目の前にいる男が記憶喪失だと信じ込んでしまったヤンキーちゃん「……何ボーッとしてんだよ」

1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:45:35.750 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「しっかりしろよ。お前が勉強教えてくれるっつったんだろ」

ヤンキーちゃん「ま、私としちゃ、別にテストの点なんてどうでもいいんだけどよ……」

ヤンキーちゃん「……お節介だよなぁ、お前も。私なんかほっときゃいいのに……」

ヤンキーちゃん「……は。まあいいや。で、何ボーッとしてたんだよ。何か考え事?」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……あん?」

ヤンキーちゃん「……君は誰って、それどういう冗談?」

3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:46:07.272 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「おいおい……嘘だろ? 何でそんなことになるんだ……?」

ヤンキーちゃん「さっきまで普通に話してたじゃねーか! 私に向かって偉そうな軽口叩いててよ!」

ヤンキーちゃん「……それも覚えてない? おいおいおいおい」

ヤンキーちゃん「……マジかよ」

ヤンキーちゃん「……どのくらい覚えてないの? 全部?」

ヤンキーちゃん「じゃ、じゃあ、私のことも……」

ヤンキーちゃん「……覚えてない?」

ヤンキーちゃん「……マジかー」

ヤンキーちゃん「……えー?」

4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:47:09.977 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……んだよ、そのオドオドした態度は」

ヤンキーちゃん「……お前はもっと生意気な奴なんだよ」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「散々脅しても懲りずにいつも私に構ってきて……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……ちっ」

5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:48:08.637 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……病院行くぞ」

ヤンキーちゃん「こうしててもどうしようもなんねえ。ほら、早く来いって……」

ヤンキーちゃん「……あん?」

ヤンキーちゃん「いいから私について来いって……あん!?」

ヤンキーちゃん「……信用できない?」

ヤンキーちゃん「……私がヤンキーっぽくて怖い?」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……なんでそんなこと言うんだよ」

6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:49:08.288 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……あ? うっせえ。ショックなんか受けてねえよ……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……怖いって何だよ。お前ほんとは私のこと怖いって思ってたのか?」

ヤンキーちゃん「……覚えてない、そりゃ覚えてねえだろうけどよ」

ヤンキーちゃん「……でも、人は外見だけじゃないんじゃねえの?」

ヤンキーちゃん「……まあ中身も知らないだろうけど。そりゃそうだろうけど」

ヤンキーちゃん「……ちっ」

8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:50:08.497 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……その目、やめてくれよ」

ヤンキーちゃん「……だから、その」

ヤンキーちゃん「何か、他人を見るような目……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……記憶喪失なんだろうけどさ」

9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:51:11.714 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……っ」

ヤンキーちゃん「……あ? っせえな。泣いてねえよ……」

ヤンキーちゃん「……ずずっ」

ヤンキーちゃん「……もういいや。とりあえず、病院行くぞ……」

ヤンキーちゃん「……あん?」

ヤンキーちゃん「私たちの関係?」

10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:52:31.148 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……なんでそんなこと訊くんだ」

ヤンキーちゃん「……まあ、他人じゃねえよ」

ヤンキーちゃん「じゃあどういう関係って、訊かれてもな……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「…………」

ヤンキーちゃん「………………」

ヤンキーちゃん「……恋人」

11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:53:16.805 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……ほんと」

ヤンキーちゃん「……付き合ってるから私たち」

ヤンキーちゃん「……うん」

12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:54:20.122 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……嫌?」

ヤンキーちゃん「……そ、そうかよ……ふうん……」

ヤンキーちゃん「嫌じゃないんだ……ふううん……」

ヤンキーちゃん「ふうん」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……え?」

ヤンキーちゃん「どこまでって、まあ……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「子供いるから」

13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:55:08.981 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……なんか、ヤ、ヤリまくってたら、出来た」

ヤンキーちゃん「カンパで金集めて産んだ」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……ま、まあ……普段はうちの両親に預けて育ててもらってるけど」

