おじさん「ほほほ若者よ」
おじさん「時を戻したいかな?」
彡(゚)(゚)「戻せるなら戻したいで?」
おじさん「そうかではこれをやろう」
おじさん「ここで戻りたい年度を設定して赤いボタンを押すのじゃ。それだけで時を戻せるぞ」
彡(゚)(゚)「ほんまかいな。どれどれ」
おじさん「お、持っていくかい?それじゃあ所有権はお前に渡るぞい」
彡(゚)(゚)「まあタダなら持ってくで」
彡(゚)(゚)「なんや??」
おじさん「それはただお前が若くなるってことじゃないのだ。お前が過去に戻りたければ当時のお前をこの世から抹殺してからお前自身を若い体に詰め替える。記憶はそのままじゃ。」
彡(゚)(゚)「なんやそれ強くてニューゲームってやつやんけ!」
おじさん「あ、これまだ注意は終わっとらんのじゃ…」
彡(゚)(゚)「とりあえず高1からやり直すんや!」ピコピコ
機械「ご利用ありがとうございます。当時のあなたをこの世から消去しますがよろしいでしょうか?」
彡(゚)(゚)「なんやこれ。はいっと。」
機械「一度過去に戻すと2度と戻れません。よろしいですか?」
彡(゚)(゚)「怖いな…まあ今の人生クソみたいなもんやしなあ。はいっと」
彡(゚)(゚)「ん?視界が暗くなった」
彡(゚)(゚)「う、うわああああ痛い!頭が!」
…
チュンチュン
彡(゚)(゚)「頭痛いなあ…ん?実家やんけ。」
母「早く起きなさい!今日は高校の入学式でしょ!」
彡(゚)(゚)「入学式…?高校…?」
彡(゚)(゚)「身長も高1の時まで縮んどる…まじかこれ」
…
校長「えーではこれから高校生らしく、しっかり生活していくように!」
彡(゚)(゚)「あのじいさんの言ってたこと嘘じゃなかったんや」
彡(^)(^)「ワイは高校生やで!仕事なんかせんでええし!」
ブサ男「えーブサ男です。趣味はアニメ鑑賞、以上です。」
彡(゚)(゚)「(あーおったなこんな陰キャ…まあワイも人のこと言えんくらい陰キャやったけどなあ)」
イケメン「イケメンです。中学までサッカーやってました!よろしく!」
女「ヒソヒソ…」
彡(゚)(゚)「(こんなのもおったなあ、確か大学でもいいとこ行ってミスターコン出てたなあ。ただ性格はめっちゃ悪かった記憶や)」
ギャル「ギャルです。んー趣味とかは特にないけどぉ~あ!韓国好き!ニーハオ!」
おちゃらけ「それは中国語だろ!」
クラス「ドッ」
彡(゚)(゚)「(今のでこんな笑うんか…陽キャのノリはわからんで)」
彡(゚)(゚)「(でもワイは陰キャ脱出するんや!そのためにやり直すんや!)」
担任「じゃあ次やきうくん」
彡(゚)(゚)「!は、はい!」
もう何もかも嫌ンゴ
ワイやんけ
クラス「…」
彡(゚)(゚)「あ、野球以外にも色んなスポーツ見るし漫画も読むし…」
担任「そうか!これからよろしくねやきうくん!じゃあ次はマドンナちゃん!」
マドンナ「マドンナです。中学まではバレーやってました。高校はダンス部に入ろうと思ってます。」
男子「ヒソヒソ…可愛いなあ」
彡(゚)(゚)「(あーおったなこんな子。確か文化祭の準備中にこの子の両手塞がってる時に私のポケットからはさみ取って!って言われてドキドキしたなあ。その後もちょいちょい喋ったけど結局イケメンと付き合って2年と3年からはしゃべらなくなったなあ)」
(´・ω・`)「原住民です。趣味はないです。以上。」
彡(゚)(゚)「(なんやこいつ?全く覚えてないなあよほど地味だったんか?嫌でも顔もそこそこで堂々としとるしマッチョやし。まあええか)」
担任「そ、そうか。じゃあ自己紹介は以上だな。みんな色々あると思うが精一杯高校生活楽しんでくれ!ホームルームはこれで終わり!」
野球部「こんにちは!今日もよろしくお願いします!おいばっちこーい!おら!エラーすんじゃねえ!走れ!根性や!」
彡(゚)(゚)「野球は嫌やな…」
卓球部「へへへ、昨日の美少女戦士ムニコの大冒険見た?超興奮したンゴ!ぐへへへ」パカッパカッ
彡(゚)(゚)「陰キャの溜まり場やな。」
ダンス部「ワンツーワンツー!そこ!合ってないよ!ここのタイミングで合わせて!」
彡(゚)(゚)「ダンス部か…意外とワイみたいな顔面のやつおるんやな。ブレイクダンスとかかっこええし」
