毎日3時間睡眠でやっとのこと催眠術(インチキ)を習得した嫌われ者ちゃん「……またカバンが切り刻まれてる」

1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:04:21.536 ID:nYxS8oqC0
毎日3時間睡眠でやっとのこと催眠術(インチキ)を習得した嫌われ者ちゃん「……またカバンが切り刻まれてる」
以下、ry
嫌われ者ちゃん「お母さんを誤魔化すの大変なのに、くそ……お小遣いでまた新しいの買わないと」

嫌われ者ちゃん「……中が、糞まみれだ。なにこれ」

嫌われ者ちゃん「……わざわざ集めたの? 馬鹿じゃないの」

嫌われ者ちゃん「死ねばいいのに。死ね。死ね。死ね。死ね」

嫌われ者ちゃん「……こんなの見せられないよね」

嫌われ者ちゃん「……カバンは置いてこう。そろそろ時間だし……」

嫌われ者ちゃん「……ふう」

2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:05:46.499 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……あ、○○くん……へへ、待った……?」

嫌われ者ちゃん「○○くん、ジャージだね……どうしたの……? ○○くん、帰宅部だったよね」

嫌われ者ちゃん「……そっか。友達と遊んでたんだ。若いから、元気だね」

嫌われ者ちゃん「へへ、三歳だって、大した違いだよ……まだ○○くんは中学生だし、それに、高校も結構大変だし……」

嫌われ者ちゃん「……そ、それより、良かったの? 友達と遊んでたのに、私……」

嫌われ者ちゃん「……へへ、同好の士って、へへ。しょ、少女漫画とか、○○くん、話せる人、いないよねえ」

嫌われ者ちゃん「……へへ、実は、今日、なんだけ、ど」

3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:08:42.065 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……ご、ごめんね? きょ、今日、その、持ってくるはずだったの、忘れちゃって」

嫌われ者ちゃん「ご、ごめんなさい。あの、本当に……」

嫌われ者ちゃん「……あ、ありがとう。ごめんなさい、こ、今度は絶対、持ってくる、から」

嫌われ者ちゃん「え? な、何でもないよ……何でもない。こ、これは、さっきちょっと転んじゃって」

嫌われ者ちゃん「……ほ、本当だよ。本当、本当だから。な、なんかって、あるわけないじゃん……」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「そ、それより、お話ししよ。時間が、勿体ないよ」

嫌われ者ちゃん「う、うん。あれか、あれ、読んでるんだね、あれ面白いよね……」

4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:12:56.354 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「でね、あの話は作者によると……あ、そろそろ、時間か」

嫌われ者ちゃん「う、うん、そうだね、続きは、また、明日だね」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「ね、ねえ、○○くん。あの、あの、きょ、今日、このあ、この、」

嫌われ者ちゃん「……な、なんでもない。じゃ、じゃあね……」

嫌われ者ちゃん「……ふう」

5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:16:15.807 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……え?」

嫌われ者ちゃん「……あ」

嫌われ者ちゃん「……す、すみません、聞いてなかったです」

嫌われ者ちゃん「……あの、睡眠不足で」

嫌われ者ちゃん「……すみません」

嫌われ者ちゃん「……はい。気を付けます、はい……」

嫌われ者ちゃん「……いたっ!」

嫌われ者ちゃん「え、いや、何でも、ないです……」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……画鋲」

嫌われ者ちゃん「……っ」

嫌われ者ちゃん「……くそ」

6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:21:16.345 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……嫌だなあ。顔殴ってきたよあいつら。跡になってないかなあ、○○くんに気づかれないかなあ」

嫌われ者ちゃん「……くそ、くそ、くそ。くそくそくそくそくそ」

嫌われ者ちゃん「今に見てろ、絶対殺してやる。殺してやる、殺してやる」

嫌われ者ちゃん「あ、あんな奴ら、武器使って不意打ちすればすぐ死ぬから」

嫌われ者ちゃん「あ、あんな群れてなきゃ、いられない低能どもなんて……! くそ、くそぉ……」

嫌われ者ちゃん「……死ね……死ね……死ね……死ね……」

嫌われ者ちゃん「……ふう、でも、今日は、漫画を死守したから。へへ」

嫌われ者ちゃん「今日は、時間より早めに行けるもんね……」

7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:27:50.841 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「あ、○○くん」

