男「あ、あんたは……」
神「わしゃ神じゃよ、気まぐれでお主の願いを叶えようと思ってのぉ」
男「マジ?やったー」
神「して、どっちと付き合いたいのじゃ?」
神「違う、全然違うぞ」
男「どう違うの?」
神「…実際シミュレーションした方が早そうじゃな」ビビビ
男「なんだこの光は……手が…体が……脳が……焼ける……」
カーチャン「ご飯よー」
男「ほーい……」
男「行ってきまーす」
カーチャン「行ってらっしゃい」
ヤンデレ娘「あ、男くん…おはよう」
男「おはよ……」
男「お、お前もそれ読み始めたのか」
ヤンデレ娘「うん!だって男くんが面白いって言っていたし好きだって言っていたから」
男「そうだっけ?まぁ後半になっていくとさ」
ヤンデレ娘「うんうん」
女「あ!男!おっはー!」
女「えっと…ヤンデレ娘さんもおはよ」
ヤンデレ娘「…おはよう」
女「お、その漫画薦めたんだ」
男「あ、うん」
女「それさ、主人公がさ……」
ヤンデレ娘「」ギリッ
男「それじゃあ」
女「またねー」
ヤンデレ娘「……ねぇ女さん」
女「なに?」
ヤンデレ娘「女さんって男くんが好きなの?」
ヤンデレ娘「!?」
女「もちろん友達としてだけどね」
ヤンデレ娘「………ならあまり男くんと話さないでくれる?」
女「え?」
ヤンデレ娘「男くんは私の物だから」
女「え?あ…そう……」
男「」
ヤンデレ娘「男くん、お疲れさま」
男「あ、お疲れ」
ヤンデレ娘「次の授業の宿題やった?」
男「やってないんだよなぁ…あ、友~」
ヤンデレ娘「男くん!私ので良かったら映させてあげる」
男「そ、そう?ありがとう」
ヤンデレ娘「」ニコニコ
「ヤンデレ娘さん…ちょっといい?」
ヤンデレ娘「ごめん私、男くんと一緒にご飯食べようと…」
男「いいよ、行って来いよ」
ヤンデレ娘「で、でも…」
男「いいから、重要な事なんだろ?」
ヤンデレ娘「わかった…男くんがそう言うなら……」
男(あいつ、ヤンデレ娘が好きだったらしいからな…告白されんのか……)
ヤンデレ娘「あ、ごめんね…私好きな人がいるから」
「…男か?」
ヤンデレ娘「あ、うん…どうして知ってるの?」
「そりゃ、そんな雰囲気はあったからさ……」
ヤンデレ娘「そうかなぁ?雰囲気あったかなぁ?」
ヤンデレ娘「…なに?男くんより君の方がいいって言いたいの?」
「あぁ…だってあいつパッとしないしさ」
ヤンデレ娘「そんな事ない!男くんは優しいし面白いもん!なんでそんな悪口言うの!?」
「いや…そんなつもりじゃ……」
ヤンデレ娘「男くんを悪く言うなんて許さないから!」
「あ…あぁ…もういいよ……それじゃ……」
男「お、おかえり……なんだったの?」
ヤンデレ娘「告白されただけ~断ったけど」
男「そうなんだ……」
ヤンデレ娘「ふふっはい、次の授業の宿題、あとこの缶コーヒー好きでしょ?あげる」
男「…ありがとう」
ヤンデレ娘「眠っちゃダメだよ?まぁ眠っちゃったら私があとで教えてあげるから」
男「……」
男「あ~今日も疲れた」
男「LINEか…女か」
男「ヤンデレ娘の奴、そんな事言ったのか……」
男「…ちょっと距離置いた方がいいのかな……」
男「……会いたい?」
男「……」
女「うん……あのね…ヤンデレ娘さんとの会話で思ったんだ…」
男「え?」
女「友達は嫌だなって……」
男「…」
女「…私、あんたのことが好き…付き合って…ほしいなって……」
男「…うん」
男「うん…俺もお前が好き…本当は俺から言いたかったな…」
女「もう…」
女「へへ」
男「はは…」
