エリートちゃん「いや、驚いたよ、まさかこんなところで……」
エリートちゃん「……あ、ごめん。後がつかえているのに」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……ん、レシートはいい」
エリートちゃん「……あー、その」
エリートちゃん「混んでる中悪いんだが、何時に上がる?」
エリートちゃん「あ、こ、これ、私の連絡先だ。終わったら連絡くれないか? 私も今日は早く終わらせるから」
エリートちゃん「で、できたら仕事終わりに、あ、す、すみません、すぐどきます、あ、じゃ、じゃあ○○、また後で連絡くれ!」
エリートちゃん「……ふー」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……本当に、○○だ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「すぐ行くよ……」
エリートちゃん「……? どうした? 私の顔に何か?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……わ、悪い。すまん、勤務時間中にスマホ気にしてるなんて、不真面目だったな……」
エリートちゃん「……い、いや、まあ、ちょっと、母が怪我をしたので、まあ経過が気になっているというか」
エリートちゃん「い、いや、軽い怪我だから心配いらないし、大丈夫だ」
エリートちゃん「いやいや、いい加減、仕事に集中しないとな……ふう……」
エリートちゃん「プロジェクトも順調に進んでいるんだろう? いいデータも取れてると聞いているが」
エリートちゃん「うん、うん、そうか……それは期待できそうだな。詳しい内容は打ち合わせで聞くよ、よろしく頼む」
エリートちゃん「ああ、それはそうと、今日は早く帰らせてもらうよ。急用ができてね」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……あ」
エリートちゃん「○○! おい、○○!」
エリートちゃん「……い、今、帰るところか?」
エリートちゃん「……今日連絡、くれなかったな。忙しかったか?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……あ、おい……待てって」
エリートちゃん「……○○……○○!」
エリートちゃん「……な、何でここにって、お前が連絡くれないから、ここで待ってたんだよ……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「なあ、今時間あるか? どこかでちょっと話を……」
エリートちゃん「……っ、ま、待てって言ってるだろ!」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……何でそんなことを言うんだ?」
エリートちゃん「……私たち、友達だろう?」
エリートちゃん「しばらく会ってなくても、変わらないよ……」
エリートちゃん「……○○」
エリートちゃん「気にしなくていいよ、大した額でも無いし。それに、どうせ他に使うこともないしね」
エリートちゃん「……私が無理に誘ったんだから、奢らせてくれ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……仕事、忙しいのか?」
エリートちゃん「いや、コンビニ。今日連絡くれなかったから……」
エリートちゃん「そうか……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……今日までどうしてたんだ? 卒業してから全然連絡取れなくて心配したんだぞ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……そうか」
エリートちゃん「……何年も連絡を取っていない?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……ふうん……よくわからないな」
エリートちゃん「……そうか」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「料理が来たな。先に食べてていいよ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……最近こっちに?」
エリートちゃん「本当に驚いたよ。偶然コンビニに立ち寄ったら○○がいて」
エリートちゃん「……あれからずっと連絡なくて。まあ、お前のことだから、元気にやっているとは思っていたんだが」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……どうして自分を卑下するんだ。いいだろう、別にコンビニで働いてても」
エリートちゃん「夢だって、叶えられる方が少数さ。それでも、生きていくのに恥ずかしいことなんてない」
エリートちゃん「お前はお前だ。私の大切な、友人のままだ」
エリートちゃん「……ただ、困っているのなら、私を頼って欲しい。お前の力になれると思う」
エリートちゃん「いいよ、じゃない。頼って欲しいんだ。高校の頃は、お前に随分助けられただろう? 力になりたいんだ」
