兄「なんでまだパジャマなんだよ。さっきまで寝てたのか?」
妹「あー、、まあね~確かにさっき起きたけど」あはは
妹「冬眠だよ冬眠。人間だって動物だよ? 知ってた?」スマホポチポチ
兄「はぁ、いい加減バイトくらい始めたらどうなんだ。父さんも母さんも優しいからあんまお前にそういうこと言わないかもだけど、心配してんだから」
妹「春になったら本気を出す」キリッ
兄「……」べしっ
妹「あいたっ」> <
妹「ごほんっ、判決を言い渡します。というわけで被告人お兄ちゃんには『とろっとプリンジャンボ』を要求します」
妹「……」チラ
兄「……」ぬぎぬぎ きがえきがえ
妹「え゛、なんでもう着替えてるの」
兄「んぁ? そりゃ帰って来たからだよ」
妹「行かないの? コンビニ。行くんだったら私も久しぶりに外出よっかなーって思ってたんだけど……」
妹「……」
兄「……」ジト
妹「限定の復刻が来てたんです! もうここしかないんですっ! 必死にためた無料石で30連回したけど出なかったんです! どうか! どうかこの哀れな私にりんごカードを」ドゲザァ!!!
兄「買わねーよ!! ってかお前まさかコンビニでそれするつもりだったんじゃねーだろーな」
妹「買ってくれるまでするつもりでした」
兄「こえーよもうお前とは二度とコンビニ行かんわ」
妹「じゃあスーパーいく?」
兄「そういう意味じゃねーから」
妹「えー今どき社会人じゃなくてもみんなやってると思うんですけどぉ」お兄ちゃんしらないのー?
兄「引きこもりがそのソース出せんのか?」
妹「私の友達! はい論破~はいお湯~」
妹「……」
兄「お前それ自分で言ってて悲しくなかった???」
妹「うるさいだまれしね」
兄「はぁ」
コンコン、ガチャ
母「ごはんできたわよ~」
兄「あ、うっす」
妹「はーい」
妹「……」スマホポチポチ
兄「……」ゲームカチャカチャ
兄「……」ちらっ
妹「……」スマホポチポチ
兄「ここ最近お前が寝るかスマホいじってる以外の行動見た覚えねーわ」ソシャゲしかやることねーのかよ
妹「さっき一緒にごはん食べてたじゃん」
兄「アスペか??」
兄「あーそういうアピールいいから。で? なんかいいのあったか?」
妹「やろっかな~ってなるのはどれも高卒が最低条件だってさ」
兄「選ぶな。逃げるな」
妹「例えば?」
兄「飲食全般?」
妹「メイド喫茶??」
兄「んなもんこの辺ねーよ。ってか何? お前そんなことしたかったの?」
妹「だって楽しそうじゃん」
妹「ゥ……」グスッ
兄「もっと強がれよ! 『あんなのごっこ遊びじゃん』とか言ってさ!」豆腐メンタルかよ!
妹「メイド喫茶したかったぁ~~」ふぇーん
兄「いやどんだけだよ。 青春ラブコメモノに毒され過ぎだろ」
兄「?」
妹「お兄ちゃんのメイドさんとして雇ってって言ってるの!」> <
兄「寝言は寝て言えや」ゲームポチポチカチャカチャ
妹「3万! いや2万でいいので!」ドゲザァ!!
