ﾃﾞﾚた幼馴染「男、大好きよ」　男「うん」

男「後はいつもの味噌汁とご飯で良いよ」

ﾃﾞﾚ幼「あと一品、何か作るわね」

男「うん、宜しくお願いします」

友「…もうお前らには何も言わん！」

友「勝手にイチャイチャでも爆発でもしろっ！」

クラス一同「友！うるさい！」

ﾃﾞﾚ幼「うんっ！」

男「じゃあ、はいっ」
サッ

ﾃﾞﾚ幼「え？」

男「手、繋ぐんでしょ？」

男「さ、行こう」

ﾃﾞﾚ幼「き、教室から手を繋ぐなんて大胆ね、男」

男「そう？あ、ひょっとして嫌だった？」

ﾃﾞﾚ幼「そ、そんな訳無いじゃないの」

男「じゃ、行こう行こう」

ﾃﾞﾚ幼「う、うん」

男「ん？」

友「教室でそう言うのはどうかと思う」

男「良いだろ、手繋ぐくらい」

ﾃﾞﾚ幼「そうよ、別に構わないじゃない」

友「はいはい、爆発しろ、爆発しろ」

男「じゃーな、友。また来週」

ﾃﾞﾚ幼「またね、友君」

男「気にしない、気にしなーい」

ﾃﾞﾚ幼「男、意外と大胆ね」

男「そう？」

ﾃﾞﾚ幼「私が知らない男の一面を垣間見た気がするわ」

ﾃﾞﾚ幼「嫌だなんて、とんでもないわ」

ﾃﾞﾚ幼「好きな人の意外な一面を見られて、とっても嬉しいわよ」

男「それは良かった」

ﾃﾞﾚ幼「ずっとこうして居たいわ」

男「俺もだよ」

ﾃﾞﾚ幼「じゃあ、ふろふき大根でも作ろうかしらね」

男「良いね！財布にも優しいし、美味しいし」

ﾃﾞﾚ幼「それじゃ、大根決定ー」

スーパーの店員（リア充…リア充だ…）

スーパーの店員（何で店内で手繋いでんだ…）

スーパーの店員（店の外で、爆発すれば良いのに）

男「んぁ？」

ﾃﾞﾚ幼「ご飯出来てるから、起きて」

男「あぁ、ごめん、寝てたー」

ﾃﾞﾚ幼「うん、見てたわよ」

ﾃﾞﾚ幼「男の寝顔、可愛かったわよ？」

男「う…可愛いって言われるの、照れるな」

ﾃﾞﾚ幼「そうでしょ？ふふ」

ﾃﾞﾚ幼「さ、ご飯温めなおして、食べましょう」

男「おう」

男「ん？」

ﾃﾞﾚ幼「あーん」

男「おっと…」

ﾃﾞﾚ幼「今日からは、こんな事も…して良いのよね？」

男「もちろん」

男「おう…あーんぐっ」
パクッ

男「はふはふ」

ﾃﾞﾚ幼「お味はどう？」

男「おいひいれふ」

ﾃﾞﾚ幼「ふふっ、良かったわ」

ﾃﾞﾚ幼「男が美味しいって言ってくれたからよ」

男「本当に美味しいよ、幼」

ﾃﾞﾚ幼「男に食べてもらう為に、一生懸命練習したもの」

男「そう言う事、もう隠さないんだな」

ﾃﾞﾚ幼「もうそんな必要無いでしょう？」

男「そうだな、必要無いなー」

男「俺は幼がどんな態度でも、好きだけどな」

ﾃﾞﾚ幼「…嬉しい」

男「俺もだよ」

ﾃﾞﾚ幼「…」

男「…」

男「そうだな。せっかく温めたんだしな」

男「改めて、頂きます！」

ﾃﾞﾚ幼「はい、召し上がれ」
・
・

ﾃﾞﾚ幼「お粗末様でした」

男「いやー、堪能したー」

ﾃﾞﾚ幼「食べさせ合うのって、案外照れるわね」

男「そうか？楽しくないか？」

ﾃﾞﾚ幼「正直、心が弾むわね」

ﾃﾞﾚ幼「これからもやりましょうね？」

男「大歓迎！」

ﾃﾞﾚ幼「それじゃ、後片付けしてくるわね」

男「一緒にやろう」

ﾃﾞﾚ幼「そう？」

男「それにもう俺が手伝いするのを、止めたりしないだろ？」

ﾃﾞﾚ幼「そうね…じゃ、じゃあ一緒に、やりましょうか」

男「おう！久々の共同作業だなー」

ﾃﾞﾚ幼「久々？」

男「確か小５の時、調理実習で」

男「後片付け一緒にしたのが最後の共同作業じゃないか？」

男「その次の日、先生に呼び出されて、説教されたからな」

男「忘れられないよ」

ﾃﾞﾚ幼「…じゃ、久しぶりの共同作業、しますか」

男「おう！ぱぱっと片付けようぜ」

男「よっしゃ！どんと来い！」

ﾃﾞﾚ幼「…」
カチャカチャキュッキュッジャー

ﾃﾞﾚ幼「はい、どんどん行くわよ」

男「おう！皿拭きは意外と得意なんだぜ」
キュッキュ

ﾃﾞﾚ幼「！？」
ツルッ
ガチャン

男「あー…大丈夫か、幼」

ﾃﾞﾚ幼「あ、あの…ごめんなさい」

男「危ないから触らないで。俺が片付けるからさ」

ﾃﾞﾚ幼「ご、ごめんなさい…」

男「こっちこそ、ごめんな」

ﾃﾞﾚ幼「ち、違うの…変な事じゃなくて…」

ﾃﾞﾚ幼「う、嬉しくて…」

男「あぁもう、可愛いなぁ、幼は」

