僕「出てけ!」
僕「ドッタンガッタン!」
義理妹「人を母親扱いしないでください」
僕「キィイイイイイイイイイ!!!!!!!」
僕「キィイイイイイイイイイイ!!!!!」
義妹「まともに喋れないんですか?」
僕「ドッタンバッタン!」
義妹「暴れても怖くありませんよ?ニートのお義兄さんなんて」
僕「ゲームの中じゃ僕は英雄なんだ!イグニッションブレイク!」
義妹「ほんとはゲームの中でもぼっちの癖に・・・」
僕「・・・」
義妹「しかも見抜きしかしないからレベリングすらしたことない癖に」
僕「キィイイイイイイイイ!」
義妹「なんですか突然」
僕「今から忙しいから出てけ」
義妹「ニートなのに忙しいって・・・あ、お姉ちゃんかえってきてるんですね、彼氏さんも一緒みたいです」
僕「早く出てけ・・・出てけ・・・」
義妹「まさかお義兄さん、お姉ちゃんと彼氏さんの情事で寂しく自分を慰めるつもりですか」
僕「キィイイイイイイイイ!あんなビッチの義姉に興味ねぇんだよ!キィイィィイんぱつだし!」
義妹「あ、イチャつき始めましたよ?お姉ちゃんの隣の部屋だからよく聞こえますね」
僕「ムッ!」
僕「お前の事妹と思った事ねぇし、家族とすら思った事ねぇけど?」
義妹「・・・」
僕「わかったら出てけカス」
義妹「まさか、普通に女性として意識されているとは思いませんでした、気持ち悪いです」
僕「んだそれェ!オメェのがキメェんだよ!」
義妹「私まだ中学3年生ですよ?」
僕「キィイイイイ!話きかねえ!!!!!」
僕「勝手に家に上がりこんできて困ってるってなんだよ!義母もお前も親子そろって頭おかしいんじゃねえの!」
義妹「口の減らない人ですね」
僕「あっ!義姉のセ〇クス始まっちゃう!じゃなかった!ゲームのイベあるから出てけ!」
義妹「お姉ちゃんも隣こんな騒がしいのに盛らないでほしいです」
義妹「え、私の前でするんですか?」
僕「ハァハァ・・・ウッ」
義妹「さすがに疾風(はや)すぎる」
僕「見てんじゃねえよ色ガキ!」
僕「は?運動してるし」
義妹「自分慰めは運動ではありません」
僕「黙れ!僕はうつ病だから外に出れないんだ!」
義妹「じゃあ家の中で運動しましょう?」
僕「カスカスカスカス!」
義妹「ビリーズブートキャンプ」
僕「いきなりハードすぎる!」
義妹「なに1人でパソコンに向かって喋ってるんですか」
僕「アッアッwwwwww今のはアレwwwwwなんか家族wwwww」
義妹「あれ?お義兄さん、私の事家族と思ってないと言ってませんでしたか?」
僕「・・・ウルセエ!今通話中なんだよ!黙っとけや!」
義妹「通話中?お電話という事ですか」
僕「関係ねェェェェェだろ!」
義妹「電話する友達居たんですね、同級生とかですか?」
僕「うるせえちがっ・・・あ、切られた!ずっとミュートしてるから切られた!お前のせいで!」
義妹「話し相手なら私が居るじゃないですか」
僕「お前と話すくらいなら壁に向かって喋ってるわゴミ!」
義妹「どうぞ」
僕「ん?イケボ?マァネ」
義妹「ほんとに壁と話してる」
僕「じゃあ入ってくんなゴミ!」
義妹「ゴミはこれですよ、こんなに散らかして」
僕「僕の部屋だろ関係あんのか!お前になんか迷惑かけました?ん?かけてないよね?はい論破!」
義妹「迷惑ですよ、今日から私もこの部屋で寝る事になったので」
僕「は?」
義妹「お姉ちゃんがお義父さんとお母さんに無理やりお願いしたんです」
僕「無理無理無理無理無理無理無理」
義妹「私の部屋はお姉ちゃんの部屋になって、お姉ちゃんの部屋は彼氏さんの部屋になったんです」
僕「パパァァァ!!!!何認めてんだようちはラブホじゃねえんだぞ!!!!!!」
義妹「お母さんとお義父さんの愛の巣ですから、似たようなものです」
僕「キィイイイイイイイ!」
義妹「お姉ちゃんと彼氏さんとか、お義父さんとお母さんの情事にお世話になってる分際でよく言えますね」
僕「ハ?別に?何いっちゃってんのバーカ」
義妹「まあメインは私みたいですけど」
僕「なななな何言っちゃってんの」
義妹「バババババレてましたからね」
僕「は?無理だし」
義妹「じゃあ私1人でやりますよ?」
僕「ドォォゾォォ?」
