翌日
僕「あっれ、PCつかね」
僕「まいや」自前ノートどん!!!!
先輩「え…」
僕「カタタタタタタタタタタタタタ」
僕「よっし5億の商談成立っと」
先輩「お、おまえずるいぞ…!!!!」
僕「あ?もしかしててめーかよPC壊したの」ドッゴッシュ
先輩「ぐええええええ!!」ビチャビチャ
上司(僕くんを失うわけにはいかないから先輩くんには内々で示談して他の部署に移ってもらおう)ヤレヤレ
僕「よしパチ〇コでも打つか」チーンジャラジャラ
僕「お、先方から電話だ」プルル
僕「ハァイ、イエ、イエー、オウ?ソーリー、パチ〇コプレイナウ」
僕「アー、イエ、イエ、おーーうw good-bye」
僕「5億の商談成立させながらパチ〇コも5万のプラスっと」
僕「ただいま戻りましたー」
上司「僕くんなんだかタバコ臭いぞ…?もしかして…」
僕「5億の商談成立しましたwこのあと飲みいきません?パチ〇コ勝ったんで奢りますよw」
上司(とほほかなわないなこりゃ^^;)
先輩「俺の隣で吸うんじゃねー!てめーのせいで俺は移動先で孤立してんだよ!」
僕「なにやってんすかwよかったら仕事教えますよw」
先輩「え、お前プログラミングできるのかよ」
僕「htmlなら少しかじりましたw」
先輩「まじかよ…た、たのむ!」
僕「^^」
一週間後
先輩「僕、ありがとな、俺課長に昇進したよ」
僕「今日は飲みいっちゃいますかーwwwもち先輩の奢りで!」
先輩「こーいつぅwwwww」
僕「うぃす」
上司「こらこら、シャツくらいインせんかね」
社長「いやいや結構、私には若い者の流行りなどはわからないからね」
社長「新しい風を取り入れるとはこういうことかもしれん」シャツぺろん
上司「あわわ」シャツぺろん
社長「ではランチでもいくかね」
僕「待ってました!」
とんかつ屋さん
社長「上ロース牛カツを頼む」
上司「では私はヒレカツで」
僕「牛カツあるならステーキ作ってくれません?レアでw」
社長「うむうむ^^」
上司「とほほ~」ハラハラ
同期の教育係「てめえは人のこと考えてる場合じゃねえだろゴミ!」
同期「ひっ!」
教育「てめー何度同じ事を教えたら覚えんだよ!!!」
教育「お前よりカブトムシに仕事教える方がなんぼか楽だぜ!!!!」
教育「なんのために生まれえきたの!?ねえ!死んじゃえよ!!!」
同期「……」
その夜
同期「今日も会社に泊まりか……」
同期「もう、しのうかな」包丁スッ
僕「あれーーーー?同期今日も泊まりぃ?www」
同期「う、うわ!!」
僕「いや?同期が仕事片付けるの待って一緒に飯でも食おうかなって」
同期「意味がわからないな」
僕「僕の同期って1500人いたけどもう残ってるのお前だけなんだよな」
僕「仕事はできないしトロいし無愛想だけど、この会社で生き残ってるガッツだけは認めてんだよね」
同期「お前が俺を…認めているだと?」
僕「ちゃちゃっと終わらせて飯食おうぜ?ハラペコだよ~w」
同期「ああ……こんなの即行で終わらせてやる!」眼鏡チャッ
僕「^^」
同期「いくらだった?俺は……23万か」
僕「15っすわw」
同期「は!?バカな!!?」
僕「高卒だし残業1ミリもしてないししゃーない」
同期「お前、高卒だったのかよ…」
僕「じゃ今日は飲み行こうぜー!」
同期「ばか!15万しかないなら毎日飲みに行ってる場合じゃねえだろ!」
同期「生活費に10万、雑費に1万、残りはなんかあったときのために貯えとけ」
僕「明日」
同期「え?」
僕「明日が保証されてるのか?同期は」
僕「明日、明後日なんてどうなってるかわかんねえじゃん」
僕「俺は今を大事に生きてるから明日が来てくれてるもんだと思ってんぜ」
同期「……今日は朝まで焼き肉ソープの梯子だな」
上司「やったじゃないか同期くん!」
教育「ちっ、認めてやるよ」
僕「^^」
同期「今日はプレミアムフライデーなんでもう帰りまっす!」
上司「うちはPF関係ないしまだ14時だぞ…」
社長「まぁまぁいいじゃないか」
社長「今日は仕事切り上げてみんなで飲みに行くかね!」
僕「おおおおおおお!!」
上司「とほほ^^;」
上司(風が、僕が入社してから社内に風が吹いてきたな)
上司「ん、メールが」
上司「な、なに!?アメリカの本社から代表が視察にくるだと!!?」
社長「お待ちしておりました」
代表「ワッツ?なんだそこの猿は、ネクタイもしてないしスーツで腰パンしやがって」
僕「?、もしかして俺すか?」
上司「はわわ、も、申し訳ございません!!」
上司「頼む僕!今日だけでもきちんとスーツを着てくれ!!」
僕「すいません、自分を曲げるなんて僕にはできませんw」
代表「オーウ…」
代表「上司くん、君はクビだ」
上司「え!!」
僕「なにぃ!!?!?」
僕「きたねえぞてめえ!!!!!!!」ドゴオオッッッ
代表「ぷっ!奥歯が3本折れたか」カランカラン
代表「社長、先輩、教育、君たちもクビだ」
先輩「そんな…やっと昇進したのに……」
社長「くっ………………!」
僕「ざけんじゃねえ!今まで会社に尽くしてきた人間を掃き捨てるように掃き捨てやがって!!!」
代表「僕くんはとても有能だと聞いている」
代表「君は明日から我が社の新事業、ステーキハウスチェーンの店舗マネージャーをしてもらう」
代表「ちなみに人を雇う気はないので一人でとりあえず東京3店舗をまわしてみてくれ」
僕「そんな……っっ」
客「まだかよこらあ!!!!」机ガン!