ﾃﾞﾚ幼「う…」

男「さ、早く片付けて、お茶でも飲もうぜ」

ﾃﾞﾚ幼「う、うん」

男「んー…」

ﾃﾞﾚ幼「ちょっと、男、ちゃんと聞いてる？」

男「聞いてるよ、幼」

ﾃﾞﾚ幼「それじゃ、私が言ってる事、解ってくれたわよね？」

男「いや、それは急過ぎるだろう」

ﾃﾞﾚ幼「近い将来、結婚するんだから」

男「二人暮らしする金はどこから出るの？」

ﾃﾞﾚ幼「バイトしましょう、二人で」

男「高校生が出来るバイト位じゃ全然足りないでしょ」

男「大体、今年受験だよ？勉強もしなきゃだし」

男「そりゃ出来ればそうしたいけどさ」

幼「…男は私の事、真剣に考えてくれてるのよね？」

男「もちろん考えてるよ」

幼「じゃあ！」

男「まぁ、ずっと一緒に居たいけどさ」

男「二人暮らしはせめて大学入ってからだろ？」

幼「…そうだけど」

男「じゃあまずは大学行って、勉強してさ」

男「幼のやりたい仕事出来る様になってからでも」

男「一緒に住むのは遅くないんじゃない？」

男「俺は幼の傍にずっと居るからさ」

男「そんなに焦らなくても良いだろ？」

男「そ、そうか？じゃあ…」

幼「見送りとか要らないから」
タタタッ
バタン

男「怒ったのかな？でもなぁ…」

男「同棲はまだ早いよなぁ…」

男「ひょっとして、明日からまたツンツンな幼に逆戻りかなぁ…」

男「そうなんですか…体調悪いんですか？」

幼母「そうみたいなの」

幼母「昨日の夜から調子悪いみたいで」

幼母「朝はあんなに浮かれて出て行ったのにねぇ」

男「そうなんですか…ちょっと会えませんか？」

幼母「学校、遅刻しちゃうんじゃない？」

男「大丈夫ですから、ちょっとだけ」

幼母「解ったわ、声かけてあげて」

男「お邪魔します」

幼「…今は入って来ないで欲しい」

男「体調は大丈夫なの？」

幼「大丈夫だから…今日はお休みするけど」

男「解った、学校終わったらまた来るから」

幼「今日は来ないで欲しいわ」

男「…解ったよ」

男「あれ？おはよう、幼」

男「昨日は大丈夫だった？」

ﾔﾝだ幼馴染「…おはよう、男」

男「ん？」

ﾔﾝ幼「なぁに？私の顔に何か付いてる？」

男「幼、目の下にクマが…昨日寝てないの？」

ﾔﾝ幼「そんな事より、私あなたに言いたい事があるのよ」

男「ん？何？」

ﾔﾝ幼「男、愛してるわよ」

男「俺もだよ、幼の事大好きだよ」

ﾔﾝ幼「大好きじゃ足りないの…」

男「ん？」
ガチャガチャ

ﾔﾝ幼「手錠よ、それ」

男「何で手錠が…幼がやったんだよね？」

ﾔﾝ幼「幸い今日から３連休だし」

ﾔﾝ幼「男がちゃんと私の事考えてくれるようにしてあげる」

ﾔﾝ幼「むしろ私の事以外考えない様になってね」

男「ちょっと、幼、落ち着いて」

ﾔﾝ幼「もう、一秒足りともあなたと離れて居たくないだけよ」

男「冷静に…」

ﾔﾝ幼「すっごく冷静よ」

ﾔﾝ幼「勢いだけでこんな事すると思うの？」

ﾔﾝ幼「一昨日の夜から昨日の昼まで寝ずに考えた結論よ」

男「…」

男「準備？」

ﾔﾝ幼「その手錠とかね」

男「この手錠、どうしたの？」

ﾔﾝ幼「駅前のアダルトショップで買ってきたのよ」

ﾔﾝ幼「手首が痛くならない様になってるでしょ？」

ﾔﾝ幼「でもちょっとやそっとの力では壊れないわよ」

男「アダルトショップって…」

ﾔﾝ幼「通販だと時間がかかってしまうでしょう？」

ﾔﾝ幼「だから直接お店に買いに行ったのよ」

ﾔﾝ幼「一人で入るのはちょっと勇気が必要だったけど」

ﾔﾝ幼「男の事を考えれば、勇気が湧いて来たわ」

ﾔﾝ幼「お店の人に相談して、この手錠にしたの」

ﾔﾝ幼「後で…使おうね」

男「幼、ちょっと一旦これ外してくれないかな？」

ﾔﾝ幼「何故？」

男「その…トイレに行きたいんだけど」

ﾔﾝ幼「あぁ、大丈夫よ、おまるを用意してあるわ」

男「それはちょっと…」

ﾔﾝ幼「もちろん信じているわよ」

男「俺、用を足してまた戻ってくるから」

男「ちょっと手錠を外して欲しい」

ﾔﾝ幼「本当に絶対逃げない？」

男「俺が幼に嘘ついた事ある？」

ﾔﾝ幼「…」

男「ありがとう、幼」

男「ちょっと行ってくるね」

ﾔﾝ幼「私はここで待っているわね」

男「うん」

ﾔﾝ幼「逃げたら…」

男「絶対に逃げないよ」

男（さてどうしたものか）

