教授「はい、今日の進捗報告会は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数ヶ月前、念願の研究室に就職したのだが、『研究室の全学生を一人の教授に割り当てると負担が大きすぎるのでは』
という懸念の声があり、結果、准教ちゃんが定期的に学生を指導してくれるようになった。しかし教授ちゃんはなんだか
准教のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に進捗報告会シツモンして、胃がイタイイタイなのだった。
深夜なのに教授ちゃんの部屋から明かりが漏れている。
教授「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(き,教授ちゃんが、自分の部屋で学生を相手に研究テーマを変えさせる練習をしている!?)
教授「ふぅ……こんなものですかね……。もっと准教のテーマから自分にテーマに移りたくなってもらえるように頑張らないと……」
ワイ「教授ちゃーん!」 バターンッ!
教授「ひゃあッ!?」
ワイ「き,教授ちゃーん! ごめんよーッ! 教授ちゃんは毎日ワイのためにアカハラがみがみの練習してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!
ハフッ!ハフッ! 培養した大腸菌いい匂い!」
ワイ「ご、ごめんね教授ちゃん……!」
教授「べ、別に、アカハラしこしこ練習するくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり准教グループより結果だしてもらえないから」
ワイ「そ、そんなことないよ! 教授ちゃんのその気持ちだけでワイは十分メンタル痛いんだよ! あっ、そ、そうだ! 教授ちゃんおてて出して!
教授「こ、こうですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今からプロポーザルするからね! 教授ちゃんのやわらか脳みそにドッピュするからね! ちゃんと受け止めてね!」
教授「えっ、えっ?」
ワイ「ウオーッ! 教授! ぷにぷに研究テーマ出すぞ!」ドピュドピュドピューッ!
教授「ひゃあッ!」ビシャーッ
教授「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……教授ちゃんの気持ちが、ワイに伝わったからだよ! 教授ちゃんの他人をねたむみみっちさがね!」
教授「私のみみっちさ……」
ワイ「そう! だから、指導教官なんて、二の次なんだよ! 研究テーマは、上の人に与えてもらうより、好きなことをやってもらうのが一番気持ちいいんだよ!」
教授「す、好きって……はわわ……あ、あの……僕のテーマで、論文書いてもらってもいいですか?」
ワイ「いやだ!」
その後、ワイは一週間教授ちゃんの小言に我慢を続けて次の進捗報告会は起き上がれないほど疲弊していた。
でもまぁ、来年以降の身の振り方を決定するとき教授ちゃんが耳元で「来年から別の研究室ね」とつぶやいてくれるようになったので結果オーライ! 終わり
そういう賢い身の振り方ができるならポスドクにはなってないンゴね
>>73
あんまり詳しいことは書けへんけどコンビニバイトのほうがマシや