嫌われ者ちゃん「○○くん、あのね、昨日持ってくるはずだった漫画だけど……え?」

嫌われ者ちゃん「あ、ああ……この跡、この跡ね、あ、あはは、ちょっと、目立つかな」

嫌われ者ちゃん「……えーと、ね。これは、ね。今日、その……」

嫌われ者ちゃん「……体育、でね。ボールが、ぶつかっちゃったんだ」

嫌われ者ちゃん「そ、そんなに跡残ってるかな。やだな、運悪かったな、あは、それで、それでね、漫画……」

嫌われ者ちゃん「……い、いや、だから、体育だって、ち、違うよ、ちが……」

嫌われ者ちゃん「……ち、違うって、言ってるじゃん!!」

嫌われ者ちゃん「……あ」

8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:30:54.446 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「ご、ごめんなさ、あ、あの。本当に、本当に何でもないから、ね?」

嫌われ者ちゃん「ま、漫画の話しよ? ○○くん、この漫画読むの楽しみでいてくれたよね?」

嫌われ者ちゃん「わ、私、○○くんと、あの、あのね」

嫌われ者ちゃん「ち、違うから! 何でもない! 何でもないよ!」

嫌われ者ちゃん「……い、いじめられてなんかない!!!」

嫌われ者ちゃん「なんで、なんでそんなこと言うの」

嫌われ者ちゃん「わ、私、漫画の話、話したくて、今日、今日ずっと……」

嫌われ者ちゃん「きょ、今日、せ、折角、な、なんで、折角、漫画……」

嫌われ者ちゃん「……うう、ぐ……はぁ……う……」

嫌われ者ちゃん「ご、ごめんなさい、ひっく、ち、がう、っく、はぁ……ぁう」

9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:34:42.954 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……ごめんなさい。ごめんなさい」

嫌われ者ちゃん「こんな、嫌な空気になっちゃって、ごめん、ごめんなさい」

嫌われ者ちゃん「……○○くんは悪くない」

嫌われ者ちゃん「あ、あの、きょ、今日は、もう、帰る、ね」

嫌われ者ちゃん「……うん、本当に、あの、ごめんね、あ! あの、漫画、漫画だけど、」

嫌われ者ちゃん「貸す、貸すから、あの、貸すから……」

嫌われ者ちゃん「あ、明日? そ、そうだよ、ね。明日、また、あ、明日……」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……ま、待って」

嫌われ者ちゃん「〇、〇くん」

嫌われ者ちゃん「あのね、い、今から……」

嫌われ者ちゃん「……時間、あるかな?」

10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:37:15.899 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……だ、大丈夫だよ、ここの公衆トイレ、滅多に人来ないから」

嫌われ者ちゃん「……男子トイレだって、大丈夫だよ。個室にいれば、ばれないもん」

嫌われ者ちゃん「あはは、案外、狭い、ね。か、顔、近い」

嫌われ者ちゃん「○○くん、座ってて。それで、じっとしてくれるかな」

嫌われ者ちゃん「なんでって、なんでって、な、なんでもだよ」

嫌われ者ちゃん「……いいから、お願い、お願いします、お願いします」

嫌われ者ちゃん「これだけ、これだけしてくれたら。私、もう何も頼まないから」

嫌われ者ちゃん「お願いします、お願いします、お願いします、お願いします」

12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:40:24.494 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「あなたはだんだん眠くなる……眠くなる……」

嫌われ者ちゃん「……あれぇ、おかしいなぁ、なんで、はぁ、なんで、うぅ……」

嫌われ者ちゃん「もう一回、もう一回やるから、はぁ、んく、はぁ、なんで、なんでかかんないのお……」

嫌われ者ちゃん「……あなたはだんだん眠くなる」

嫌われ者ちゃん「あなたは、だんだん眠くなる」

嫌われ者ちゃん「あ、あなた、あなたは、はぁ、うぅ、だんだん、うぅ……」

嫌われ者ちゃん「……ね、眠くなる……ぁぁ……やだぁ……なんでぇ……やだよぉ……」

嫌われ者ちゃん「○○くん……○○くん……ぅ……はぁぅ……ふぐっ……」

嫌われ者ちゃん「……! 目、閉じてきた……!」

13: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:43:57.831 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……かかった! や、やったぁ……よかったぁ」