男（今回の幼の行動は…俺が原因だもんな）

男（俺の事が好き過ぎて、こんな事しちゃったんだなぁ）

男（二人暮らしの話しが切っ掛けだったから…）

男（そこん所を何とかしないと駄目だろうなぁ）

男（…）

男（あ…そう言えば、叔父さんが…）

ﾔﾝ幼「遅かったわね…おかえりなさい」
ジャラッ

男「幼、もう一度手錠される前にちょっと話しがあるよ」

ﾔﾝ幼「何？私を丸め込もうと思っているのなら無駄よ？」

男「違うよ、ちゃんと聞いて欲しい」

男「二人暮らしの話しだけどさ」

ﾔﾝ幼「しばらくはこの部屋で二人で暮らしましょう？」

ﾔﾝ幼「私が男の手足になるから」

ﾔﾝ幼「きっとおばさん達も解ってくれるわ」

ﾔﾝ幼「私、高校辞めて働くから」

ﾔﾝ幼「それで、アパート借りて、二人でずっと一緒に…」

男「普通に高校通うよりも、逆に減るんじゃない？」

ﾔﾝ幼「！」

男「やっぱ普通に高校生してた方が良いと思うんだ」

男「それで…」

ﾔﾝ幼「やっぱり私を丸め込もうとしてるのね？」

ﾔﾝ幼「そうは行かないわよ…」

ﾔﾝ幼「絶対に貴方の傍から離れない！」

ﾔﾝ幼「何？」

男「ウチの叔父さんにさ」

男「アパート経営してる人が居るんだけどさ」

男「今電話してみたら、部屋空いてるって」

男「ちょっと古いけど、二人で暮らすには充分の広さだし」

男「高校にも、俺らが目指してる大学にも近いんだよ」

男「ウチと幼の両親にちゃんと話しをして」

男「了解が貰えたら、そこで二人で暮らそう」

幼「…」

男「…だからさ」
ぎゅっ

幼「あっ…」

男「幼は俺さえ居れば他に何も要らないって言うかもだけどさ」

男「お互いの両親にも祝福されない結婚なんて、俺は嫌だよ」

男「俺達に子供が出来た時にさ」

幼「！！」

男「じいちゃんばあちゃんと会えないなんて可哀想だろ？」

男「だから色々ちゃんと順番に、な？」

男「長い付き合いなんだ、解ってるよ」

男「いつもの幼なら冷静に考えられるだろうけど」

男「長年溜まってた俺への想いが」

男「ちょこっと暴走したって事だよね？」

幼「そうね…私の事は何でもお見通しって訳ね」

男「何でもでは無いけど、幼の事は大体解るよ」

男「大丈夫だから」

男「俺は幼の事を誰よりも何よりも大事に思ってるよ」

男「愛してるよ、幼」

幼「嬉しい…」
ぎゅうっ

男「そこの鞄の中には色々入ってるんだろ？」

幼「う…」

男「ネットで調べたって事は、他にも色々と考えてたんだろ？」

幼「…」

男「そう言うのはさ、ゆっくりで良いんじゃないかな？」

幼「そ、そうね」

男「最初はそこからだろ？」

幼「ごめんなさい…私、貴方に謝らなきゃ」

男「何？」

幼「私、ファーストキスはもう済んじゃってるの」

男「幼稚園の頃、俺とした事を言ってるなら」

男「あれはノーカンで良いんじゃないかな」

幼「…」

幼「実は極々最近…」

男「最近？」

幼「と言うか、３０分程前にね…」

男「え？まさか？」

幼「貴方が寝ている間に…我慢出来なくて…」

幼「本当にごめんなさい」

男「ちょっとびっくりしたけど」

幼「…」

男「それじゃ、改めて」

男「幼、キスするよ？」

幼「そんな事聞かなくても良いわ」

更にﾃﾞﾚﾃﾞﾚになった幼「私の全部、もうずっと前から貴方の物なんだから」

友「おう、おはよ…う？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「お早う、友君」

友「…」

男「何だ？俺の顔に何か付いてるか？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「あら、じゃあ私の顔に何か付いているのかしら？」

友「あ、いや、何か付いてる訳じゃなくて…」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「何？」

友「幼ちゃん、この連休中に何かあった？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「どうして？」

友「何か、先週と雰囲気が…」

友「取り敢えず、手の繋ぎ方が恋人繋ぎになってる事に」

友「ちょっと軽く爆発して欲しいって思うんだけど」

男「付き合い始めたって、先週言ったろ？」