義妹「これいらない、これもいらない、これもこれもあれもそれもいらない」
僕「おいパソコンとSDカードとHDDとエロ本とオナホ捨てるな!!」
義妹「いやいや・・・性欲どうなってんですか」
僕「アッソ」
義妹「ゲームする時はヘッドホンつけてくださいね、うるさいので」
僕「やだしバーカ」
義妹「こんな事もあろうかと耳栓用意したのでいいですけど」
僕「じゃあ最初から言うなアホ」
義妹「・・・」
僕「寝るのはや」
義妹「すぅ・・・」
僕「オイこのタコ寄りがおせぇんだよクソやめちまえゲーム!働かねぇ猿はいらねえんじゃゴミ!」
義妹「すごいブーメラン」
僕「あ!?」
義妹「寝言でーす」
義妹「・・・」
僕「・・・おい」
義妹「・・・」
僕「・・・」
義妹「・・・お義兄さん、さすがにブラジャー取ろうとして転がされたら起きてしまいます」
僕「べべっべえ別にとろうとしてないし!ダッセエスポブラだなと思って見てみただけだし!」
義妹「スポブラじゃなくてナイトブラです」
僕「突っ込むとこそこじゃないだろ」
義妹「誰しもお義兄さんみたいな突っ込みができると思わないでください、こんな子供にあれを突っ込もうとするお義兄さんにはかないませんよ」
僕「そこまでやってねぇだろ!」
僕「・・・」
義妹「ひどいクマですね、寝てないんですか?」
僕「はあ・・・?」
義妹「もしかして、一緒のベッドに寝るって考えたらドキドキしちゃったんですか?」
僕「別に・・・」
義妹「それじゃあ学校いってきますので、ゆっくり眠ってくださいね」
僕「あっそ・・・」
義妹「ベッドから私のにおい、ちょっとしちゃうかもしれませんけど」
僕「あっそ・・・」
義妹「動きが疾風い!」
僕「眠たかっただけだよォォォ!」
僕「・・・」
義妹「まだ寝てる・・・」
僕「・・・」
義妹「かわいいかも・・・」
僕「・・・」
義妹「・・・」
僕「ンッ・・ウワァ!」
義妹「ウワアァアアアアアアアア!」
僕「んだよそんな近づいてなんだよ!ついに殺そうとしたな!?」
義妹「べべべべ別に何もしようとしてないですけど!?」
僕「うううう嘘つくな犯罪者!」
僕「フフフフーン?だだだだ誰にだよ?」
義妹「大学生の方です、友達の彼氏の友達だそうで」
僕「へへえ?いきなり告白?そんなのなんかアレだな!」
義妹「いえ、友達を交えて何度か食事しましたよ」
僕「フフフフーン、そんな、アレだな、中学生に告白するとかまともじゃないけどな、ウン、まともじゃないしな、ロリコンだしな、犯罪者だし、ヤりたいだけだし、き、キモチワリィ!そういうのキモチワリィ!」
義妹「急に饒舌になりすぎでしょう」
僕「で、で、でで、どうすんのよ?で?」
義妹「どうしたらいいと思います?」
僕「そそんなの自分でで決めろよぉ!僕はおかしいと思うけどねそんなの!幸せになれないと思うけどねそんなの!そんなのぜってーおかしいけどね!」
義妹「わかりやすすぎる・・・」
僕「は?ずっと部屋に居たじゃんお前!嘘つくなよアバズレ!」
義妹「ラインですよライン、さすがのお義兄さんでもラインくらい知ってるでしょう?」
僕「フ、フーン・・・そんな奴とライン交換するんだアバズレビッチだな!」
義妹「お義兄さんも交換します?」
僕「は?いいわ別に交換の仕方しらねぇし、ていうか交換の仕方しらねえしな、まあ知らないしな」
義妹「屁理屈こきのお義兄さんとは思えないほど理由が弱すぎますね」
義妹「これ友達にプレゼントされたんです、かわいいでしょう?」
僕「ただの動物の落書きだろこんなの!何こんなので喜んでんのバカじゃないの!」
義妹「お義兄さんの絵よりはうまいと思いますけど」
僕「え・・・何で知ってんだよ僕の絵」
義妹「しかもラインの画面スクショしてツイートしてますよね、「妹ウルセエwww」とか言って」
僕「お前僕のストーカーァ!?」
義妹「いやいや、寝る時くらいパソコンの画面ロックしたほうがいいですよ」
僕「キモチワル!キモチワルゥゥ!」
義妹「あとは私の盗撮とかありましたね、これは晒してないみたいですけど」
僕「キ、キモチワル・・・キモチワルゥゥ・・・」
義妹「どう考えてもキモチワルイのはお義兄さんですよ」