ヤンデレ娘「男くん!おはよ!」
男「あぁ…」スタスタ
ヤンデレ娘「あのね…今日、男くんのためにお弁当作ってきたんだ」
ヤンデレ娘「いつもカップ麺とかパンじゃ栄養偏るかなって思ったから」
ヤンデレ娘「あ、ちゃんとから揚げも入れたよ!男くん、から揚げ好きって言っていたでしょ?」
男「」
男「…ごめん、弁当はいいや」
男「いや…」
女「おっはー!男!」
男「おはよ」
女「ふふっ」ニコニコ
ヤンデレ娘「」
ヤンデレ娘(それにあんなに楽しそうに……)
男「それじゃ」
女「ん、またー」
ヤンデレ娘「女さん…」
女「…私あいつと付き合うことにしたから」
ヤンデレ娘「」
女「…あいつ、私の彼氏だしあいつもあなたに付きまとわれて窮屈だって」
ヤンデレ娘「」
女「私は別に関わるなとは言わないけどさ……まぁそういう事だから…ごめん……」
ヤンデレ娘「」ギリッ
男「」スタスタ
ヤンデレ娘「」
男「弁当、悪いね」
女「いいよ、彼女なんだから」
男「そう…だよな…うん」
女「…うん」
男「止めろよ…恥ずかしい」
女「あ~ん」
男「…ん」
女「おいし?」
男「うん……」
女「よかったぁ……」
ヤンデレ娘「……」モグモグ
ヤンデレ娘「」ギリッ
ヤンデレ娘「」カタカタ
『復讐 裏サイト』
ヤンデレ娘「」カチカチ
ヤンデレ娘「」カタカタ
ヤンデレ娘「」ッターン
ヤンデレ娘「」
男「いってきまー」
ヤンデレ娘「おはよ、男くん!」
男「……あのさ…俺さ」
ヤンデレ娘「わかってる!女さんと付き合っているんでしょ?」
男「…うん」
男「え?」
ヤンデレ娘「男くんはやさしいもん!仕方ないよね」
ヤンデレ娘「…私は、男くんの事信じてるから!」
男「……ご、ごめん…急いでいるから!」
ヤンデレ娘「……男くんが裏切るわけないよね…悪いのは男くんを意地汚く誘惑したあの尻軽女だもんね……」
女「それじゃあ」
男「うん、また」
女「……ふふっ…へへ……」
女(やっぱいいな…付き合うって…友達でいるのと全然違う)
女「え?なんですか?あなた達……」
女「ちょ!やめ!誰か……助け……!」
ヤンデレ娘「偶然だね」
男「」
ヤンデレ娘「…ねぇちょっとウチ寄ってかない?近いんだよね」
男「いや、いい」
ヤンデレ娘「お願い…話したい事があるから!」
男(これで終わらせよう……)
男「わかった…俺も話したいし」
男「おじゃましまーす」
男「っ!」
ヤンデレ娘「ごめんね…痛いよね…でも安物のスタンガンだからすぐ痛みは引くから」カチャカチャ
男「なにを……」
男「何を……」
ヤンデレ娘「だってほら…あの女、男くんがいるのに違う男とこういう事しているんだよ」
男「え……」
ヤンデレ娘「酷いよね……でも大丈夫、私はそんな事しないから…ね?」
ヤンデレ娘「…どうしてそんな事言うの?」
男「俺はお前のことが嫌いなんだよ!一々纏わりついて、俺の人間関係に介入してきて!」
ヤンデレ娘「」
男「何もかも俺に合わせて…もう疲れるんだよ!お前は!!」
ヤンデレ娘「」
男「え?」
ヤンデレ娘「男くんはそんな酷い事言わない……あなたみたいな偽物…私が……」
男「ちょ!ま……」
ヤンデレ娘「……男くんの変装してあんな事いうなんて酷い人……」
男「俺…生きている…のか?」
神「左様」
男「お前は…神様か……」
神「うぬ」
神「特定の個人が好きで好きで溜まらないという人種じゃなぁ」
神「じゃがその好きという気持ちが暴走しすぎて、その想い人しか見えなくなっているんじゃよ」
男「あ、あぁ……俺の趣味に合わせて来たり、なんやかんやで尽くしてくれるし……悪くはないんだけど」
