面接官「一身上の都合というのは……あまり人に言えないような理由ですか?」
彡()()「ああ……はいっ、そうですね……あまり人前で言いたくはないかもです……」
彡()()(この仕事はあってないと思ったから辞めた、だなんて絶対言えないンゴ……)
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~貴方のご活躍を心よりお祈りいたします~
彡(-)(-)「まあ、そら落ちるわ」
彡()()「あー……どう答えたら良かったんやろ……やっぱり辞職した理由をはぐらかすのは良くないんか?」
彡(゚)(゚)「次の面接ではハッキリと辞職した理由を言うことにするか……」
彡(゚)(゚)「まあ、些細な理由で……自分にあってないと思ったからです」
彡(゚)(゚)「これから何十年この仕事を続けていていいのか? 自分自身と何度も何度も相談して、結果転職の道を選びました」
面接官「なるほど、ではこの仕事は自分に合っていると……」
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~貴方のご活躍を心よりお祈りいたします~
彡()()「やっぱり駄目か……そらそうや……あってないからってすぐ辞めるような奴、会社としては正直欲しくないわな……」
彡()()「うーん、弱ったな……どうしたもんか」
彡(゚)(゚)「ハハハ、まあ……就職活動をしてました。 あまり成果は芳しくないですが……」
彡(゚)(゚)「今回はキッチリ受かれるよう頑張りたいですね。」
面接官「そうですか」
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~貴方のご活躍を心よりお祈りいたします~
彡()()「あかん、ついに空白期間を聞かれるようになってしもうた……仕事辞めてからもう半年なのに全然決まる気配が無いわ……」
彡(゚)(゚)「IT土方はもうやりたくなかったんやがこの際しゃあないわ、IT系で探すンゴ」
彡(゚)(゚)「はい、そうです」
面接官「失礼ですが、辞めた理由をお聞かせ願いますか」
彡(゚)(゚)「はい、仕事環境が自分とはあってなくて……通勤で往復3時間というのもかなり苦しかったので」
面接官「あっていなかったというのは……」
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~貴方のご活躍をお祈りいたします~
彡()()「あかん、同じ職種やと辞めた理由を聞かれた時点で詰むンゴ……」
彡(-)(-)「自分とはあってないって、それウチに来ても同じ考えになるだろ? って絶対思われとるわ」
彡()()「そうなると、もうITは厳しいンゴねぇ……こうなったら安定の事務職やな……」
彡(-)(-)「仕事環境が自分とはどうにも合わなくて……それで耐えきれずって感じです」
面接官「希望が事務ということですが、事務職を選んだ理由についてお聞かせ願います」
彡(゚)(゚)「選んだ理由ですか? えーっと……」
彡()()(楽そうだから直感で選んだなんて言えないンゴ……! ど、どないしよ……何か適当な理由を見繕って……)
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~貴方のご活躍をお祈りいたします~
彡()()「事務職選んだ理由って……皆楽そうやから行くに決まってるやん……」
彡()()「どう答えろっていうんや……」
彡()()「あー……もうすぐ仕事辞めてから一年経っちまうで……ヤバイなあ……」
辞める前に行き先見つけてから辞める
彡(゚)(゚)「は、はいっ。 大丈夫です」
面接官「前の仕事辞めてるのに? どういう根拠で大丈夫って言えるのか教えてくれる?」
彡()()「え? それは……その……」
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~貴方のご活躍をお祈りいたします~
彡()()「完全週休じゃなくて、休みが110日切ってるような、見るからに怪しいところなのに……」
彡()()「それでも落ちるんか……」
彡()()「……」
彡(゚)(゚)「おう、行くわ」
(´・ω・`)「え? ホントに?」
彡(゚)(゚)「マジや、何処で集合するンゴ?」
(´・ω・`)「パチ屋の前で……でも突然どうしたの? 最近は転職活動かなんかで付き合い悪かったのに」
彡(゚)(゚)「いやな、何かもう仕事探すのがアホらしくなってな?」
彡(^)(^)「生きるだけならフリーターでええやんってなったんや」
(´・ω・`)「fooooo、イカすねえおにいちゃん! ようこそフリーターの世界へ!」
彡(^)(^)「ははは、からかうなや!」
彡(゚)(゚)(何で仕事してるのって聞かれて……生きるためですーって、じゃあもうそれフリーターでええやん?)
彡(^)(^)(朝から夜までキッツイデスクワークしないで、コンビニとかで適当に仕事して、楽しく人生過ごすのが一番やろ)
彡(^)(^)(ハハハ、何か人生楽しくなって来たわ!)
(´・ω・`)「おにいちゃーん、聞いてるー?」
彡(^)(^)「ああ、聞いとる聞いとる! で? 何の話やっけ?」
ちょwww、聞いてないじゃんwww
すまんすまん、ハハハハ!
彡(゚)(゚)「っせー……」
バイト「てんちょー、バイト2くんが今日お休みだそうで」ボソボソ
彡(゚)(゚)「んじゃお前が代わりにあいつのシフト入っといてくれや」ボソボソ
バイト「えぇ……僕この後用事が……」
彡(●)(●)「入ってくれや」
バイト「わ、分かりました……」
彡(゚)(゚)「……チッ」
バイト「は、はい……お疲れ様です……」
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彡(゚)(゚)「……」スタスタ
彡(゚)(゚)「ちょっと打ってくか……」
彡(゚)(゚)「……」プルルル
(´・ω・`)「はい、もしもしー?」
彡(゚)(゚)「原住民か、ワイや。 これから打ちに……」
(´・ω・`)「ごめんおにいちゃん、今嫁に就職活動に専念しろって言われててさ、しばらく付き合えないや」
彡(゚)(゚)「そうか、ほなな」ピッ
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「就職活動、か」
彡(゚)(゚)「ああ、あかんやろか」
ハローワーク「まあ、就職する分には……無理というわけでもないとは思いますが……」
ハローワーク「ハッキリ申しますと……今の収入より上を目指すとなると……ちょっと……」
彡(゚)(゚)「………」
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彡(゚)(゚)「ただいまー……」
シーン……
彡(゚)(゚)「………」ドサッ
彡(゚)(゚)「やきうでも見るか」
彡(゚)(゚)「……」
ホー<ドンッムラン!
彡(゚)(゚)「……」ゴッキュゴッキュ
<ドンッドンッ
彡()()「……」バリボリ
<ドンッドンッドンッ!
<うるせーよっ! 音小さくしろやっ!
彡(●)(●)「………」
彡(●)(●)「………」スッ
スタスタ……スタスタ……
ガチャッ……
警察「何か嫌なことでもされたのか?」
彡(゚)(゚)「壁ドンが、まあ……あまりにもウザかったので……それでカッとなって……気づいたら……」
警察「……話し合いで解決しようとは?」
彡(゚)(゚)「……すいません」
警察「………ハァ」
彡(゚)(゚)「…………」
バタン
彡(゚)(゚)「…………」
彡(゚)(゚)「…………」
彡(゚)(゚)「合ってないと思って……」ブツブツ
彡(゚)(゚)「辞めてもええやろ……やる気はあるのに……何で分かってくれんのや……」ブツブツ
彡(゚)(゚)「辞めた理由とか聞くなや……辞めたかったから辞めたんや……ええやろ……ええやろ……」ブツブツ
彡(゚)(゚)「ワイは間違っなかった……ワイは間違っなかった……」ブツブツ
ブツブツ……ブツブツ……ブツブツ……
おわり。