俺「はい…すみません」
上司「はぁ…頑張ってくれよ俺の信用だってあるのに…ブツブツ」
俺「そうだぞー同期の…一緒に仕事始めた仲間の中で一番仕事ができるんだ」
子供「すごーい!」
俺「上司からも応援されるしな!それから…」
子供「パパはエリートサラリーマンだ!」
俺「そうだぞ!パパはな…すごいんだ」
同期2「あぁーおい、いまは」
上司「何度も言うようにこの書類では」
俺「すみません…すみません」
同期「あー…お昼いってきまーす」
同期2「あいつ入った時からだよなぁ」
同期「おつかれー飲み行こうぜ」
俺「ああ…すまない次の会議までの資料作んなきゃなんないんだ」
同期「まだできてねーのかよ!?たしか今週までのやつだよな?」
俺「ああ…どうにも上司のokがでなくて」
同期「おまえさぁ…家族もいるんだろ?正直どうなんだよ」
俺「…」
同期「毎日毎日小言いわれて大変だろ?…やめるのも手だと思うぜ?あとここ間違ってる」
俺「…ごめんな…その日は」
嫁「その日はパパお家で宿題しなきゃいけないのよ」
子供「えー!パパ大人なのに宿題あるの?」
嫁「大人でも宿題はあるのよ?パパだって頑張ってるんだからディズニーランドは今度ね?」
子供「うん!僕も宿題がんばるー!」
俺「ごめんな……ごめんな」
嫁「ううん…お仕事頑張ってね」
俺「申し訳ありません!なんとか明日の会議までには…」
上司「間に合うわけないだろ!そんなもの幹部連中に見せてみろ!何て言われるか…」
同期「上司ー次の会議用資料たしか2年目の◯◯も作ってますよね?」
上司「あれも経験不足で穴ばかりだが…仕方ないか」
俺「すみません…」
上司「なんとか会議用の資料を形にしてくれ頼むぞ!」
2年目後輩「は…はい!」
上司「仕方ないさ…もともと2年目には荷が重い仕事だったからな無理いってすまん」
後輩「すみません…」
俺「…」
上司「申し訳ございません…私の任命力不足です…誠に申し訳ございません」
幹部「彼の業績伸び悩んでるじゃないか…君の教育指導の責任もあるんじゃないか?」
上司「おっしゃる通りで…大変申し訳ございません…」
俺「…」
子供「すごーい!」
嫁「パパ遅くまで宿題頑張ってたものね…」
子供「ぼくもいっぱい勉強してパパみたいに偉くなるー!いっぱいしゅ…出世して社長さんになるよ!」
俺「そしたらパパはその会社で働こうかなぁ!ははは」
子供「うん!パパと一緒にお仕事するー!」
上司「…おはよう」
俺「あの…私のデスクは」
上司「…?ああ移動したんだ君のデスクは窓際のあそこだ」
俺「あの…今日の案件は」
上司「そんなものは自分で見つけるだろ!?何年この会社で働いている!?」
俺「す…すみません」
上司「給料は今まで通りだ…いいからもう…何もしないでくれ」
同期2「後輩!外回りだ」
後輩「はい!」
同期2「あぁあとクライアントからの印象?良かったぞおまえ!やったな」
後輩「あ、ありがとうございます!」
上司「この資料回してくれ…おい電話なってるぞ!」
周り「はい!」カタカタ…カタカタ
俺「…」
パパ仕事頑張るよ