フットサル部「初心者大歓迎!みんなて仲良く練習して上手くなりましょ!ナイスパス!ナイシュー!」
彡(゚)(゚)「フットサル部もええな。サッカーみたいに経験者ばかりやないし。迷うなあ」
彡(゚)(゚)「部活どうするか迷うな~」
マドンナ「ん?昨日ダンス部来てたよね?」
彡(゚)(゚)「ドキッ!!そ、そ、そ、そうやで!」
マドンナ「だよね!入るの??」
彡(゚)(゚)「ま、ま、ま、まだ迷ってるで!フットサル部と!ははは!」
イケメン「おい、マドンナ!あっちで遊ぼうぜ!」
ギャル「ねえねえ早く早く~!」
マドンナ「待っててね!」スタタタ
彡(゚)(゚)「あ、行ってもうた」ドキドキ
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「わ!?き、君はえっと…」
(´・ω・`)「原住民だ」
彡(゚)(゚)「そ、そ、そうや!なんや?」
(´・ω・`)「お前…このままでいいのか?」
彡(゚)(゚)「え?」
(´・ω・`)「ここで頑張らないと一生ダメ人間だぞ」
彡(゚)(゚)「な、なんやと?」
(´・ω・`)「じゃあな」スタスタ
彡(゚)(゚)「なんやあいつ…」
彡(゚)(゚)「でもやっぱワイには無理や。ゲームしてんのが1番楽しいし…」
彡(゚)(゚)「…」
回想
(´・ω・`)「お前このままでいいのか?」
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「勇気は出してみるもんや」
チャラ男「どーもチャラ男っす。ガキん時からヒップホップやってました。よろしくーす」
DQN「どうも。ダンスは初心者ですが、筋肉には自信あるんでブレイクダンスやりたいっす。よろしくでーす。」
ビッチ「ビッチです。中学からダンスやってました。よろしくお願いしまーす。」
マドンナ「マドンナです。今までバレーやってたのでジャズダンスとかやりたいです。よろしくお願いします!」
彡(゚)(゚)「(あかん、みんな陽キャすぎるで!どしよどしよ)」
チャラ男先輩「うぃーす。じゃあ次やきう!」
彡(゚)(゚)「!!!」
彡(゚)(゚)「
先輩「…そ、そうか。じゃあ基礎練習始めるから広がって~!」
先輩「はいじゃあ俺の真似して!ワンツー!ワンツー!」
チャラ男「ホイホイ!楽勝!」
DQN「ダンスって楽しいな!」
彡(゚)(゚)「あかん、教えてもらった通り全然できへんで!」ギクシャクギクシャク
ブス女「見てあいつwwwセンスなさすぎじゃない?」クスクス
雰囲気イケメン「本当だwww」
彡(゚)(゚)「やめてクレメンス…」
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「!?お前は原住民!」
(´・ω・`)「お前何部に入ったんだ?」
彡(゚)(゚)「!な、何にも入ってないで!」
(´・ω・`)「何?ダンス部はやめたのか?」
彡(゚)(゚)「!?なんでダンス部のこと知ってるんや?」
(´・ω・`)「お前、そのままでいいのか?」
彡(゚)(゚)「なんや?」
(´・ω・`)「たった1日でやめて…情けなくないのか?」
彡(゚)(゚)「だって、ワイにはダンスなんて」
(´・ω・`)「お前は一生後悔するぞ‥」スタスタ
彡(゚)(゚)「なんやあいつ、、ワイの人生知っとるみたいな口調やったな」
彡(゚)(゚)「は~笑われとるんやろなワイ」ガラッ
マドンナ「あ!やきうくん来た!」
DQN「おっせーぞやきう!」
チャラ男「お前下手くそすぎだから俺が教えてやるよ!www」
彡(゚)(゚)「え、え、なんやなんや!?」
彡(゚)(゚)「お!ちょっとできるようになったで!」
DQN「やきうやるじゃねーか!」
彡(゚)(゚)「はははそうかな」
マドンナ「もっとみんなで練習しようよ!」
DQN「そうだな!文化祭に向けてがんばろーぜ!」
一同「おー!」
彡(゚)(゚)「(が、がんばろーぜ?ワイと?中学時代野球部では球拾いと荷物運び要因だったのに…ワイと頑張ろうだなんて…」
チャラ男「やきうはもっと元気出せこのやろ!」ドン!