エリートちゃん「……いや、余計な世話だったなら、すまん。でも、私は……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……いつからここに? しばらくはここにいるのか?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……連絡先」
エリートちゃん「連絡先、まだお前のをもらっていないな。交換しないか?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……美味しいか、それ?」
エリートちゃん「……美味しいならいいよ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……家まで送るよ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……おい」
エリートちゃん「○○。待て」
エリートちゃん「連絡先」
エリートちゃん「……連絡先、教えてくれ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……教えてくれるまで、離さない」
エリートちゃん「○○……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……! お、教えてくれるか……! ああ、ちょっと待ってくれ……!」
エリートちゃん「すまんな、無理を言って……」
エリートちゃん「……いつ連絡してくれても全然かまわない。ご飯だって何回もおごってやる」
エリートちゃん「だから、また連絡してくれ……○○。私からも連絡するよ……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……移動時間くらいいいじゃないか」
エリートちゃん「……いや、責めていないのはわかっている。こちらこそ、妙に口答えをしてしまった」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……いや、友達に」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……最近、久しぶりに会えたんだ。高校時代の友人に」
エリートちゃん「……とても仲のいい友人だよ」
エリートちゃん「不思議と魅力のある人間でね。目立つ人間ではなかったが、人を惹きつけるところがあった」
エリートちゃん「彼には大きな夢があってね。それを叶えるために上京したんだが……」
エリートちゃん「……そのまま何年も、疎遠になってしまっていた」
エリートちゃん「……連絡は、積極的には取っていなかったな」
エリートちゃん「どうにも、気まずくて……」
エリートちゃん「……なんでって、ハッキリとした理由はなかったけど」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……まあ、この話はもういいだろう。私が勝手に、気まずく思っていたんだ」
エリートちゃん「いろいろあったのさ。いろいろね……」
エリートちゃん「……そう言えば、話は全然変わるが、何年も連絡を取っていない恋人同士って、それはもう恋人と言えるのだろうか?」
エリートちゃん「……いや、私のことじゃない。邪推はやめてくれ」
エリートちゃん「……はあ」
エリートちゃん「……ん? ……!」
エリートちゃん「……も、もしもし!」
エリートちゃん「○○か!? ど、どうした! いや、別にどうしなくても連絡してくれていいんだけど!」
エリートちゃん「うん、うん……い、いいね! ご飯か、うん、うん、是非! 是非行こう!」
エリートちゃん「うん? お金? ああ、いいよ、いいよ、私が払うから……うん、うん、大丈夫、大丈夫」
エリートちゃん「じゃあ詳しい話は後で……うん、ばいばい」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「は~……」
エリートちゃん「……ん? どうした」
エリートちゃん「……何だその目は」
エリートちゃん「……! あ、○○!」
エリートちゃん「いや、今来たところだ」
エリートちゃん「仕事? 大丈夫だ、お前と一緒にご飯食べるためなら、いくらだって都合をつけるさ」
エリートちゃん「……ありがとう、私の都合を考えてくれて、嬉しいよ」
エリートちゃん「……それに、○○からご飯に誘ってくれて、本当に嬉しい……」
エリートちゃん「……あ、は、はやく入るか……ははは……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……はぁ、うまいな」
エリートちゃん「……なんか、新鮮だな、こういうの」
エリートちゃん「いや、○○がこうやって酒を飲んでるのが、ね」
エリートちゃん「だって、高校のころから全然会ってこなかったから」
エリートちゃん「なんだか、急に大人になったお前に会っている気がしてくるよ」
エリートちゃん「……昔はよく、酒じゃなくて、そこらの店で適当にご飯食べてたよな」
エリートちゃん「……懐かしい」
エリートちゃん「……たくさん遊んだな」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……私はそれほど遊ぶのを好む性格ではなかったが」
エリートちゃん「お前にたくさん連れられて、遊ぶのも悪くないと思うようになったよ」
