男「しかし結構根がしっかりしてて大変なんだよなぁ……とほほ」
………………
…………
……
男「どうしたものか……」
幼馴染「おーっす、男。どしたの？元気ないじゃん」
男「ん？……ああ……あ！！」ｶﾞｼｯ
幼馴染「えっ？な、なによ？」
男「おい幼馴染！今日の放課後、抜くの手伝ってくれ！」
男「頼む！このままだとヤバイんだ！」ｶﾞｼｯ
幼馴染「ちょ、ちょっとアンタ何言って……///」
男「元気すぎて大変なんだ！もうそこかしこで種撒いちまって……」ﾏｼﾞﾏｼﾞ
幼馴染「ちょ、ちょっと///！わかった……分かったから落ち着いて！」ｱﾀﾌﾀ
男「あ、わ、悪い……」ｽｯ
男「だけどこのままだと母ちゃんに怒られるんだ……」
幼馴染「そ、そりゃそうよね……」
男「頼む！お前しか頼めるやつがいないんだ！」
男「男友は、どうせ部活でこれないだろうし……」
幼馴染「はっ？」
男「頼む……！幼馴染！！」
幼馴染 (なんで男友君の名前が出たのか分からないけど……チャンスよね、コレは)
幼馴染「……わ、分かったわよ。その……い、一応アレはあるんでしょうね……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
男「アレ？アレってなんだ？」
幼馴染「あ、アレはアレよ……///」ﾓｼﾞﾓｼ
男「？」
幼馴染「も、もう！！ゴ、ゴム……に、決まってるでしょ……言わせないでよ……///！！」ｶｧｧ
男「もちろんあるぞ！付けないと汚れちゃうしな！」
幼馴染「そ、そう……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
男「で、一応報酬の件なんだが……」
幼馴染「は、はぁ！？報酬なんて要らないわよ！！」
男「え？マジ？幼馴染、お前いいやつなんだな！！」ｶﾞｼｯ
幼馴染「や、やめてよっ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
男「よし、じゃあ早速放課後よろしくな！！」
幼馴染「……うん」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
…………
……
男「よし、ついに放課後だな。よろしく頼むぞ、幼馴染！」
幼馴染「う、うん……よろしく……」
男「よし、まずは着いてきてくれ！」
幼馴染「あ、アンタ家で……その……するの？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
男「ん？そりゃそうだよ」
幼馴染「お、おばさんとか、家にいないの？」
男「まあ、母ちゃんが帰ってくる前に終わらせるよ」
幼馴染「そ、そう……分かった」
幼馴染「へっ？ここで？その……部屋じゃないの？」
男「当たり前だろ……あ、もしアレだったら中入ってジャージに着替えといてくれてもいいぞ。汚れるとアレだから」
幼馴染「……わ、分かった」
…………
……
男「よし、手袋と……あとビニール袋とかもあったほうがいいな……」ｺﾞｿｺﾞｿ
男「さて、いよいよ…………っと、その前にトイレでもよってくか」ｶﾞﾁｬ
幼馴染「ひゃっ！？」ﾊﾞｯ
男「おわっ！！わ、悪い、ここで着替えてるとは……」
幼馴染「う、ううん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
幼馴染 (な、何今更下着くらいで驚いてんのよ……)
幼馴染「うん……」
男 (すげードキドキしちまった……)ﾑｸﾑｸ
男 (くっ、このままだと作業が……)
男 (でも外にいくって言っちゃったしな……そうだ！物置小屋の影なら……！！)
…………
……
男「……ふう」ｽｯｷﾘ
幼馴染「あ、いたいた。で、男どうすればいいの？」
男「お、おう。とりあえずこっち、畑に来てくれ」
幼馴染「は、はたっ……畑でするの？」
男「そりゃ、そうだよ……ほら、早く始めないと終わらないぞ」