彡(゚)(゚)「あははは」
ギャル「それでさ~やきうのやつダンス部らしいよ!あんな体でダンスなんてできるわけねえのに!」
イケメン「そりゃ傑作だろwww練習見に行って写真撮ってツイッターに乗っけてやろ!」
ギャル「いいね!いこいこ!」ギャハハ
彡(゚)(゚)「はあはあ」
チャラ男「ホイホイ楽勝」
DQN「うっすうっす」
イケメン「なんだ、やきうのやつ思ってたよりはできてんじゃねーかよ…」
ギャル「それでも下手くそだけどね」ギャハハ
チャラ男「それでよ~、うちの犬がさ~」
DQN「まじかよ!それは傑作だな!」ガハハハ
彡(^)(^)「そりゃあかんやろ!ワハハハハ」
チャラ男「お、じゃあしばらくテスト期間で部活ねえけど体鈍らねえようにしとけよ!じゃあな!」
DQN「お前ら勉強しろよ!www」
彡(^)(^)「ブーメランやで!ほなまた!」
彡(゚)(゚)「ふ~」
彡(゚)(゚)「勇気を出して入ったダンス部がこんなにも楽しいとは…」
彡(゚)(゚)「あの時原住民が言ってくれなかったら…」
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「!?なんや?」
(´・ω・`)「ダンス部には慣れたみたいだな」
彡(゚)(゚)「ま、まあな。お前が言ってくれなかったら入ってなかったで。サンガツ」
(´・ω・`)「…安心するのはまだ早いぞ」
彡(゚)(゚)「は?どういう意味や?」
(´・ω・`)「じゃあな」スタスタ
彡(゚)(゚)「ま、待てや!なんやあいつ…」
彡(゚)(゚)「あ、おっさん。お久しぶりです」
おっさん「見ない間に背伸びたんじゃないか?ダンスはじめたんたって?」
彡(゚)(゚)「はい、ダンス部入りました。」
おっさん「楽しそうだなあ、ところで今度あるお祭りに焼きそば屋出すんだけど暇だったら手伝ってくれないか?」
彡(゚)(゚)「テスト期間で部活は休みやから…一日くらいなら!」
おっさん「助かるよ!」
彡(゚)(゚)「ワイは本当に人生損してたんや」
彡(゚)(゚)「はいいらっしゃいやで!美味いで~」
彡(゚)(゚)「!?」
マドンナ「綿あめ食べたーい」
イケメン「買ってあげるよ!ほら!」
マドンナ「イケメンくんありがとー!」
彡(゚)(゚)「なんやあいつら、ちょっとおい!マドンナちゃん!イケメン!あ、人混みで見失ってもうた…」
花火「ピュードンドン」
彡(゚)(゚)「…」
チャラ男「うーすやきう!勉強してんのか?」
彡(゚)(゚)「お、チャラ男…」
チャラ男「お前は本当に元気出せよこのやろー!」グリグリ
彡(゚)(゚)「いててて。あ、あのさ。マドンナって今誰かと付き合ってんのか?」
チャラ男「んー?なんだそんなこと気になったんのか!このやろー!」バキバキ
彡(゚)(゚)「いたたたた。」
チャラ男「うーんでもなんかサッカー部のイケメンといい感じらしいぜ。この前もお祭りデートしてたとか」
彡(゚)(゚)「!?ホンマか」
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「またお前か!いつも何してるんや!?」
(´・ω・`)「お前マドンナを諦めるのか?」
彡(゚)(゚)「な、なんでワイがマドンナのことを狙ってるというかなんというかなんで知ってるんや!」
(´・ω・`)「お前、諦めるなよ。なんでもそうやって」
彡(゚)(゚)「そ、そんな簡単に」
(´・ω・`)「まあいいさ」スタスタ
彡(゚)(゚)「なんやあいつ…」
彡(゚)(゚)「諦めるなとかなんとかとかなんやねんあいつ…」
彡(゚)(゚)「うん?なんやこの張り紙。J水族館お得なキャンペーン?高校生は2人で20パーセント引き?」
彡(゚)(゚)「ええなあ。誰か誘って行きたいなあ」
回想
(´・ω・`)「諦めるなよ」
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「メール送信っと」
彡(゚)(゚)「返信きた!」
マドンナ「水族感~?笑 うーんでもその日空いてるし行こうか!」
彡(゚)(゚)「ほらな、やっぱり断られるんや。全くワイは…ん?
