠くなってきちゃったよ」

駄菓子屋「そうですか。では子守唄を歌いましょうねぇ・・・」

勇者(あぁ、懐かしい・・・子供の頃にもどったみたいだ)

勇者(キャラメルも五円チョコも蒲焼さん太郎も好きだったな・・・)

勇者(みんな、俺は故郷にもどってきたんだ・・・)

大臣「無事、魂は天に召されたようです」

王様「勇者よ・・・最期によくぞ戻ってきたな・・・」

大臣「たいしたものです・・・まったく」

世界を救った英雄勇者、ここに眠る