エリートちゃん「……娯楽施設とか、そういう類の、時間の浪費でしかないと思ってたけど、そういう余裕も必要だったんだよな」
エリートちゃん「……ふふ」
エリートちゃん「……! あ、ああ、いつにする? あ、いや、今決めなくてもいいな。そうだな、後で決めよう……」
エリートちゃん「……な、なんだ、今日はやけに私に好意的じゃないか。前は、なんか、その、私を避けているようだったが」
エリートちゃん「……あ」
エリートちゃん「……そ、そうだな。友達だもんな」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……お、おいしいな、この店……ふふふ……」
エリートちゃん「……お待たせ、会計済ませてきたよ」
エリートちゃん「じゃあ帰ろうか、それとも、もう一軒くらい行くか?」
エリートちゃん「私明日休みだし、遅くなっても大丈夫、だ、から……え?」
エリートちゃん「……へ? わ、私の家?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「み、見てみたい、って、へ、へえ? い、今から?」
エリートちゃん「あ、う、あ、え、と……」
エリートちゃん「い、いや、だ、大丈夫、だけ、ど」
エリートちゃん「……うん」
エリートちゃん「……一応、綺麗にしてるから」
エリートちゃん「あ、何か飲む? あ、うん。じゃあ、適当に取ってくる」
エリートちゃん「……そこに座ってていいよ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……ん? どうした? 待ってていいのに」
エリートちゃん「……何か、用か?」
エリートちゃん「簡単に上げても良かったのかって、まあ、ええと」
エリートちゃん「いや、まあ、まあ、お前のことは信頼しているし、それに、まあ、あ、でも、うん……」
エリートちゃん「……あ、いや、ええと、それよりも、お前何が言いたいんだ? やけに怖い声色じゃないか」
エリートちゃん「……私がどうしてお前を信頼しているかって? そんなの、○○が○○だからだよ。当たり前じゃないか」
エリートちゃん「……何だよその間」
エリートちゃん「昔とは違う? 何が言いたい?」
エリートちゃん「……! あ、お、おい……な、何で後ろから抱きしめてくる……」
エリートちゃん「……へ、あ、え、あの、か、彼女、いいのか……? いくら、連絡取ってないからって……」
エリートちゃん「は、え? あ、す、好き……? え? あ?」
エリートちゃん「わ、私を……?」
エリートちゃん「あ、う、え? あ、いや、その……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……今日、誘ってくれた理由? 理由って……それって、それって……」
エリートちゃん「……え、お金?」
エリートちゃん「たかりに来たって……ええ……? 笑い事じゃないだろ……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……いやまあ、それくらい構わないけど。別に」
エリートちゃん「○○ならいい。いくらだ? 私でよければ、いくらでも力になる」
エリートちゃん「……なんだよ、この間は」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……あの、いい加減、腕の力を緩めて……」
エリートちゃん「……150万円?」
エリートちゃん「そうか」
エリートちゃん「まあいいよ。○○のためなら、はした金だ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……○○?」
エリートちゃん「……どうしたんだ、その、腕の力が、強くなってる、けど」
エリートちゃん「い、いたた……苦しい、○○……」
エリートちゃん「あ、え? ○○? あ、ちょ……っと……!」
エリートちゃん「……や、止めてって、言ったら、やめてよ……」
エリートちゃん「……はあ、ん、はあ」
エリートちゃん「……? どう、したの?」
エリートちゃん「……初めて、だとは、思わなかった? うる、さい、な……」
エリートちゃん「何、その顔。ここまで、しておいて」
エリートちゃん「……怒って、ない」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……嫌いに、なんか、ならない」
エリートちゃん「……才、能? ばか、いえ……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……行く、の?」
エリートちゃん「……いや、お金」
エリートちゃん「いつ、渡せば、いい?」
エリートちゃん「……え? すぐに、でも、渡せるけど」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……どうして、また私の、両手」
エリートちゃん「……黙って、ろ?」
エリートちゃん「ん……く……」
エリートちゃん「……は、あ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「うる、さい、な」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……もう」
エリートちゃん「……好きに、動けば」