行こうか?」
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「!!!!!!!!!!」バタン
彡(゚)(゚)「あードキドキするで。女の子と2人きりとか人生初めてや。…20数年間生きてたのにこんな経験初めてや」ドキドキ
マドンナ「お待たせ!待った?」
彡(゚)(゚)「!!い、い、いや!全然待ってないで!!よ、、よしいこうか!」
マドンナ「うん!」
彡(゚)(゚)「(大丈夫。昨日はみっちり恋愛教本読んだんや。おどおどしてはダメ、会話を途切れないように、女の子の歩くペースに合わせる…」
彡(゚)(゚)「こちらこそありがとうやで。」
マドンナ「また誘ってね!バイバイ!」
彡(゚)(゚)「…これでよかったんかな?」
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「うわ!またお前か!」
(´・ω・`)「どうだったんだよデート」
彡(゚)(゚)「なんでデータのこと知ってんねん!ストーカーか?」
(´・ω・`)「様子見てたけどあれじゃあダメだな…」
彡(゚)(゚)「なんやと?」
(´・ω・`)「イケメンに出し抜かれるぞ。これからも試練は続くぞ」
彡(゚)(゚)「ど、どういう意味や?」
(´・ω・`)「じゃあな」スタスタ
彡(゚)(゚)「ま、待てや!あ、行ってもうた」
チャラ男「ちーす。学校だりいなあ」
DQN「全く夏休み気分抜けないぜ」
彡(゚)(゚)「ホンマやな~文化祭に向けての練習楽しかったなあ」
チャラ男「そう言えばお前のクラスって文化祭の出し物何にするんだ?」
彡(゚)(゚)「出し物?なんやそれ」
DQN「知らねーのかよ。文化祭で各クラス教室でお店やったりマジックショー開いたりするんだぜ。確かお前のクラスは…劇やるとか言ってたな。」
彡(゚)(゚)「劇!?」
DQN「ああ。なんでも主人公はサッカー部のイケメンでヒロインはマドンナがやるらしいぜ。」
彡(゚)(゚)「な、なんやと!?」
委員長「あ!やきうくんきた!出し物の話聞いた?」
彡(゚)(゚)「あ、ああ、聞いたで。劇やるんやろ?」
委員長「そうなの!」
文学少女「この前ぴったりのラブロマンスの小説見つけたからそれが原作なの!」
委員長「主人公はイケメンくんでヒロインはマドンナちゃんで決まりよね!」
イケメン「ははは台詞覚えられっかなー」
ギャル「…チッ」
彡(゚)(゚)「あかん…台本見せてくれや!」
彡(゚)(゚)「告白のシーン、手を繋ぐシーン、更にキスシーンもあるんか…!?あかんでこれは!」
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「うわあ!またお前か!気持ち悪いな!」
(´・ω・`)「出し物の剣どうなんだ」
彡(゚)(゚)「どうって」
(´・ω・`)「お前は何役なんだ?」
彡(゚)(゚)「ワイは主人公のサッカーチームの補欠役や。セリフは三行しかなかったで」
(´・ω・`)「お前いいのかよ?マドンナとイケメンこのままだとキスしちゃうぜ?」
彡(゚)(゚)「んなこと言われてもワイには何も…」
(´・ω・`)「なんだ、阻止する気はないのか?」
彡(゚)(゚)「は?」