ヤンキーちゃん「……そ、そうだな。今度、うん。今度ね。会いに行こうな」

ヤンキーちゃん「……うん」

ヤンキーちゃん「……」

14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:56:52.539 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……え?」

ヤンキーちゃん「どっちからって? それは、お前……」

ヤンキーちゃん「お前から、あの、お前から告白してきたから……」

ヤンキーちゃん「どういうって……お、お前が、す、す、す、好きだ、的な……」

ヤンキーちゃん「ぐ、具体的に……? うん、と……」

ヤンキーちゃん「……ありのままの君が好きだ、とか」

ヤンキーちゃん「……君の全部を愛している」

ヤンキーちゃん「つややかな黒髪も、しなやかな体も、その身に秘める心も、君の全てが愛おしい」

ヤンキーちゃん「……僕の所有物に、なれ」

ヤンキーちゃん「的な」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……そ、そういう感じ」

ヤンキーちゃん「そんなのOKしたの? って、したから、こうしてるんだろ……」

15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:58:05.878 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「は、初めてはどうだった、って? は、は、初めてって……」

ヤンキーちゃん「へ、変な事訊いてくんなよ! は、はあ? う、嘘じゃないけど」

ヤンキーちゃん「……あの、そりゃお前、私が、だな。こう、リードしてやったんだ」

ヤンキーちゃん「け、経験の無い、お前をな、リードしてやって……え? 経験、ある……?」

ヤンキーちゃん「……うそ」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……ん? あ! お前、記憶喪失のくせにそんなのわかんねえだろ!」

ヤンキーちゃん「嘘? はー、お前、何でそういう意味のない嘘つくんだよ……見栄か? 馬鹿馬鹿しい……」

ヤンキーちゃん「はー……ったくよお……はーもう、焦った……」

16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 16:59:10.046 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……そっちこそ嘘じゃないの、だと? 嘘じゃないし。リードしたし」

ヤンキーちゃん「経験……! なぃ、いや、あ、んん、あるし……あったし」

ヤンキーちゃん「んん……具体的に……? んんう……」

ヤンキーちゃん「……こう、私が、上に乗っかって……」

ヤンキーちゃん「ゆ、ゆっさゆっさとだなあ……!」

ヤンキーちゃん「お、お前を、気持ちよく……させてやったんだよ……」

ヤンキーちゃん「……」

17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:00:09.089 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「あ、赤くねえよ!! ぶっ飛ばすぞ!!」

ヤンキーちゃん「……つ、続き……? 続きって言われても……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……わ、私!? あ、そ、そりゃ、お前、き、気持ち、良かった、よ……」

ヤンキーちゃん「え、どういう具合にって、そのお……」

ヤンキーちゃん「そりゃ、すごく、気持ちよかったよ……うん……」

ヤンキーちゃん「し、下から……! う、うん、まあ、うん……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……え? 胸? あ、ええ、と……うん、そうだ、な。揉んでたな」

ヤンキーちゃん「ど、どういう風に……? えぇ……」

18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:01:41.107 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……こう、優しく……撫でるように……?」

ヤンキーちゃん「そう、円を描いて……? うん……」

ヤンキーちゃん「先っちょを弄って? そ、そうかも……」

ヤンキーちゃん「う、うん。気持ちよくなるまで、ずっと続けてて……」

ヤンキーちゃん「む、胸、弄られるの好きなのって、そ、そんなこと……」

ヤンキーちゃん「……い、嫌ではないかも、だけどぉ……」

ヤンキーちゃん「……も、揉まれながら? あ、そ、そう、そういうの……」

ヤンキーちゃん「ど、同時に……攻められて……そのぉ……」

ヤンキーちゃん「……そういうの、すごく、好きかも、」

ヤンキーちゃん「って、AVの導入インタビューかぁっ!!!!!」

ヤンキーちゃん「あっつい!!!!! 顔あっついわボケ!!!!!!!!!」

ヤンキーちゃん「経験なんかねえええよ!!!! もう止めだ!!!!! この話止め!!!!!」

19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:03:00.564 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「はぁ……! はぁ……!」