嫌われ者ちゃん「はぁ……はぁ」

嫌われ者ちゃん「……じゃあ、自分の名前を言ってください」

嫌われ者ちゃん「私の名前は?」

嫌われ者ちゃん「今日の朝ご飯は?」

嫌われ者ちゃん「右手上げてください」

嫌われ者ちゃん「……かかってる……はぁ……はぁ……」

14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:46:02.309 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「じゃ、じゃあ、まずは……」

嫌われ者ちゃん「……わ、私の手を握ってください」

嫌われ者ちゃん「へへ……○○くんの手、暖かいなあ。暖かい……」

嫌われ者ちゃん「へへ……」

嫌われ者ちゃん「次は、私の目を見てください」

嫌われ者ちゃん「○○くん、可愛いなあ。でも最近、かっこよくなってきたよね」

嫌われ者ちゃん「……こうして近くで見つめ合ってると、こ、恋人同士みたいだね、へへ」

嫌われ者ちゃん「……へへ、赤くなってる。催眠にかかってても、近くで見られると恥ずかしくなるんだね」

15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 13:48:30.590 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「次は、次は、どうしようかなあ。じゃあ、えっと、あのね……」

嫌われ者ちゃん「わ、私のこと、名前で呼んでください。呼び捨てで」

嫌われ者ちゃん「……あ、へへ。○○、くん……」

嫌われ者ちゃん「……○○」

嫌われ者ちゃん「へへ……」

18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:02:14.578 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……ふう、じゃあね、あとは……」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……私のこと、好きになってください」

嫌われ者ちゃん「私のこと、嫌わないでください」

嫌われ者ちゃん「○○くんは、私を嫌わないです」

嫌われ者ちゃん「私のことを気持ち悪いとか思いません」

嫌われ者ちゃん「○○くんは、これからも、ずっと今までみたいに私とお話しします」

嫌われ者ちゃん「……○○くんは、私のことが、好きです」

嫌われ者ちゃん「……お願いします」

嫌われ者ちゃん「……催眠中の記憶は無くなります。今、○○くんは、目覚めます」

嫌われ者ちゃん「……はい!」

20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:05:38.787 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「そ、そろそろ出よっか。ご、ごめんなさい、こんな狭いところ……」

嫌われ者ちゃん「……あの、何してたか覚えてる?」

嫌われ者ちゃん「あ、そうなんだ。あ、そういう……辻褄合わせの記憶が生える系なんだね」

嫌われ者ちゃん「……あの、○○くん」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……明日も、話してくれる?」

嫌われ者ちゃん「へへ……そっか」

嫌われ者ちゃん「……すごく真剣な顔してるね。へへ、よかったぁ。今日、ちゃんとできてよかった……」

嫌われ者ちゃん「……? どうしたの、その顔」

嫌われ者ちゃん「?」

21: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:06:39.286 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……ごめんなさい。○○くん」

嫌われ者ちゃん「でも。好きってだけだから」

嫌われ者ちゃん「○○くんが嫌わないでくれたら、私と毎日お話ししてくれたら」

嫌われ者ちゃん「……それで、満足するから」

嫌われ者ちゃん「……毎日、頑張るから」

嫌われ者ちゃん「……毎日」

22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:07:38.144 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……日に日に暴力が酷くなってるような気がする」

嫌われ者ちゃん「……顔、大丈夫、だよね。うん。大丈夫。恥ずかしくない、恥ずかしくない」

嫌われ者ちゃん「もう今度からは、学校に手ぶらで来て、家から漫画持ってきた方がいいかな」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「…………」

嫌われ者ちゃん「………………」

嫌われ者ちゃん「ふう」

23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:09:16.494 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「あ、○○くん!」

嫌われ者ちゃん「へへ、こっちだよ」

嫌われ者ちゃん「ごめんね? 今日漫画忘れちゃって。その代わりたくさんお話ししよう」

嫌われ者ちゃん「あ、○○くん、漫画持ってきたんだ。どんなの?」

嫌われ者ちゃん「あ、あ、これ、これ私も好きなんだ! いいよね! これいいよね!」

嫌われ者ちゃん「○○くんも好きなんだ? うん……うん……そうだよね、この人、結構ベテランで」

24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:11:49.149 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「それでね、それでね!」