(´・ω・`)「なんなら少しくらい手伝ってもいいぜ」
彡(゚)(゚)「何をゆうとるんやお前」
(´・ω・`)「まあいい、その気になったら連絡しろ」スタスタ
彡(゚)(゚)「あ、待てや!行ってもうた」
彡(゚)(゚)「でもこのままだと」
回想
(´・ω・`)「キスしちゃうぜ?」
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「なんかお前策でもあるのか?」送信ポチー
(´・ω・`)「お、メールきたな。やきうからか。ようやくその気になったか。策はお前が考えるんだと」送信
彡(゚)(゚)「なんや!策はワイが考えろと?あんなこと言っておきながら!」
彡(゚)(゚)「…」
(´・ω・`)「やきう。言われた通りにすればいいんだな?」
彡(゚)(゚)「せや。お前は木の役やろ?全てがうまくいく予定や。」
委員長「それでは迫真の演技をご覧あれ!愛のゴール開演です!」パチパチ
イケメン「マドンナ…お前が好きだ!お前を絶対インターハイまで連れて行く!」
マドンナ「イケメン…」
彡(゚)(゚)「インターハイ出場や!イケメンのおかげやな!ワイは控えとして精一杯応援するで!」
イケメン「ありがとみんな!」
カクカクシカジカ
イケメン「やったー!インターハイ優勝だ!」
マドンナ「イケメン!かっこよかったわ!」
イケメン「君の応援のおかげて勝てたよ。マドンナ…」
マドンナ「イケメン…」
彡(゚)(゚)「(来たなキスシーン!頼んだ原住民!)」
(´・ω・`)「う、う、ううううううう」
イケメン「!?」
一同「!?」
(´・ω・`)「急にめまいが…腹痛が…」
彡(゚)(゚)「だ、大丈夫か!?誰か救急車を!イケメン!ボサッとしてないで水持ってきてや!委員長!先生を!」
イケメン「お、おう」
委員長「わかったわ!」
(´・ω・`)「うううう痛いよお」
委員長「ふぅ~原住民くん大丈夫かしら」
彡(゚)(゚)「(作戦成功や!キスシーンは阻止できたで!)」
イケメン「…チッ」
マドンナ「ねえねえやきうくん。原住民くん大丈夫だったの?」
彡(゚)(゚)「え、あ、ああ、ただの貧血だったみたいやで。」
マドンナ「そう。やきうくんってあういう緊急事態の時しっかりしてるのね。びっくりしちゃった。」
彡(゚)(゚)「(まあワイは演技って知っとるからな…)ははは、そんなことないで」デレデレ
彡(゚)(゚)「クリスマスパーティー?」
チャラ男「なんでもこの学校の伝統でクリスマスの日にみんなでパーティするんだってよ。もし好きな女の子いたら誘って告白すんのもあり、カップルならプレゼント交換とかしてもいいってよ」
彡(゚)(゚)「(そういえばそんなんあったなあ…まあワイは全欠席やったけど)」
DQN「そんなんあるのか!じゃあ俺はD組の清楚ちゃん誘うわ!」
チャラ男「やるねえ。じゃあ俺は彼女とプレゼント交換でもするかな。やきうはどうすんだよ?」
彡(゚)(゚)「え?わ、ワイは…」
チャラ男「なにきょどってんだよ!好きな子いるなら誘えって!」
彡(゚)(゚)「よし、ここは思い切って」
イケメン「おいやきう。」
彡(゚)(゚)「!?な、なんやイケメン…(サッカー部の取り巻き引き連れよって…)」