ヤンキーちゃん「お前は……はぁ……記憶を失っても……はぁ……」

ヤンキーちゃん「私をおちょくってくるな、畜生……」

ヤンキーちゃん「……ものすげえ疲れた」

ヤンキーちゃん「……うるせえよ」

20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:04:08.505 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……な、何で近づいてくんだよ……」

ヤンキーちゃん「……いいけどよ……」

ヤンキーちゃん「……んだよ」

ヤンキーちゃん「……馴れ初め?」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……はあ……そうだな……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……あれは……二年なりたてのころだったかな」

21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:07:50.219 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……新しい学年になって、私が教室に入ったら、場の空気が凍り付いてな」

ヤンキーちゃん「一年のころにセクハラ教師を病院送りにしたことがあって、悪名が知られてたらしい」

ヤンキーちゃん「あれはなー……気安く触られて気持ち悪かったから、カッとなった」

ヤンキーちゃん「校内で派手にやって、血が近くにいた奴らに思いっきりかかった」

ヤンキーちゃん「まあこの事件を知らない奴らはいないらしい。それで、同じクラスになった奴らに避けられた」

ヤンキーちゃん「……私は別に、そんなの気にしないけど」

ヤンキーちゃん「……あのセクハラオヤジ常習犯だっつってたから、私はそれほど悪い事したとは思ってないし」

ヤンキーちゃん「……でも、やり過ぎたらしい」

22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:09:19.129 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「で、私の隣の席がお前だった」

ヤンキーちゃん「……お前は、あれだな」

ヤンキーちゃん「クラスの奴らに変な目で見られるのもお構いなしに、私に話しかけてきてよ」

ヤンキーちゃん「……変な奴だよ」

ヤンキーちゃん「そう言ったら、変な事なんてしてないとか言い張りやがって」

ヤンキーちゃん「……普通にクラスメイトに話しかけてるだけだって」

ヤンキーちゃん「……」

23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:10:06.824 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……ん? ああ、それから、二人でいることが多くなって」

ヤンキーちゃん「ツルんだり、勉強とか、教えてくれるようになって、まあ……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……もういいだろ。そういう馴れ初めだよ」

24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:11:10.407 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……じゃあ、そろそろ病院行くか」

ヤンキーちゃん「……何をグダグダしてたんだ、私たちは」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……早く、私のことを思い出してくれよ」

ヤンキーちゃん「……じゃないと、嫌だ」

ヤンキーちゃん「……お前に忘れられるだなんて、絶対に嫌だ」

25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:12:09.591 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……まあ、なんだ」

ヤンキーちゃん「……恋人は嘘だ。悪かったな」

ヤンキーちゃん「なんだ、まあ……ちょっと、からかいたくなったんだよ」

ヤンキーちゃん「……ごめんな」

ヤンキーちゃん「お互い様だからいい? 何がお互い様なんだ?」

ヤンキーちゃん「ほんとは記憶喪失じゃないって? ほうほう」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「○○?」

26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:13:07.980 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「お前ぶち殺されたいのか? おお?」

ヤンキーちゃん「おお……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……ちっ」

ヤンキーちゃん「……そうやって、ちゃんと謝ってくんなら、まあ、いいけどよ……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……二度とすんなよ!! 絶対にだ!!」

ヤンキーちゃん「私がどんな気持ちになったと思ってんだ……」

ヤンキーちゃん「はあ……」

28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:14:30.994 ID:CpJAH29M0
ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……もう勉強する気になれないし、帰るか……」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「……んだよ、その手は」

ヤンキーちゃん「んだその顔」

ヤンキーちゃん「……っぅ……うっさい……」

ヤンキーちゃん「……はぁ、もう」

ヤンキーちゃん「……はい」

ヤンキーちゃん「……」

ヤンキーちゃん「じゃあ、まあ……」

ヤンキーちゃん「……一緒に帰るか」

30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:16:35.393 ID:CpJAH29M0
終わりです
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/10/07(日) 17:17:24.205 ID:ILAg652u0

引用元: 目の前にいる男が記憶喪失だと信じ込んでしまったヤンキーちゃん「……何ボーッとしてんだよ」

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