兄「高すぎだろ」アホか
兄「……」ゲームカチャカチャ
妹「……」じっー
兄「……」ポチポチ
妹「……」じっー
兄「……」チラッ
妹「~……」服ぬぎぬぎ
兄「!? いやなんで脱いでんの!?」
妹「いや……もう、かくなる上はと」これしかないかなと…
妹「え、なに? やっぱお兄ちゃん興味ある? あるの??」にへら~
兄「……お前のこと心配して言ってんの」ほっぺぎゅむ
妹「ぁ…ふぁぃ」
兄(……でもそういう発想があるならコイツ本当に数ヶ月後にはそんなことしてそうだよな)
妹「時給!?」
兄「月給だボケ」
妹「旦那、先払いですぜ」ヘヘッ
兄「はい解雇」
妹「すみませんでした」
妹「へいお待ちくだせぇ」
兄「メイドじゃねーのかよ」
妹「お待ちくださいご主人様」
兄「~……やっぱいいわ」
妹「承知しました」キリッ
兄「はよ行ってこい」
~ 次の日 ~
兄「ただいま」ガチャ
妹「! ふふっ、おかえりなさいませ……ご主人様♡」フリフリ
兄「何でそんな服持ってんだよ」
妹「お年玉で」
兄「そんなにメイド好きなのか」
妹「なんでだろうね~……でもさ、なんか、こない? 白と黒のコントラストがさぁ」
妹「メイドさんはそういうのじゃないのっ!」> <
妹「もっとさ、そう! ロイヤルな感じ!!」
兄「んー、じゃあミルクティーでも淹れてくれるか?」
妹「お兄ちゃんロイヤルの意味わかってる?」
兄「……あんまり」
兄「?」
妹「お金。ミルクティー買ってきてあげるから」
兄「……もう冷蔵庫の緑茶でいいよ」
妹「つまんないな~」ぬぎぬぎ
兄「外でないのに着替えるのか? それとも自費で買ってくれんの」
妹「……いや、お母さんにみられるの普通に恥ずかしいでしょ///」
兄「コスプレよりも引きニートであることに恥じらい持てよ」
妹「今はご主人様に雇われの身ですので……」
兄「お前それ母さんに言うなよ??」
妹「お兄ちゃ……ご主人様、そろそろ」
兄「……」
妹「どうしたの?」
兄「……」つ諭吉
妹「有り難く頂戴いたします」- – スッ
妹「……」スタ
\ガチャ/ \パタン/
「ヒャッハ!!!」ドタンバタンドカン ←ノリノリで階段を駆け下りて玄関に出で行く音
兄「……」
兄(いやさぁ……)
妹「といいますと?」
兄「いやそのまんまだよ」
兄「メイドならもっと他にもいろいろやることあんだろ」
妹「お母さんがやってくれてるじゃん」
兄「……ごはん作ったりだとか」
妹「お母さんがやってくれてるじゃん」
兄「……洗濯、したりだとか」
妹「お母さんがやってくれてるじゃん」
兄「……」
妹「お母さんはメイドだった……?」
兄「アホか」
兄「それで月に万渡すのはなんかシャクだと思ったから言ってるんじゃねえか」
妹「え゛、じゃあやっぱり……これしか……」ぬぎぃ…
兄「いやいやいやそうとは言っとらんだろ!」裾さげっ
妹「じゃあなにすればいいの」
兄「~……まあなかなか思いつかねえんだけどさ」
兄「いやそれもなんか、なんかアレだろ///」頬ポリポリ
妹「ソープ?」
兄「なんでさらにアレな方向にするの??」
妹「妹ソープ??」
兄「そっちのがやべーわ」
妹「今ならお安くしときますぜ旦那」ヘヘッ
兄「なんで別料金取ろうとしてるんだよ」
兄「なにする気だよ」
妹「洗いっこ?」
兄「そんな可愛い言葉に五千円取られんの」じゃあやめとくわ
妹「……ちなみにえっちするなら一万です」
兄「……」
妹「なんか物足りなそうだったから」
兄「いや…………しねーよ?」
妹「お祭りとか稼ぎどきなんだって。お酒に酔ったおじさんが神社にいっぱいいるって……」
兄「『みんな』……?」
妹「うん」
兄「ぇ、いや、おいお前まさか……」
妹「ぁ゛、え、と……一回だけ…? うん。一回だけ……そっからはシてないよ! だって思ってたより痛かったし」病院送りになるかと思った!