イケメン「お前最近マドンナと仲良くしてんじゃねーよ」
取り巻き1「見てっとイラつくんだよ」
彡(゚)(゚)「な、なんや!ワイが誰と仲良くしようが関係ないやろ!マドンナは部活も一緒やし!」
取り巻き2「お前調子乗るんじゃねーぞ」
彡(゚)(゚)「な、な、なんやと!ワイは、マドンナが…」
イケメン「…ほー?マドンナがなんだって?」
彡(゚)(゚)「マドンナが…」
イケメン「よし、こうしよう。今度のクリスマスパーティーにマドンナを誘って振られた方が負けだ。振られた方は一生マドンナと口を聞くな。これでどうだ?」
彡(゚)(゚)「…」
取り巻き「ま、お前みたいなブサイクに勝ち目はないがな」
イケメン「はっはっは!」スタスタ
彡(゚)(゚)「く、くそ」
(´・ω・`)「おい」
彡(゚)(゚)「うわ!いきなりどこから出てくんやお前は!」
(´・ω・`)「どうすんだよお前?」
彡(゚)(゚)「どうするって?」
(´・ω・`)「このままだとイケメンに取られるぞ」
彡(゚)(゚)「で、でもワイはイケメンみたいにかっこよくないし」
(´・ω・`)「なんでいつまでも弱気なんだ…マドンナを諦めるのか?」
彡(゚)(゚)「そ、それは」
(´・ω・`)「やるしかねえだろ。ちんポコ付いてんなら」
彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「ほんまか?」
(´・ω・`)「ああ。」
(´・ω・`)「結局誘ったのか?」
彡(゚)(゚)「誘ったで。他にもお誘いがあるから会場で会おうとのことや」
(´・ω・`)「なるほど他の誘いはやはりイケメンか」
彡(゚)(゚)「恐らくな」
(´・ω・`)「今日、告白して振られた方が負けってことだな」
彡(゚)(゚)「そやな」
(´・ω・`)「プランはあるのか?」
彡(゚)(゚)「もちろんや。お前にも協力してもらうで」
彡(゚)(゚)「ま、マドンナ!」
マドンナ「やきうくん!誘ってくれてありがとう!」
女1「きゃーマドンナ!可愛い!」
女2「マドンナ早く会場いこ!」
マドンナ「じゃあ後でね、やきうくん!」
彡(゚)(゚)「ん、ああ。」
(´・ω・`)「初めからずっと一緒にいる予定だったのに友達と行っちまったな」
彡(゚)(゚)「失敗やな…ってあれはイケメン!?」
イケメン「ようマドンナ!」
取り巻き1「イケメンがマドンナに話あるってよ!ほら女1と女2はどっか行けよ!」
女1、2「きゃあ!ちょっとなにすんのよ!」
マドンナ「い、イケメンちょっと…」
イケメン「いいだろ?一緒に中でケーキ食べよう」スタスタ
彡(゚)(゚)「くそ!やられた!」
(´・ω・`)「強引だな」
彡(゚)(゚)「とりあえずワイらも中は入るで!」
(´・ω・`)「人が多いな」
ステージの軽音部「盛り上がってるかーい?」ジャジャジャジャーン
一同「いえーい!」
彡(゚)(゚)「くそっ、」
彡(゚)(゚)「!?原住民がいない!どこ行ったんやあいつ!」
マドンナ「なあに、話って。」
イケメン「ちょっとここでは話しにくいから…静かなとこ行こうか。」
マドンナ「ええ。」
イケメン「そこから外を出れば綺麗な夜景が見えるんだ。ほら」ガチャ
(´・ω・`)「」ガン!
