おじさんとロリビッチは、念願の再会を果たしたあと、ロリビッチの強い想いもあり、同棲生活を始めることになった。
金髪の子は過度の干渉は避けるべきとのことで止めようとしていたのだが、
「一緒に生活して監視したらいいんじゃない?」
というロリビッチの言いくるめに乗せられ、結局一緒に同棲することになった。
それを聞いていた黒髪の子も、
「ペットは自分の手元に置いておきたいのです」
と言って便乗。
結局、4人で共同生活をすることになったのだった。
ガチャ
黒髪ロリ「こんな夜中にうるさいですね……おち〇ち〇イタイイタイなのですか?」
金髪ロリ「クロ! あなたからも言ってやってくださいな! ロリィが私のことを……」
黒髪ロリ「ああ……頭にがんがん響くから叫ぶのはやめてくださいニビコ」
金髪ロリ「ああ! クロもその呼び方をするんですの!?」
というのも彼女たちはもともと、個々を識別するための名前というものを持たないらしく、種族名や肩書で呼ぶのが普通なのだそうだ。
そして、おじさんが一晩頭を悩ませて考えた名前は、
ロリビッチ → 子犬ロリィ
金髪ロリ → 子犬ニビィ
黒髪ロリ → 子犬クロ
ニビィはネーミングの安直さに不満をもらしていたのだが、
「ならニビコでいいじゃない」などとロリィが言い出したことにより、
「ニビコ」の呼び方が定着してしまったのだった。
黒髪ロリ「いいじゃないですかニビコ。かわいいですよニビコ」
金髪ロリ「……いいでしょう。今日という今日は決着をつけてみせますわ! コントローラーを握りなさい!」
黒髪ロリ「わかりました。受けて立ちますよ」
ロリビッチ「あは? ロリィも負けないよ?」
おじさん「おじさんはもう寝るから、ほどほどにな……」
こうして奇妙な4人の共同生活が幕を開けたのだった。
おじさん「おーい! みんな起きろー!」
ロリビッチ「んぁ……おはよう、おじさん」
黒髪ロリ「おはようございます。良い朝ですね」
金髪ロリ「……まだ眠いですわ」
おじさん「おはよう。ロリィ。クロ。ニビコ。朝飯できてるぞ」
ロリビッチ「やったぁ」
黒髪ロリ「いい匂いですね」
金髪ロリ「だからニビコでは……この匂いは目玉焼きトーストですの?」
おじさん「ああ。好きだろう?」
金髪ロリ「ふむ。仕方ないですね。先程の失言は見逃してさしあげますわ」キラキラ
おじさん(扱いやすいなぁ)
黒髪ロリ「ええ。さすがは私のポチ二号ですね」
金髪ロリ「このトロっとした黄身の半熟加減。外はカリッと、中はふわっとしたトーストによくマッチしてたまりませんわ!」
おじさん「あはは。前も言ったけど、そんな大したもんじゃないんだけどなぁ」
おじさん(ただのありあわせなんだが、今まで本当に碌なもの食べてなかったんだろうな……)
おじさん「ところで3人とも、学校には慣れた?」
ロリビッチ「うん。もうたくさん友達できたよー。みーんなすっごくいい子ばっかりなんだー」
黒髪ロリ「わたしはもともとニンゲン社会に溶け込むのが得意ですから、問題ないですよ」
おじさん「それは何よりだ。お前たちが何か問題を起こすんじゃないかと、実は結構心配だったんだ」
ロリビッチ「ん。失礼なの。ロリィはやるときはやる子だよ」
おじさん「あはは。すまんすまん」
金髪ロリ「……」
金髪ロリ「え? ああ! 全然問題ありませんわ! 私にかかれば余裕のよっちゃんですことよ!」
おじさん「そ、そうか……ならいいんだが」
金髪ロリ「あ……あははは……」
おじさん「ああ、もうこんな時間だ! みんなも遅れないように学校に行くんだぞ」
ロリビッチ「はーい」
黒髪ロリ「気をつけていってらっしゃい」
金髪ロリ「……」