エリートちゃん「あ、すまん……ここ数日寝不足で……」
エリートちゃん「いや、別に、大した理由もないんだがな。本当に」
エリートちゃん「……まあ、それより、いい具合にブラッシュアップされてきたじゃないか」
エリートちゃん「これなら十分戦えるな。リリースしてからもいろいろやらなきゃならないけど」
エリートちゃん「もしかしたらわが社にとってこれからの主要な武器になるかもな」
エリートちゃん「そうなればお前も私も高い評価を貰えて、給料も上がって、嬉しい事尽くめだな」
エリートちゃん「あ、すまん、携帯が……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……ふう。それで話の続きだが……え?」
エリートちゃん「何もない。何でもない」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「ところで今日も私は早く帰ろうと思うんだが」
エリートちゃん「いいよな?」
エリートちゃん「……ああ、いてくれたか」
エリートちゃん「別に悪いことはない。鍵だって渡してるんだから、好きにいてくれて構わない」
エリートちゃん「……むしろ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……なあ」
エリートちゃん「……良かったら、その、ここに住んでくれても」
エリートちゃん「……いや、住まわせてやるとか、別に、上から言ったつもりはない」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……まだ、コンビニで働いているのか?」
エリートちゃん「いや、馬鹿にしてるつもりは全然ない」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……なあ」
エリートちゃん「……どうして、お前はいつも、私を見ると傷付いたような顔をするんだ?」
エリートちゃん「……いいじゃないか、昔の夢なんて。それより」
エリートちゃん「……っ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……動けなくて苦しいし、少し痛いんだが」
エリートちゃん「……どうして、そう余裕が無いんだ。私はお前を」
エリートちゃん「……ん、ぐ……んっ……」
エリートちゃん「……はぁっ……止めて、くれ」
エリートちゃん「……あ、う」
エリートちゃん「あ……」
エリートちゃん「……何を、ニヤニヤ、笑ってる」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……今日の分、お金、足りたか?」
エリートちゃん「……そう、か」
エリートちゃん「……もう、帰る、のか?」
エリートちゃん「……じゃあ、明日の分、渡すよ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……そんな顔、しないで」
エリートちゃん「……どうして」
エリートちゃん「私は……私は……お前を……」
エリートちゃん「……やっぱり、おあずけだ」
エリートちゃん「おあずけ、だ。言ってる意味、分かるか?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「まだ、ここで、じっとしてろ」
エリートちゃん「……明日になったら、くれてやるよ。好きな、だけ」
エリートちゃん「……怒った、か?」
エリートちゃん「っ……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「いいさ、そうやって、押さえつけて……」
エリートちゃん「……いつものように、気が済むだけ、腰を振ってれば、いい」
エリートちゃん「……ん、」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「考え事だ。まとまらないがね……」
エリートちゃん「……それより、例のやつ、出だし好調じゃないか。想定以上にな」
エリートちゃん「苦労した甲斐があった……ん? どうした、その所在なさげな目つきは」
エリートちゃん「……首元?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「! ……は、ははは……こ、これは、まあ」
エリートちゃん「ははは……あの……」
エリートちゃん「……絆創膏持ってる?」
エリートちゃん「……なかなか、仕事みたいには上手くいかないよ。何でこんなに上手くいかないんだろう」
エリートちゃん「……偶然出会えた。神様が、私の後悔を晴らそうと仕組んでくれたのかと思うくらいに」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……私は、あいつを見てるのに」
エリートちゃん「……ずっと見てるのに」
エリートちゃん「……あいつは、どこか別の方を見てる」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……私のことを、ずっと見ていて欲しいのに」
エリートちゃん「折角のチャンスなのに」
エリートちゃん「もうずっとかみ合わなくて、ずれてしまって」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……なんでだろうなあ」