友「でも先週帰る時は普通の繋ぎ方だったろ？」

男「あぁ、そうだったかな」

友「て言うか、幼ちゃんの雰囲気が…何て言うか…」

友「大人っぽいって言うか…」

友「今日は落ち着いてるって言うか…」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「友君、中々良い勘してるわね」

友「え？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「連休中、色々あったのよ、私たち」

友「は？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「別に、簡単な事じゃない？」

男「まぁ、簡単に言えば…」

男「結婚を前提にしたお付き合いって言うのが」

男「俺の１８の誕生日に結婚する事に決定したって事かな？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「今は婚約者って事になるわね」

友「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ？」

ｻﾞﾜ…ｻﾞﾜ…

友「な、何だよ？」

男「俺達、来週から二人暮らしするんだけど」

友「なっ…なっ…？」

男「バイト探してるんだ」

男「友の家の喫茶店、ウェイターとウェイトレス募集してたろ？」

男「俺達を雇って欲しいんだけど」

男「だからバイトを…」

友「あぁ、それは母ちゃんに頼んでみるよ」

友「お前ら２人なら即採用だろうけど…」

友「聞きたいのはそこじゃねぇ！」

友「お前ら結婚するっつったか？」

男「うん」

友「一緒に住むっつったか？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「そうよ、夫婦なんだから当たり前じゃない？」

男「あぁ、お互いの両親は両手を上げて賛成してくれたよ」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「拍子抜けだったわよね」

友「マジでか？」

男「マジだ」

男「高校卒業するまでは生活費全額出してくれる事になったんだけどさ」

男「少しでもお金貯めておこうかなと思って」

友「マジで、二人で暮らすの？籍入れて？」

男「そうだ」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「来月が楽しみよね」

友「男、来月誕生日なのか？」

男「実はそうなんだよ」

男「あ、話し戻すけどさぁ、バイトの…」

友「ﾊﾞ…ｼﾛ」

男「なんて？」

友「バカップル、爆発しろ！！！！！！！！！！」

クラス一同「友、うるさい！」

友「この二人、来月結婚するんだってよ！」

友「しかも実家から出て、二人暮らしするんだと！」

友「そんな事聞いたら、大声出さずに居られないだろ？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「友君、嫉妬？みっともないわよ。ね？男」

男「そうだな、嫉妬はちょっとカッコ悪いな」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「えぇ、本当よ」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ

男子A「証拠見せろよ、男ー」

男「んー？証拠って…何が証拠になるかな」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「簡単じゃない」

男「ん？」

男「ぷはっ…幼、ちょっと…」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「い、良いでしょ？」

ｻﾗﾃﾞﾚ幼「私は男の、お、嫁さんになるんだから」ﾏｯｶｯｶ

友「皆、どう思う！どう思う？コレ！」

クラス一同「バカップル、爆発しろ！！！！！！！！！！」

男・ｻﾗﾃﾞﾚ幼「えっ？」

担任「…あー、お前ら２人、放課後ちょっと職員室な」

男・ｻﾗﾃﾞﾚ幼「えっ？」

友「えっ？じゃねぇよ！！なんだその意外そうな顔！！！！」

友「マジで爆発しろ！！！リア充めーー！！！！」

おわり

最後はどうなるんでしょうか？