チノ「鑑賞券も2枚しかありません」
ココア「難しい顔してるけど何かあったのチノちゃん?」
チノ「ココアさん」
チノ「ちょうど良かったです」
ココア「?」
チノ「映画鑑賞券が当たったのでココアさんとリゼさんで観に行きませんか?」
ココア「いいの!?」
チノ「はい」
ココア「ありがとーチノちゃん!」チノちゃんぎゅーっ
チノ「苦しいですココアさん…」
チノ「はい、私は今度メグさんとマヤさんと一緒に観に行く予定なので気にしないでください」
ココア「この映画って王子様が実は女の子なんだよね」
チノ「はい王子様に恋した女の子が王子様の本当の正体を知ったときドラマが起こります!」
ココア「この王子様ってリゼちゃんに少し似てるよね」
チノ「そうですね、雰囲気がなんとなく似てると思います」
ココア「ねぇねぇリゼちゃん!」
リゼ「どうしたんだココア?」
ココア「今週の日曜日映画観に行こうよ!」
リゼ「ああ、いいぞ」
ココア「やったー」
リゼ「何を観に行くんだ?」
ココア「女の子の王子様だよ!」
リゼ「おお!ちょうどそれ私も気になってたんだ!」
ココア「ごめんリゼちゃん!」
ココア「来週にテストがあったのすっかり忘れてた…」
リゼ「そ…そうか残念だな」
ココア「本当は行きたいけど…」
ココア「次赤点とってちゃったら冬休みに補習が入っちゃう…」
リゼ「じゃあテスト頑張らないとな」
ココア「券の期限が日曜日までだから私の代わりに誰か誘って」
リゼ「わかった…」
リゼ「勉強頑張れよ、今度テストが終わってから出掛けような」
ココア「うん…」
リゼ「もしもし、シャロ?夜遅くにごめんな」
シャロ「どど、どうしたんですかリゼ先輩///?」
リゼ「もし日曜日予定がなかったらでいいんだが、一緒に映画を観に行かないか?」
シャロ「映画…」
シャロ(リゼ先輩と休日に映画館…///)
シャロ(ふにゃ~///)
シャロ「…」
リゼ「どうしたシャロ?予定あったか?」
シャロ「い、いえそんなことないです!行きたいです!」
リゼ「それは良かった」
リゼ「じゃあ日曜日シャロの家に迎えにいくよ」
シャロ「は…はい//」
リゼ「楽しみにしてるからな」
リゼ「おやすみシャロ」
シャロ「おお、おやすみなさいリゼ先輩…///」
千夜「シャロちゃん!」
シャロ「な、何よ千夜//?」
千夜「すごい物音がしたから心配になって…」
シャロ「な、なんでもないわよ//」
シャロ「ただ日曜日リゼ先輩と出掛ける予定ができただけよ…」
千夜(それで嬉しくてベッドで悶えてたのね…)
千夜「納得したわ…」
シャロ「な、何よ?」
千夜「がんばってねシャロちゃん!」
シャロ「な、何をがんばるっていうのよ///」
千夜「おはようリゼちゃん」
千夜「シャロちゃんリゼちゃん来たわよー!」
シャロ「えっ、うそ!もうこんな時間」
シャロ「い、今いきますリゼ先輩」
…
……
シャロ「おまたせしました…」
リゼ「寝坊でもしたのか?」
千夜「すごく早起きだったわ」
千夜「でも長い時間鏡とにらめっこしてたわ」
シャロ「よ、よけいなこというなー//!!」
シャロ「はい」
シャロ(リゼ先輩とおでかけ~//)フラフラ
リゼ「フラフラしてるけど大丈夫か?」
シャロ「大丈夫です…」(しあわしぇ~//)フラフラ
リゼ「危ない!」
シャロ「えっ…」
シャロ「あ…ありがとうございます//」
リゼ「…」
リゼ「また転びそうになったら危ないからな…」ギュッ
シャロ「//」
リゼ「これでよし!」
シャロ(リゼ先輩と手をつないでる//)
リゼ「それにしてもカップルが多いな」
シャロ「そろそろクリスマスですからね…」
リゼ(っ!もしかしたら私たちカップルに見えるのか///)
リゼ(落ち着け…シャロは後輩で女の子だ…)
リゼ「ふぅ…」
シャロ「?」
リゼ「そろそろ始まるぞ」
シャロ「はい」
…………
………………
「実は私は男ではないんだ…」
「そんなこと関係ありまん」
リゼ(この女の子なんとなくシャロに似てるな…)チラッ
シャロ(この王子様リゼ先輩に似てる…)チラッ
リゼ「!」
シャロ「!」
リゼ「///」
シャロ「///」
リゼ(さっきから何を意識しているんだ私は…//)
シャロ(リゼしぇんぱいと目があっちゃった~///)
「好きになったあなたがたまたま女性だったというとだけなんです」
…………
………………
シャロ「そうですね」
シャロ(帰りもリゼ先輩手をつないでくれるかも…//)
シャロ「…」ジー
リゼ(手ばっかり見ているが手をつないでほしいのか…)
リゼ(でも恥ずかしくて無理だ///)
