ガキ「ここWiFi飛んでるぞ!」ワイ「…」

1: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:13:35 ID:vDp
ガキ「ここでみんなでスイッチやろうぜ!」

ワイ「…」

ガキ「明日もここに集合な!」

3: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:14:39 ID:vDp
ガキ「ここ公園も近いし最高だな!」

ワイ「…」

ガキ「明日もここに集合な!」

5: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:15:28 ID:vDp
数日後…
ワイ「(最近ガッキ来ないな…)」

公園「ワイワイ」

ワイ「鬼ごっこしてる…懐かしい…」

11: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:17:06 ID:vDp
一年後
ワイ「(めったに来なくなったな…)」

公園前ガキ「」

ワイ「あっ一人で帰ってるンゴ…」

12: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:18:54 ID:vDp
五年後
駅前ワイ「(そういえばもうずっと顔見てないな)」

元ガキ「おっさん…金出せよ」

ワイ「あっあの時の…」

元ガキ「あっ?いいから出せや」

ワイ「…スッ」

元ガキ「チッ!シケてんな」

15: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:20:35 ID:vDp
さらに一年後
公園散歩ワイ「あのガッキベンチで項垂れてるやん」

元ガキ「…」

ワイ「兄ちゃんどうしたんや?昔良くここで遊んでたやろ」

元ガキ「…」

18: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:21:34 ID:vDp
ワイ「(まぁええか)近所おるからなにかあったら相談するんやで」

ガッキ「…ッス…」

23: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:23:39 ID:vDp
数日後
公園ワイ「(同じ格好でまたスッ項垂れてる)」

ワイ「なんかあったんやな?言うてみ、飯くらい奢ったる」

元ガキ「…色々あって家追い出されたんス…頼れる友達ももう居なくて…」

ワイ「せか、ファミレスでも行くか」

元ガキ「…ッス…」

30: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:26:03 ID:vDp
ガキの頃の友達は中学に上がるにつれ新しい人間関係で疎遠になっていったらしい
親にも認められずリーダー的存在だったガキは腐っていったようだ
35: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:27:54 ID:vDp
ワイ「そうか、それでおやじ狩りまでしてしまったんやな」

元ガキ「!?あんたあの時の…すんませんでした…」

ワイ「まぁええわ、大した金額持ってなかったし」

ワイ「それでこれからどうするんや?」

37: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:29:43 ID:vDp
元ガキ「わからないッス…家にも帰れないし親しかった友達も何処居るかわからないし…連絡先もわからないッス…」

ワイ「せか…スイッチのアカウントは覚えとるか?」

元ガキ「?…多分覚えてるけど…毎日やってたし」

47: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:32:18 ID:vDp
ワイ「ここはWiFi飛んでるんや、ワイのスイッチ貸したるからログインしてメッセージ送るんやで」

元ガキ「でももう誰もやってないでしょ」

ワイ「ワイは君が公園で遊んでた頃から今の今までやってるやで」

53: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:33:59 ID:vDp
元ガキ「…ッス…」

ワイ「メッセージ来たら教えたるわ、腹へったら打ちに来い、住所はあの公園正面や」

元ガキ「…あの家か…」

68: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:39:10 ID:vDp
2日後ワイ宅
元ガキ「…どうすか」

ワイ「お、なんか通知きとるで」

元ガキ「!………」

ワイ「怖いんか?」

74: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:40:54 ID:vDp
元ガキ「そっすね…みんな頭良くて真面目だったし…迷惑かけちゃった事もあったし…」

ワイ「せか、みんでもええけどこのままじゃ人生楽しくないやろ」

81: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:47:02 ID:vDp
元ガキ「…ッス…」

内容をかいつまんで聞いてみた
友達も音沙汰のない元ガキの事を偶に心配していたらしい
今は県外の進学校で真面目にやってるそうだ
今は忙しいが、また今度地元のあの公園で会おう
と言う事だった
ワイ「良かったな」

元ガキ「…ッス…あの、ここのWiFi借りていいすか?友達と話ししたいス…通信費払えなくてスマホ使えなくて…」

ワイ「ええぞ!パスワードは…かけてないの知っとるな」

83: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:49:21 ID:vDp
元ガキは暫く気まずそうにしてたがすぐに昔のノリで話してた
電話元ガキ「必ず地元帰って来いよ!俺も頑張るわ!じゃあな!」

ワイ「みんなええ奴やな」

元ガキ「…ハィ…あの…ありがとうございました…」

ワイ「ええてええて」

元ガキ「あの…お願いがあるのですが…」

87: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:51:11 ID:vDp
ワイ「なんや?」

元ガキ「散々世話になってるのですが…俺に仕事紹介して下さい!」

ワイ「おぉ!立派やな!でも無理や」

元ガキ「…なんでですか?やっぱ俺には無理ですかね」

88: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:51:37 ID:vDp
ワイ「ワイは無職やからな」

元ガキ「…」

92: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:53:27 ID:vDp
ワイ「ちなみにどんな仕事したいんや?」

元ガキ「…俺昔から機械とかプログラムとか興味あって…なんで無線でゲーム出来るんだろう…WiFiは早いのに4Gが遅いのはなんでだろうって思ってて…」

ワイ「はぇ~変なとこに興味あったんやな」

94: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:55:22 ID:vDp
元ガキ「勉強してないのに難しい事言ってるのはわかるんですけど…まだ興味あるんです」

ワイ「せか、ならワイの遠い親戚に情報系の教授がおるらしいからママに連絡先聞いてみるわ、ワイが無職なのバレてるからマッマからの紹介って事にしといてや、それなら先は君次第や」

元ガキ「…ありがとうございます!」

95: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)22:57:06 ID:vDp
それから元ガキは熱意を伝えたらしい
男所帯の研究室らしく掃除役としてバイトで雇われたそうだ
ワイもバイトで誘われたが仕事したくないので断った
99: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)23:00:02 ID:vDp
数十年後
ガキ「ここ量子通信飛んでるぞ!火星旅行行った友達とスイッチXしようぜ!」

男「(…フフ)」

102: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)23:04:07 ID:vDp
量子通信が実用化され太陽系のどこでもリアルタイムで通信できるようになった
数十年前でさえWiFiさえあれば世界のどこでも繋がると思っていたがそんなことは無かった
ワイは相変わらず引きこもりのまま
変わったのは年齢ぐらいや
ただ…昔のワイと違うのは…
108: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)23:07:03 ID:vDp
ワイ宅
男(元ガキ)「ワイさん!スイッチしましょうよ!もちろん初代の!」

ワイ「ええで!でもこんなとこで油売っててええんか?例の発明から数年たってノーベル賞近いんやろ?」

男「いいんですよ!どんなにリアルタイムでも直接友達と遊ぶ方がずっと速くて楽しいです!」

ワイ「…ッス…」

男「もう!w」

110: 名無しさん@おーぷん 2019/02/01(金)23:07:54 ID:vDp
終わり
出張帰り暇で思いつきで立てた
文章書くのむずいンゴね
付き合ってくれてサンガツ

引用元: ガキ「ここWiFi飛んでるぞ!」ワイ「…」