嫌われ者ちゃん「……え? あ、もう、そんな時間、なんだ」

嫌われ者ちゃん「……早く帰らないと、怒られちゃうもんね」

嫌われ者ちゃん「あ、そういうわけでもないんだ。最近は放任主義なんだね」

嫌われ者ちゃん「私? 私は、お母さん、帰り遅いから……」

嫌われ者ちゃん「……明日、また明日、かぁ」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……ちょ、ちょっと、来てくれないかな、○○くん」

嫌われ者ちゃん「ちょっとだけ、ちょっとだけだから、ね? ○○くん、お願い……」

26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:13:18.880 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……ここはどうしても狭いから、私に引っ付かれてもうざいだろうけど、我慢してね」

嫌われ者ちゃん「身長は、まだ私の方が高いかな。これから、伸びるよ。大丈夫、大丈夫」

嫌われ者ちゃん「私臭くないかな。嫌な臭いとかしない?」

嫌われ者ちゃん「そう? それならいいんだけど」

嫌われ者ちゃん「へへ……○○くん、制汗剤の匂いがするや」

嫌われ者ちゃん「え? あ、ご、ごめんね。顔近づけちゃって……やだよね」

嫌われ者ちゃん「じゃあ、えっと、じっと、しててください」

嫌われ者ちゃん「……ごめんね」

27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:14:27.659 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……はぁ……はぁ」

嫌われ者ちゃん「……かかった、かな?」

嫌われ者ちゃん「左手を挙げてください」

嫌われ者ちゃん「……うん、よし」

嫌われ者ちゃん「時間もないし、遅くなると悪いから、早くすませちゃうね」

28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:16:28.150 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「まずは、○○くん、わ、私のこと、好きって、言ってください」

嫌われ者ちゃん「……! じゃ、じゃあ、今度は、大好きって」

嫌われ者ちゃん「大好き、大好き、○○くん、大好き……」

嫌われ者ちゃん「……あの、あ、あい……」

嫌われ者ちゃん「愛してるって、私の耳元で、囁いて、くだ、さい」

嫌われ者ちゃん「私の、名前も、最初に、つけて」

嫌われ者ちゃん「……〇、〇くんの顔、赤いね。な、なんでだろ。潜在意識っていうのかな」

嫌われ者ちゃん「わ、私も、多分、赤いんだろうな。み、耳まで、熱いや……」

29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:18:22.742 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「こ、こんなこと、言わせて、ごめんね?」

嫌われ者ちゃん「でも、記憶には残らないから。勘弁してね」

嫌われ者ちゃん「……記憶に、残らないんだよね」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「あ、あの! ○○くん!」

嫌われ者ちゃん「こ、声、上擦っちゃった。は、恥ずかしいな、えと、○○くん……」

嫌われ者ちゃん「○○くん……わ、私のこと……」

嫌われ者ちゃん「私のこと、抱いてください!」

嫌われ者ちゃん「……あれ? なんで○○くん硬直するんだろう……おかしいなあ」

30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:20:34.432 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「しょ、少女漫画とかで、よく見るけど、う、羨ましいなあって、あはは……」

嫌われ者ちゃん「そういうシーン見るたびに、○○くんが頭に浮かんできて」

嫌われ者ちゃん「もし○○くんに抱かれたら、どういう気持ちになるんだろうなあって」

嫌われ者ちゃん「多分、幸せな気持ちになるんだろうな、って……」

嫌われ者ちゃん「夜寝る前とか、枕に顔うずめて、そういうの、想像したり……」

嫌われ者ちゃん「な、なんて、気持ち悪いよね、あはは、でも」

嫌われ者ちゃん「……でも、私は、○○くんのこと、好きだから……」

31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:23:36.824 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……あ」