リゼ「よし、帰ろうか」
シャロ「えっ…」
シャロ「はい…」
シャロ「ただいま…」
千夜「?」
シャロ「リゼ先輩に嫌われたかも…」グスッ
シャロ「寝る…」
千夜「…」
ココア「リゼちゃんオーダー入ったよー」
リゼ「…」
ココア「リゼちゃん?どうしたの?」
リゼ「ああ…なんでもない」
チノ「?」
ココア「リゼちゃんがボーッとしてるの珍しいね」
チノ「昨日何かあったんでしょうか?」
ココア「シャロちゃんと何かあったの?」
リゼ「な、何にもないぞ//!」
リゼ(なんだろうこの気持ち…)
リゼ「シャロ…」
ココア「やっぱりシャロちゃんと何かあったんだ!?」
リゼ「た、ただのひとりごとだ!」
リゼ「何もないっていってるだろ//!」
ココア「いらっしゃいシャロちゃん」
リゼ「えっ///!」
ココア「うそだよーリゼちゃん」
リゼ「だましたなココアー//!」
ココア「えへへ…」
チノ「いらっしゃいませ千夜さん」
千夜「こんにちは」
ココア「あれ、シャロちゃんは?」
千夜「シャロちゃんは昨日の夜から元気ないの…」
リゼ「…」
リゼ「なぁココア…」
ココア「なぁにリゼちゃん?」
リゼ「ココアはチノのこと好きか?」
ココア「好きだよ!」
チノ「な、何いってるんですか//」
ココア「好きだからモフモフしたくなるよー」モフモフ
チノ「はなしてくださいココアさん///」
リゼ(好きならばモフモフしたくなるのか…)
リゼ「…」コンコン
シャロ「いまでます」ガチャッ
シャロ「リ、リゼ先輩…どうしたんですか?」
リゼ「実は…シャロに頼みがある…」
シャロ「…?」
リゼ「モフモフさせてくれ!」
リゼ(今ここで私の気持ちをハッキリさせたい)
シャロ「え…あの…」(私嫌われてたんじゃなかったんだ…)
リゼ「やっぱりいきなりこんなこと頼まれても嫌だよな…」
シャロ「い…いえ……そんなこと…ない…です///」
リゼ「いいのか?」
シャロ「むしろ私からお願いしたいくらいです…/」ボソッ
リゼ「よく聞こえなかったがいいんだな!」
シャロ「は…はい//」
リゼ「…」モフモフ
シャロ「///」
リゼ(おおお!なんだこれすごく気持ちいぞ)
シャロ(ふわぁぁぁ~///)
リゼ(髪は私と違ってくせっ毛だがふわふわしてていい匂いがする…)
シャロ(リゼしぇんぱいが私のことモフモフしてる…///)
リゼ(暖かくて柔らかくて安心するな~)
シャロ(しあわしぇ~///)
リゼ(自分の気持ちがわかってしまった…)
シャロ「///」
リゼ「シャロ…?」
シャロ「」
リゼ「気を失うほど嫌だったのか…」ガーン
リゼ「あ、起きたかシャロ」
シャロ「すみません私寝ちゃったみたいで…」
リゼ「私こそすまない」
リゼ「シャロには嫌な思いをさせてしまったな」
シャロ「と、とんでもないです!」
シャロ「すごく幸せでした…///」
リゼ「そ、そうか…//嫌じゃなかったなら良かった//」
シャロ「はい、気をつけてくださいね」
リゼ「ああ」
…
……
シャロ(リゼ先輩の携帯落ちてる…)
シャロ(届けにいく時間くらいはありそうね…)
リゼ「シャロ気持ちよかったな…」
リゼ「私はシャロが好きなのか…///」
リゼ「モフモフしたいな…」
リゼ「…」
ワイルドギース「」
……
…………
………………
リゼ「好きだシャロ!」モフモフ
ワイルドギース「」
リゼ「シャロは私だけのものだ////!」モフモフ
ワイルドギース「」
リゼ「誰にも渡さないからな//!」モフモフ
リゼ「ずっとそばにいてくれ////!」モフモフ
ワイルドギース「」
シャロ「」
シャロ「」
リゼ「」
シャロ「」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
シャロ「…えっと…その…先輩がぬいぐるみをモフモフし始めた時からです…」
シャロ「リゼ先輩が携帯を忘れていったので…届けにきました…」
リゼ「そ…そうか……」
リゼ「ありがとな…」
リゼ「…」
シャロ「…」
リゼ(やってしまった…)
シャロ「あの…リゼ先輩?」
リゼ(そのまま罵ってくれ…)
シャロ「ぬいぐるみじゃなくて……」
シャロ「私を…モフモフしませんか…////?」
リゼ「シャロ…」
リゼ「私のこと気持ち悪いと思わないのか…?」
シャロ「思いません…」
シャロ「だって私も……リゼ先輩のこと……」
シャロ「好き……ですから///」
リゼ「ーーー//////!」
シャロ「///」
シャロ「だから私をモフモフしてください…//」
リゼ「わかった、覚悟しろよシャロ//!」
シャロ「はい///!」
Fin