幼馴染「どんだけ抜くのよ……」
男「ざっと50くらいかな……？」
男「うーん、抜こう抜こうとは思ってだけど、溜まっちゃってさ」
幼馴染「そ、そうなんだ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
男「よし、じゃあほい、コレ」ｽｯ
幼馴染「へっ？手袋とビニール？」
男「うん。コレ使って抜いてくれ。で、抜き終わったのはこっちのビニールに入れてな」
幼馴染「ふ、ふうん……」
男「あ、抜いたやつは持ってかえっていいぞー」ﾆｺﾆｺ
幼馴染「え？は、はぁっ！？///」
男「いや、今の時期色々使うだろ？結構美味しいぞ！」
幼馴染「つ、使わないわよっ……！ばかっ！///」
幼馴染「うん。……うん？」
男「うん？」
幼馴染「よろしくって……何を？」
男「な、何言ってんだよ……大根抜きだよ大根抜き」
幼馴染「だ、い、こん抜き……？」
男「そうだよ。お前が手伝ってくれるって一端だろ……」
幼馴染「えと……えっと？……」
幼馴染「は、え、あっ……///」ｶｧｧ
幼馴染「は、早く始めるわよ！！///」ﾎﾞｯ
男「お、おう。じゃあ俺はあっちのほうやっとくな」
幼馴染「なんて勘違いを……///」ｶｧｧ
幼馴染「……」
幼馴染「と、とにかく大根抜かないと……」
………………
…………
……
幼馴染「ふう。ねぇ男ー。休憩しようよ……」
男「おお。悪い悪い、ほい、お茶」
幼馴染「ありがと」ﾇｷﾞｯ
男「ﾌﾞｳｯ」ﾌﾞﾊｯ
幼馴染「？」
男「な、何脱いでんだお前……！！」ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ
幼馴染「え？だって暑いんだもん……いいじゃん？アンタしか居ないし」
男「す、すけ……すけて……」
男「お、おう……」
男「な、なんたる眼副……ッ！」ﾑｸﾑｸ
男「幼馴染みのやつ……」ﾑｸｯ!
男「ふ、息子よ、お前もそう思うか……よし、今慰めて……って、トイレはアイツがいるんだった……」
男「くそっ、またアソコでするしかないか……！」
…………
……
幼馴染「ごめんねー、男」
男「お、おう！おかえり」
幼馴染「いやー、それにしてもいっぱい抜いたねー」
男「えっ！？」ﾄﾞｷｯ
男「そ、そうだな」
男「え？あ、そう、だっけ？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
幼馴染「そうだよ。かくれんぼとかしたじゃない！行ってみよ？」ｽｯ
男「う、うわぁ」ﾊﾟｯ
幼馴染「えっ？」
男「い、いやほら……俺……手……き、汚いからさ」
幼馴染「なにそれ」ﾌﾟｯ
幼馴染「手袋してたし平気だよ」ｷﾞｭｯ
幼馴染「ね、行ってみようよ？」
男「え、えっ……と」
幼馴染「え？」
男「あのなんだ……その……」
幼馴染「はいはい。どーせ抜いてきたんでしょ？」
男「ﾌﾞﾊｯ!?」ﾄﾞｷｯ
男「な、何でその事を……み、見てたのか？」
幼馴染「別にー。見なくてもわかるよ」
男「な、に、臭いとかか？」
幼馴染「勘よ、勘」
男「へ？」
幼馴染「どーせ大根抜いた数で勝負！とかいって来るんじゃないかと思ってたのよ」
幼馴染「あの小屋の辺りのやつを根こそぎ抜けば結構数が稼げるな……って考えたんでしょ？」ﾆﾔﾆﾔ
男「へっと……そ、そうなんだよ……あはは」
男「バレちゃしょうがないな……」ｱｾｱｾ
幼馴染「ふふ、あんたってほんと子供よね！」ﾆｺｯ
男「……」ﾄﾞｷｯ
男「よ、よし！じゃあ残りもやっちまうか！」
幼馴染「おー！」
……
男「ふう、お疲れ。本当助かったぞ」
幼馴染「お疲れ様。じゃ、この大根は貰ってくわね」
男「おう。ありがとな」
幼馴染「あ、そうだ」ｽｯ
男「ん？」
ﾁｭｯ
幼馴染「……今度、抜くの手伝ってあげても良いよ」ﾎﾞｿｯ
男「……なっ///」
幼馴染「じゃーね！」ﾋﾗﾋﾗ
男「……お、おう」
男「……」ﾑｸﾑｸ
男「……ああ、息子よ。分かってる」ﾑｸｯ!
完
最後良かったぞ