イケメン「うーん…」バタンッ
マドンナ「ちょ、ちよっと!あなたは原住民くん!」
(´・ω・`)「やあマドンナさん」
マドンナ「ど、どうしてシェフの格好なんかして」
(´・ω・`)「ああ、ここで1日バイトしててたまたま鉄板を外で乾かしててね。振り回してたらイケメンくんに当たっちゃったんだ」
マドンナ「え、でもイケメンくん」
(´・ω・`)「さ、寒いだろうから中入って。イケメンは僕が医者に連れてくよ。」
マドンナ「え、ええ。」
…
イケメン「…くそ、取り巻き1、2、どこいる?」プルルルル
取り巻き1「おーイケメンどうした?」
イケメン「どうしたもこうもねえ!原住民ってやつをとっつかまえろ!」
取り巻き「!?わかったぜ!おし、探すぞ!」
(´・ω・`)「お、やきうか。イケメンはやっつけたぜ。あとはお前次第だ」
彡(゚)(゚)「は?どゆことや?」
(´・ω・`)「いいから」
マドンナ「やきうくん!」
彡(゚)(゚)「!ま、マドンナか。あ、えーと、どうや?ケーキ食べる?」
マドンナ「んーさっきたくさん食べたからいいかな。お茶でも飲まない?」
彡(゚)(゚)「お、ええな!注いでくるわ!」
彡(゚)(゚)「ほいレモンティーや!」
マドンナ「ありがとー!ずっと前にレモンティー好きって言ってたの覚えててくれたの?」
彡(゚)(゚)「ま、まあな。」
取り巻き「捕まえろ!」
(´・ω・`)「!」ダダダダダッ
ステージ軽音部「いえええーい!ってなんだなんだ!?ステージ上がってきちゃダメだぞ~!」
(´・ω・`)「」ダダダッ
取り巻き「待てこらあ!」ダダダ
マドンナ「え、ちょっとあれ原住民くんとイケメンじゃない!?」
彡(゚)(゚)「ん!?ファ!?何しとるんや原住民!」
(´・ω・`)「やきうなんとかするんだ!」口パクパク
彡(゚)(゚)「ん?原住民がなんか言っとる?」
マドンナ「え?」
彡(゚)(゚)「なんとかしろってことか!」
彡(゚)(゚)「マドンナちょっと待ってや!」ダダダダダッ
イケメン「こらあ待てえ!」ダダダダダッ
軽音部「へいへい喧嘩はダメだぜ!」ジャジャーン
彡(゚)(゚)「!?これはなんや?奈落のスイッチやんけ!」
彡(゚)(゚)「これでイケメンをタイミング良く落とせば!上手く行くんちゃうか?」
イケメン「あらあ待てや!」ダダダダダッ
(´・ω・`)「やきう!頼んだぞ!」ダダダダダッ
彡(゚)(゚)「い、今や!」ポチ!
ガタンッ!
イケメン&取り巻き「ん!?うわあああ」ドタッ
会場「」シーン
軽音部「…………いえええーい!喧嘩なくなったところでダンスタイムだー!近くの人と!恋人と!たくさん踊ろう!」ジャジャーン!
彡(゚)(゚)「はあはあ」
彡(゚)(゚)「マドンナ!待たせてすまなかった」
彡(゚)(゚)「ワイと一緒に踊ってくれないか?」
マドンナ「…もちろん!」
彡(^)(^)「」
ズンチャッチャ ズンチャッチャ
(´・ω・`)「俺の役目はこれで終わりか」
彡(゚)(゚)「そういえばあの過去に戻れる機械どこにしまったっけな…」
彡(゚)(゚)「あ、あった!29歳だったワイはあのじいさんからこれをもらって高校生に戻って妻と結婚して(´・ω・`)が生まれて…
運命が変わったんやな…あれ?あのじいさんって誰やったんや?
ん?機械の中に手紙が入っとるな」
彡(゚)(゚)「なるほど…そういうことやったんか!」
彡(゚)(゚)「タイムスリップするで」
機械「あなたは所有して50年を超えたので自由に行き来できます。それでは40年前の別世界線へ戻ります。」
彡(゚)(゚)「頼んだやで!」ビューン
彡(゚)(゚)「毎日残業ばっかりや!彼女もいたことないDTやし人生最悪や!学生時代もっと頑張ったけばなあ」
じいさん「ほほほ若者よ」
彡(゚)(゚)「なんやじいさん」
じいさん「過去に戻りたいかね?」
彡(゚)(゚)「戻れるなら戻りたいで?」
じいさん「ならこれを‥」
彡(゚)(゚)「ありがとやで!」
じいさん「…」
彡(゚)(゚)「もうこの世界線とはおさらばや」
終わり
解説としては過去に機械と原住民を送らないと負け組の方の世界線に行くから干渉せなあかんってことや
しないと自分が消えるってことか
おっつ
1乙