男「……」ヌリヌリ 不良「あいつ男のくせにリップ塗ってやがるぜ!」DQN「ダッセェ!」


1: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:37:41.17 ID:3N8tBO7ao

男「……」ヌリヌリ

不良「あいつ男のくせにリップ塗ってやがるぜ!」

DQN「ダッセェ!」

不良「ちょっとからかってやるか」

DQN「いいねいいね~」

2: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:39:12.13 ID:3N8tBO7ao

不良「お~い」

男「……?」

不良「お前、男のくせになにリップなんか塗っちゃってんの?」

DQN「そんなに唇の乾燥が気になるお年頃なんでちゅか~?」

不良「ワハハハハハハッ!」

DQN「ギャハハハハハハッ!」

3: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:41:05.72 ID:3N8tBO7ao

不良「ちょっと寒いからってリップ塗るとかさ~、情けなくねえの? おめぇ女かよ!?」

DQN「オカマかよ!?」

男「……」

不良「ワハハハハハハッ!」

DQN「ギャハハハハハハッ!」

4: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:43:29.48 ID:3N8tBO7ao

不良「つか、黙ってねえでなんかいえよ、コラ!」

DQN「シカトこいてんじゃねえぞ!」

男「……」

不良「なに、ずっと口閉じてんだよ!? お前にゃプライドがねえのか!?」

DQN「それともオレらなんかとは会話すんのも嫌ってかぁ!? ナメてんのかぁ!?」

5: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:45:31.66 ID:3N8tBO7ao

不良「少しは言い返してみろやぁ!」

DQN「このオカマちゃんよぉ!?」

不良「ほら、なんかいってみろよ! ムカついてんだろ!? 殴ったりしねえからよ!」

DQN「反論しろよ! そしたらオカマじゃないって認めてやるぜ!」

男「……」

不良「……ちっ」

6: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:47:21.55 ID:3N8tBO7ao

不良「もういいわ」

DQN「えっ、一発ぐれえ殴んねえの?」

男「……」

不良「こんなヘタレ殴ったら、俺たちにもヘタレがうつっちまうよ」

DQN「そりゃそうだ!」

不良「じゃあな! 一生唇の乾燥を気にしてろや!」

ワハハハハハ… ギャハハハハハ…

男「……」

7: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:49:05.67 ID:3N8tBO7ao

ある日――

不良「うう……寒い。なんなんだよ、この寒さは!?」

DQN「天気予報だと、今日はこの冬一番の寒さだってよ」

不良「“この冬一番の寒さ”ってのはいったい何回あるんだよ!?」

DQN「知るかよ!」

ビュゥゥゥゥゥ……

不良「寒っ!」

DQN「寒すぎる……」ガタガタ…

8: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:51:17.06 ID:3N8tBO7ao

不良「こんだけ寒いと、すぐ唇ガサガサになっちまうな」

DQN「オレもだ……さわるとささくれみたいのが沢山できてやがる」

不良「ちくしょう……」ピシッ

不良「ん?」

DQN「どうした?」

不良「あまりの寒さに、俺の唇にひび割れがどんどんひどくなって……」ピシピシ…

9: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:53:31.69 ID:3N8tBO7ao

不良「!」ブシュゥゥゥゥゥ

不良「うぎゃあああああっ!」ブシュゥゥゥゥゥ

不良「唇のひび割れが限界を越えて、血が出てきたぁ!」ブシュゥゥゥゥゥ

DQN「マ、マジかよ……ん?」ピシピシ…

DQN「んぎゃあああああああっ! オレもだぁぁぁぁぁっ!」ブシュゥゥゥゥゥ

10: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:55:20.84 ID:3N8tBO7ao

不良「ど、どうしよう!?」ボタボタ…

DQN「どうしようって、とにかく唇を湿らせるしか……」ボタボタ…

不良「だけど、水分らしきものはどこにもないし……」

DQN「ベロでなめたところで、応急処置にもならねえよなぁ……」

男「……」ヌリヌリ

二人「あっ!!!」

11: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 01:58:00.26 ID:3N8tBO7ao

DQN「こうなったらあいつにリップ借りるしかねえよ!」

不良「だけど、こないだはリップ塗ってること散々バカにしちまったし……」

DQN「ぐっ……!」

不良「うおおおっ!?」ブシュゥゥゥゥゥ

DQN「また血がっ!」ブシュゥゥゥゥゥ

DQN「借りるしかねえよ……背に腹は代えられねえ!」

不良「ちっ、分かったよ……!」

12: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:00:11.08 ID:3N8tBO7ao

不良「あの~」

DQN「男く~ん」

男「……?」

不良「じ、実はさ? 君がいつも唇に塗ってるものを貸して欲しいんだ~」

DQN「オレらにも使わせて欲しいんだ~……ダメかな?」

男「……」

不良(貸してくれるかなぁ……)ドキドキ

DQN(オレがこいつの立場だったら絶対貸さないけど……)ドキドキ

13: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:02:01.41 ID:3N8tBO7ao

男「……」スッ

不良「貸してくれるの!?」

DQN「マジで!?」

不良「ありがとうございます! ありがとうございます! ありがとうございます!」ペコペコ

DQN「君は素晴らしい人だ! この間はバカにして本当にごめんなさい!」ペコペコ

不良「じゃあ、さっそく塗らせてもらうね!」ヌリヌリ

DQN「次オレね!」ヌリヌリ

14: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:04:15.95 ID:3N8tBO7ao

男「……」ヌリヌリ

不良「じゃーねー!」

DQN「ありがとよ!」

不良「いやぁ~、おかげで唇がすっかりよくなったよ」

DQN「オレも血が止まった――!?」

不良「……!?」

DQN「……!?」

15: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:06:05.94 ID:3N8tBO7ao

不良「……!」

DQN「……!?」

不良(口を閉じたら……唇が開かなくなっちまった!)

DQN(どうなってんだ、これ!?)

不良「……!」

DQN「……!」

不良(ま、まさか……あいつがずっと唇に塗ってたのは……)

DQN(リップクリームなんかじゃなくて――)

16: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:06:32.93 ID:3N8tBO7ao

二人(スティックのり……!)

おわり

17: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:09:24.37 ID:OA1N8/G+0

えええwwwwww

18: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:24:00.59 ID:ywHLPRFo0

何故wwww

19: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2018/01/06(土) 02:41:44.87 ID:hL41tu+fo

4コマみてえなノリだ…

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