僕「・・・アレ!?僕の顔みたいなのうつらなかった今!?お前のスマホ!」
義妹「ヘェ!?何の事ですか!?エエ!?」
僕「いや今!」
義妹「ど、ドブネズミですー!私は待ちうけをドブネズミにしてるんですー!アイラブドブネズミなんです!」
僕「いや僕の顔・・・」
義妹「ドブネズミ!」
僕「僕はドブネズミじゃねえ!」
義妹「いやドブネズミなんです!」
僕「じゃあ僕って事か!?」
義妹「えっとそうじゃなくてえっと、あの、その!」
僕「テメェ!」
僕「あっそ」
義妹「食べてみてください、お義兄さんの好きなものづくめですよ?」
僕「ぜってーうまくねぇし・・・」
義妹「どうぞ、召し上がれ」
僕「ムグムグ!・・・ふん、普通だな!ムグムグムグ!」
義妹「えへへ」
僕「ムッ!」
義妹「あ、のどつまってる」
僕「ムムム!」
義妹「私のご飯がずっとのどに引っかかるんですね・・・感慨深い」
僕「ギュエ!ギュエー!」
僕「ハ!?アカウント変えたし鍵かけたんですけど!?ていうか別に悪口しか書いてねーし!?」
義妹「えーと、「義理の妹が性格悪いけど美少女すぎる」・・・「最近は毎日一緒に寝てるつらい」ですか」
僕「ア!?」
義妹「あの、パソコンにロックしてもパスワードが本名じゃ意味ないと思いませんか?」
僕「勝手にパソコン触るなつってんだろォ!」
義妹「私もパソコンほしいんです」
僕「パパー!もう1台パソコンかってぇ!」
僕「低スペ乙」
義妹「えっと、これでお義兄さんと同じゲームができたりするんですか?」
僕「できねぇよ低スペノーパソ」
義妹「えっ・・・」
僕「なに、一緒にやりたかったの?姫プしたかったの?むぅぅぅりぃぃ!」
義妹「きー!違いますよ!面白そうだなと思っただけですよ!」
僕「ノーパソじゃむぅぅりぃぃ!」
義妹「そんなぁ・・・お姉ちゃんなんてものを押し付けてきたんですかぁ・・・」
僕「女なんてそんなもんでーす」
義妹「お義兄ちゃんがほしかった!あ!お義兄さんが居ました!」
僕「パソコンあげないよ」
義妹「それじゃ意味ないからいりませんよ!」
僕「やっぱ僕とあそびてぇのかアホ!」
義妹「何でもかんでもお義兄さんに任せて楽にゲームしようと思っただけですよ!」
僕「やっぱ姫プレイじゃねえかカス!」
僕「うるせえ黙れ」
義妹「暇だから働いてください」
僕「働いてるし」
義妹「え?」
僕「新米電脳探偵だしバーカ」
義妹「いやそれかなり前のゲームですよね」
僕「ニートは金ねぇから古い中古のゲームしかかえねえんだよ!わからねえのかアホ!」
義妹「バイトくらいしたらどうです?」
僕「僕は社会が向いてねぇんだよ!」
義妹「お義父さんだってお母さんだっていつまでも生きていませんよ、お姉ちゃんはお義兄さんの面倒なんて見ませんし・・・私が養えるようになるにはもう少しかかります」
僕「ガチなやつじゃん」
義妹「すみません」
僕「は?余裕だし」
義妹「本気の話です」
僕「・・・」
義妹「じゃあ、働いて待っていてくれますか?私が大人になるまで」
僕「なにを待てばいいんだよ働かねぇし」
義妹「結婚できる年になるまで浮気せずに待っていてくれますか?」
僕「は?」
義妹「私と婚約しましょう」
僕「パパー!履歴書買ってきてー!!!!」
義妹「実は私、ここに引っ越してくる前から知っていたんですよ、お義兄さんの事」
義妹「なんかスーパーで目つきも姿勢も悪い変な人が居るなぁと思って、ちょっと見てたんです」
義妹「それがお義兄さんでした」
義妹「なんか周りの事睨んでるし、早歩きだし、怪しいなあと思って興味本位で後を着いていったんです」
義妹「そしたら何か、カートとか直して、外のゴミとか拾ってるんですよ」
義妹「ますます変な人だなあと思って、その日は終わったんですけどね」
義妹「しばらくたってまた見かけたんです、今度は棚の商品を崩してしまった人を無言で手伝っていました」
義妹「その人がお礼を言っても無視してどっかにいったんですけどね」
義妹「すごく不器用だけど、優しい人なんだなぁと思ったんです」
義妹「思えばそれがきっかけでしたね」
義妹「はい、がんばります。お姉ちゃんも新居で旦那さんとがんばってくださいね」
義妹「おわり」