僕「お待ちになってい!!」
客「ちょっとこのステーキ髪の毛が入ってんだが!?」
僕「すまねっち!ここ72時間寝てなくて円形脱毛症に…」
客「二度とくるかよこんな店おらあ!!」窓ガラスぱりん!
僕「……っっ」
僕(僕は、こんなもんだったのか…)
僕「いけね、池袋店の呼び鈴が鳴ってる…いかなきゃ」
駅
僕「うとうと」
電車「ぱああああああああああああんwwwwwwwwwwww」
僕 ふらっ
どぐしゃみちちちちちぶちぶちばきどぅるるるるるるるるる
僕「ここは」
代表「君にはがっかりだよ」
代表「任されたステーキハウスを丸7週間もほったらかしにして病院で眠りこけてるとはね」
代表「一日200万円の売り上げを見込んでいたのに3店舗7週間で約2億9800万円の欠損だ」
代表「もちろんこれは君の給与から天引きしておくがね、早く現場に戻った方がいいぞ僕くん」
僕「はい…すいません…」
ガチャ バタン(代表退室)
僕(……)
僕(死ぬしかないかな)
僕(僕みたいな高卒のぺーぺーが超大手で8週間もよくやったよ)
僕(呼吸器の電源を落とそう)カチッ
僕「……」
僕「」スゥ……
同期「すうううううはあああああ」ジュルジュル
僕「ぶはっ!はぁ、はぁ……!!」
僕「ど、同期……!?人工呼吸で命を救って……!?」
同期「俺に明日をくれたくせに、一人で死のうとするんじゃねえ!」
僕「で、でももうダメなんだ…3億円も借金背負っちまったしよ、ははっ」
同期「そんなの5億の商談成立させればチャラだろ!!!」
僕「で、でもぉ」
同期「うるせえ!!!」ドッゴッシュ!!!
僕「うあああああ!」HP1
同期「ちゃちゃっと終わらせて飯食いにいくぞ!!僕!!」どん!!!!!!
僕「あ……あぁ!!」どん!!!!!!
客「ステーキ300g300円だと!!?!?じゃあ一つたのむわ!」
僕「あいお待たせえい!!」カチャン!
客「瞬い!!注文した瞬間出てきやがった!!」
僕(まずは肉の仕入れだ、これはコンビニの廃棄などを漁って豚鳥構わずミンチにし、成形する)
僕(それを焼いて作りおき、5分に一回レンジにかけ続けて出来立てをキープする)
僕(レアの場合は焼かずに出す!)
僕(そして3店舗を同時にまわすといった問題もクリア)
僕(日雇い労働から溢れたものをスカウトして一日店長に任命!しかも日給6500円なので低コスト!)
僕「5億の商談成立うう!!!今日も一日ご苦労様でぇす!!」
代表「いやあやるじゃないか僕くん、私は信じていたぞ」
僕「どもっす!!!!」
代表「これはほんの賞与だ、受け取ってくれたまえw」
僕「あっ!ちょうど封筒ほしかったとこなんすよ!!w」
僕「ティッシュでいいか」かきかき
僕「ほいこれ辞表ですわ!!!!!」どん!!!!!!!
代表「え、えええええ!!?」
僕「同期、お前もついでに出しとけ!」
同期「あいよ!w」
代表「たゃ!たゃのみゅ!やめないでくれぇ!!」
僕「じゃあ土下座して便器なめろ!!!!!」
代表「ひゃ、ひゃい」ペリョペリョ
僕「うーん!やっぱ辞めるかぁ!w」どん!!!!!
培ったノウハウとコネクションでステーキハウスの全国チェーンを展開
前の職場のステーキハウスは食品偽造と衛生管理の問題で炎上し食中毒で死者5000人を出し倒産
今も僕たちは毎日5億の商談を決め込んでいる
おわりw
面白かったわ