兄「」
兄「」
妹「お兄ちゃん…?」
兄「すまん。俺今日はもう寝るわ」ベッドこもり
母「ごはんよ~」
妹「お兄ちゃんごはんだってー」ゆさゆさ
兄「……」
母「あら、もう疲れて眠っちゃったの?」
妹「お兄ちゃんってば!」ゆさゆさ
兄「……いらない」
母「妹やめなさい。きっとお仕事で辛いことがあったのよ」
母「入りたてはそういうものよ」
妹「へー」なおさらやる気なくしちゃうなー
母「たまにはお兄ちゃんの愚痴聞いてあげるくらいはしてあげてね?」
妹「はーい」
\ガチャ/ \バタン/
兄「……」ズーン
兄(もうすでに一線踏み外し済みかよ……)一体なんのためにこっちは…
妹「だってさ」
兄「?」
妹「私にも出来ることあったよ。愚痴聞くんだって」
兄「あーさっきのな……別にんなもんねーよ」
妹「え、じゃあなんでごはん食べなかったの? あ、そうそうお腹空いたらラップしてるの冷蔵庫に入れてるってお母さんが」
兄「あとで食べとく」
妹「うん。で、なんで?」
妹「?」
兄「だからさっきの」
妹「!」
妹「え~だからって二人に言いつけたりしないでよね~」本当やめてよ~?
兄「いや言わねーけど……言わねーけどさ……」
妹「あ、はーい」
妹「……どうする?」
兄「え、何が?」
妹「洗いっこ」スッ(五本指を立てる)
妹「お! 旦那」ヘヘッ
兄「先払いなのか?」
妹「そりゃあまぁできれば」ヘヘッ
兄「分かった」つ一万五千
妹「え?」
兄「妹ソープなんだろ? いくぞー」
妹「あー……わかった」
妹「かゆいとこないですか~」わしゃわしゃ
兄「それ床屋だろ」
妹「はい流しますね~」ざばー
兄「……」
妹「どうしたの」
兄「いや、なんか介護されてるみたい」
妹「ここからだよお兄ちゃんっ!」
兄「何が始まるんだよ」
ピト
兄「……」
妹「こーふんする?」ぬーりぬーり
兄「思ったよりしない」
妹「え゛私結構胸ある方だと思うんだけど……」がーん
兄「いや、ごめん。ほんと……なんかごめん」
妹「いやもういいよ。お金はもらったし……」とほほ
妹「うん」ざばー
兄「なんで背中流すだけなのに頭からいったんだ??」ビシャビシャ
妹「あ、ごめん。なんかイライラしてたかも」
兄「何その無駄なプロ意識」ちゃぷ
兄「間違ったとこに気合い入れんなよ」そのやる気を有意義な方向にだな……
妹「……」じと
兄「なんだよ」
妹「見られるのは普通に恥ずかしい」
兄「あ、わり……」すっ
妹「……」ごしごし
兄「……」
妹「!」ごし…
兄「……」
妹「あはーこれおもしろーい」
兄「?」チラ
妹「水風船みたいだよこれw w w w」ジャバー
兄「いやそれで遊ぶなよ!」
妹「え? 使うの?」
兄「あー……いや」
兄(一万円……)
兄「でもそれしかもってねーわ」
妹「ナマは相場10万だった気がする」さすがにやめとく?
兄「……」
妹「お兄ちゃん割引で3万でいいよ」
兄「でも待てよ。それそっちの落ち度だろ。勝手にコンドームで遊んでたのお前じゃん」
兄「ねーよ。キャッシュバッ「クはナシですぜ旦那」ヒヒ
妹「さーんまんっ、はいさーんまんっ」
兄「っ~……」アタマカカエ
妹「さんま〇こ」
兄「お前ちょっと黙ってろ」
兄「はぁ……わーったよ」
…………………………………
……………………
……
妹「思ったより痛くなかった」
兄「~……」ハァ
妹「よし! これでお兄ちゃんの正妻に永久就職……責任とってよねー」にひー♡
兄「……メイドさんなら考える」