嫌われ者ちゃん「〇〇くん、痛いよお。そんなに、強く抱きしめられたら……」

嫌われ者ちゃん「し、しがみつくって、感じだね。私の方が、年上だもんね……」

嫌われ者ちゃん「む、むしろ、私が、○○くんを、抱きしめた方が、自然なの、かな……へへ」

嫌われ者ちゃん「す、すごくドキドキする。幸せを、感じてる暇がないね」

嫌われ者ちゃん「へへ……○○くん……○○くん」

嫌われ者ちゃん「……?」

嫌われ者ちゃん「どうして顔を上げるの?」

32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:26:17.805 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……顔近いよ、どうしたの、ん」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……え?」

嫌われ者ちゃん「あ、え、あ? え? え?」

嫌われ者ちゃん「え? ○○くん? ど、どうしたの、え? んぅ!?」

33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:29:31.547 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「んん!? んぅ、う、ん……んぁ、はぁ、んう!」

嫌われ者ちゃん「んー!! むう! んぁ、ぷはぁ!? ……○○、くん、どうしたの、どうしちゃったの?」

嫌われ者ちゃん「だ、駄目だよ、放して!? は、放して!! この、う、うう……」

嫌われ者ちゃん「や、やだ……○○くん、やだよぉ……あ、や!」

嫌われ者ちゃん「やぁ……あ、ん。あ……ひっく、う、うう、うく……」

嫌われ者ちゃん「……放して、放してよぉ……うぅ、ひっく……うぇえ」

嫌われ者ちゃん「……ど、どうして、○○くん、私、ただ、抱いてって、言っただけなのに……」

嫌われ者ちゃん「どうして、○○くんが、謝るのぉ……操られてるの、○○くんなのにぃ……」

嫌われ者ちゃん「ごめんね、ごめんね、ごめんなさい……」

34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:31:54.848 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……催眠中の記憶は、忘れます。はい!」

嫌われ者ちゃん「……あ、○○、くん」

嫌われ者ちゃん「……○○くん、あの」

嫌われ者ちゃん「……出よっか」

36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:33:43.777 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「じゃ、じゃあね、○○くん……また、明日……」

嫌われ者ちゃん「……○○くん、なんだか、よそよそしかったなあ。どうしてだろう」

嫌われ者ちゃん「潜在意識が、私を避けてるのかなあ」

嫌われ者ちゃん「……うう、私が、変なこと、いわなかったら……」

嫌われ者ちゃん「○○くん、年頃だもんね……そういうこと、興味あるよね、そうだよね……」

嫌われ者ちゃん「このままよそよそしいのやだよお。でも、○○くん、記憶ないのに、どうしたら」

37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:36:52.128 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……なんで私なんかで反応したんだろ。私なんか、冴えないっていつも言われるのに」

嫌われ者ちゃん「そういうの、私に対して無いと思ってたなあ。だって、○○くん、いつも優しいし」

嫌われ者ちゃん「……優しいから、潜在意識でも気にしちゃうのかなあ」

嫌われ者ちゃん「……すごく、怖かった」

嫌われ者ちゃん「……でも」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……〇〇くんと、このままは、やだよお」

38: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:39:21.056 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「あ、○○くん、来てくれたんだ」

嫌われ者ちゃん「うん……○○君。あのね」

嫌われ者ちゃん「……あのね」

嫌われ者ちゃん「……今から、また、いいかな」

40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:40:36.376 ID:/QSe1xgn0
かわいい
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:41:14.859 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……○○くん、かかった、かな? ……うん、かかった、ね」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……○○くん、あの、あのね……」

嫌われ者ちゃん「……昨日のこと、気にしてますか?」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「そうだよね、気にしてるよね。やっぱり、潜在意識がそうなるんだ」

嫌われ者ちゃん「……ごめんなさい。私が、変なこと言って。本当に、ごめんなさい」

嫌われ者ちゃん「抱いてだなんて、い、今思うと、うう、ご、ごめんね……ごめんね……」

42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:43:49.145 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……あの、あのね。私、このまま、○○くんと気まずいの、いやです」

嫌われ者ちゃん「でも、私がいくら言っても、○○くんは気にしちゃうよね。○○くんは本当に、優しいから」

嫌われ者ちゃん「……だから、だからね?」

嫌われ者ちゃん「……ふーっ」

嫌われ者ちゃん「……私が、昨日の○○くんを肯定すれば、○○くんは気にしなくなるよね?」

嫌われ者ちゃん「…………は、恥ずかしかった、けど、あの、ご、ごご、ゴム、買って、きた、から……うう……」

嫌われ者ちゃん「……? なんで吹き出すの? 顔もすごく赤いね。大丈夫?」

43: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:45:30.357 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「だから、その、○○くんの、あの……」