エリートちゃん「……こんなに、好きなのに」
エリートちゃん「……このまま」
エリートちゃん「……このまま、また、私から……」
エリートちゃん「……すまんな。変なことを言って」
エリートちゃん「コンビニで絆創膏を買ってくる……」
エリートちゃん「……大丈夫だよ、大丈夫」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……ん?」
エリートちゃん「……おいおい、どうしてついてくるんだ」
エリートちゃん「なんか心配? ……心配ないって言ってるのに」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……まあ、ならついてくるといいよ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……絆創膏はこっちか」
エリートちゃん「……お前は何を買いに来たんだ?」
エリートちゃん「……飲み物か。じゃあ、私も買おうかな」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「…………」
エリートちゃん「………………」
エリートちゃん「やあ、○○!」
エリートちゃん「ん? ああ、彼がね、さっき言った」
エリートちゃん「私の相手なんだよ」
エリートちゃん「コンビニで働いているんだ、偉いだろう?」
エリートちゃん「……そんなに腕を強く握られると、痛いよ、○○」
エリートちゃん「……どうして? どうしてって何が?」
エリートちゃん「私はただ、私の部下に○○を紹介しただけだ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……馬鹿にしたつもりはないさ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……お前が、そう思うのなら」
エリートちゃん「……お前が、自分で、そう思っているだけなんじゃないのか?」
エリートちゃん「自分が、どうしようもない馬鹿だって」
エリートちゃん「……それほど怒っても、女に暴力は振るわない」
エリートちゃん「……そこは、昔のままのお前らしく、好ましいところだと思うよ」
エリートちゃん「……でも、だからと言って、女を犯してマウンティングするのは、お前の中で許されることなのか?」
エリートちゃん「だから……」
エリートちゃん「……無理矢理組み敷いて、一方的に腰を打ち付け続けて、力ずくで私の尊厳を奪うのは、楽しいのかと聞いているんだ」
エリートちゃん「普段余裕ぶっている私が、動けないまま肉を打ち付けられて、湿った音がする度にみっともない声を上げるのを見て、お前は何を感じる? 罪悪感か? 快楽か? 優越感か?」
エリートちゃん「……お前が毎回ここに来るのは、私を凌辱するためだ。私に対して劣等感を抱いているからだ」
エリートちゃん「お前は、卑怯な人間だよ」
エリートちゃん「食べるために、生活のために私から金を出してもらっているくせに、オスらしく振舞っているつもりでいる」
エリートちゃん「……働かなくていいように私の金があるのに、まだコンビニで働いているのは矜持のつもりか?」
エリートちゃん「……どうしようもなく情けなくて、惨めな、見下し甲斐のある人間だ」
エリートちゃん「はぁ、やぁ、もう、むりぃ……そんなに、ぃあっ」
エリートちゃん「ご、ごめんなさい、あやまる、あやまるからっ、ぅあっ、もう、ゆるして、ゆるしっ、ひあっ」
エリートちゃん「な、なまいきいってごめんなさ、あっ、あっ、だめっ、だめっ、あうっ、おっ」
エリートちゃん「……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
エリートちゃん「……はぁ……はぁ……」
エリートちゃん「……はぁ」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……どうして」
エリートちゃん「泣いているの……?」
エリートちゃん「悔しい? 情けない? 私の言っている通りで?」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……本当に……○○は情けないなあ」
エリートちゃん「……惨めに腰を振って、果てて、なんだか悲しいことを考えちゃった?」
エリートちゃん「……く、くくく」
エリートちゃん「……いいんだよ」
エリートちゃん「……私がお金をたくさん稼いで、○○の生活を保障してあげるから」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「情けない○○のために、ちゃんと働いていて、高給取りで、部下にも慕われてる私が、お金を稼いであげるから」
エリートちゃん「私がずっと、可哀想な○○を、養ってあげるから」
エリートちゃん「だから……」
エリートちゃん「……心配しなくていいんだよ、○○」
エリートちゃん「……」
エリートちゃん「……○○は、好きなようにしてて、いいんだよ」
最近エロばっかり考えててヤバいなあと思う
あと関係ないけどアニメの邪神ちゃんドロップキック見て面白かった
引用元: 仕事一辺倒で遣り甲斐が無いわけじゃないけどあの頃は本気で好きな人がいたよなあと思ってるエリートちゃん「……○○、か?」