嫌われ者ちゃん「今日は、○○くんの、好きにしていいです」

嫌われ者ちゃん「私に、好きなことをしていいです」

嫌われ者ちゃん「でも、あの、せめて、あの、ちゃ、ちゃんと、ゴムは、つけてください」

嫌われ者ちゃん「じゃないと、大変なことに、なると思うので」

嫌われ者ちゃん「……はい、お願い、終わりです」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……どうぞ」

45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:46:40.836 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「ふ、震えて、ない、です。だ、大丈夫、だから」

嫌われ者ちゃん「気にしなくて、いいから。○○くんは、私のことなんて、気にしなくていいから」

嫌われ者ちゃん「わ、私と、楽しく、お話ししてほしいから」

嫌われ者ちゃん「わ、私、それだけが、本当に、楽しみで」

嫌われ者ちゃん「○○くんがいないと、私、だめ、だから」

嫌われ者ちゃん「だから、お願い、します。きらわ、ないで……」

46: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:49:01.160 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「○○くん……? どうしたの?」

嫌われ者ちゃん「本当の、こと? 本当のことって……」

嫌われ者ちゃん「………………え?」

嫌われ者ちゃん「……え? え、いや、あの……」

嫌われ者ちゃん「……かかって、ない?」

嫌われ者ちゃん「……あ」

嫌われ者ちゃん「ぅあ、ぁああぁ、うあ、うあ、うああ、あああああ」

嫌われ者ちゃん「はうあ」

47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:52:11.502 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……どうして、かかったふりしたの?」

嫌われ者ちゃん「気持ち悪いよね。催眠術かけてくるなんて」

嫌われ者ちゃん「……泣きそうだったから? うう……本当にごめんなさい……」

嫌われ者ちゃん「それに、役得だった? なにが……え、いや、あの……」

嫌われ者ちゃん「す、好きだって、言ってくれて、嬉しかった……? え、あ、ああ、あ!!!」

嫌われ者ちゃん「ああ、うあああ!! うあああああ、え、え?」

嫌われ者ちゃん「……本当に? ○○くんも?」

嫌われ者ちゃん「……本当に?」

嫌われ者ちゃん「……あ、ぅあ」

嫌われ者ちゃん「あ、熱いね、ここ、あ、汗が、こぼれちゃって、あ、○○くんに当たっちゃうよ」

嫌われ者ちゃん「……嬉しい」

嫌われ者ちゃん「本当に、嬉しいよお」

48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 14:54:56.559 ID:nYxS8oqC0
嫌われ者ちゃん「……あ、あはは、じゃあ、私たち、恋人同士ってことだね」

嫌われ者ちゃん「今からは、本当に、恋人同士」

嫌われ者ちゃん「……ん」

嫌われ者ちゃん「に、2回目だね、あ、厳密には、3回目、かな。へへ、昨日、2回だもんね」

嫌われ者ちゃん「こ、こういうの、ソフトっていうんだね。へへ、○○くんって、案外おしゃまだね」

嫌われ者ちゃん「あ、う、そ、そこは……」

嫌われ者ちゃん「……あの、うん……」

嫌われ者ちゃん「……」

嫌われ者ちゃん「……ちょっと、待って」

嫌われ者ちゃん「…………怖いけど、とても怖いけど」

嫌われ者ちゃん「あの、精一杯愛してくれるなら、目いっぱい優しくしてくれるなら……」

嫌われ者ちゃん「……いいよ」

52: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 15:16:51.734 ID:l2DZh9q40
なにこれめっちゃ可愛い
54: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 15:37:38.280 ID:nYxS8oqC0
中途半端ですみませんが以上で終わりです
55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 15:38:33.455 ID:MGSOur06a
終わりかい
でも全然面白かったぞ>>1
57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/06/30(土) 15:45:12.159 ID:/QSe1xgn0
よかった乙

引用元: 毎日3時間睡眠でやっとのこと催眠術(インチキ)を習得した嫌われ者ちゃん「……けほっ、あいつらお腹ばっか殴ってくる……」

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