男「…重い……」
男「でも、メンヘラも同じようなもんじゃねぇ~」
男「メンヘラも頭おかしいしあんな感じで愛されるようなもんじゃねぇ~の」
神「お主は全く理解しておらんようじゃの、ならもう一度シミュレーションじゃな」
神「身をもって比較した方がわかりやすいからのぉ」ビビビ
男「なんだこの光は……手が…体が……脳が……焼ける……」
カーチャン「ご飯よー」
男「ほーい……」
男「行ってきまーす」
カーチャン「行ってらっしゃい」
メンヘラ娘「あ、男くん…おはよう」
男「おはよ……」
男「お、お前もそれ読み始めたのか」
メンヘラ娘「うん!だってネットのみんなが面白いって言っていたし好きだって言っていたから」
男「そ、そうなんだ…まぁ後半になっていくとさ」
メンヘラ娘「うんうん」
女「あ!男!おっはー!」
女「えっと…メンヘラ娘さんもおはよ」
メンヘラ娘「…おはよう」
女「お、その漫画薦めたんだ」
男「あ、うん」
女「それさ、主人公がさ……」
メンヘラ娘「」ギリッ
男「それじゃあ」
女「またねー」
メンヘラ娘「……ねぇ男くん」
男「なに?」
メンヘラ娘「男くんって女さんが好きなの?」
メンヘラ娘「……そう…だったらさ、私とだったらどっちが好き?」
男「え?」
メンヘラ娘「男くんは女さんと話すより私と話す方が楽しいよね!?」
男「え?あ…その……どっちも楽しいよ」
メンヘラ娘「どっちなの!?」
男(この状況で大きく揉めたくないし、面と向かって女ですとは言えないしなぁ…)
男「じゃ、じゃあメンヘラ娘かな……」
メンヘラ娘「そ、そうだよね!私がいいよね!うんうん」
男「…」
友「おい、男」
男「なんだよ」
友「これ、メンヘラ娘のtwitter…ゴスロリ服だぜ、可愛くね?」
男「あぁ…」
友「バズってるし、すげぇな」
メンヘラ娘(ふふ…イイネとリツイート凄いなぁ……みんな私に惹かれてんるだぁ)
メンヘラ娘「男くん!ご飯食べよ!」
男「あ、ああ…」
メンヘラ娘「かくかくしかじか」
男「うんうん…あはは……」
男(ダメだ…こいつのマシンガントークは止まらない…しかも自分の事ばっかなんだよな……)
メンヘラ娘「男くん?」
男「あ、はは…それでそれで?」
男「ハァ……」
男「あ~今日も疲れた」
男「LINE…女とメンヘラ娘か…あいつのは後ででいいや」
男「……会いたい?」
男「……」
女「うん……あのね…やっぱさ今みたいな友達はいやだなって」
男「え?」
女「…私、あんたのことが好き…付き合って…ほしいなって……」
男「…うん」
女「……」
男「……」
メンヘラ娘「男くん!おはよ!」
男「あぁ…」スタスタ
メンヘラ娘「あのね…今日お弁当作ってきたんだ、インスタで結構イイネ貰ったんだ」
メンヘラ娘「あとねあとね、男くんに誘われたゲームやったんだ!ネットの人はここがこうって言って来たけどどうなの?」
メンヘラ娘「それとね、私コスプレやってみたいなって!今度一緒に秋葉原か池袋に行かない?」
男「」
男「…ごめん」
男「いや…」
女「おっはー!男!」
男「おはよ」
女「ふふっ」ニコニコ
メンヘラ娘「」
メンヘラ娘「ねぇ…どうして女さんと話しているの?」
男「どうしてって…」
男「お、おい…!」
メンヘラ娘「…どうして!?男くん私と話す方が楽しいって言っていたじゃん!」
男「あ、あれは…その……」
メンヘラ娘「私じゃなくて女さんが一番なの!?酷い…酷いよ…男くん……」グスッグスッ
男「あ…その」
メンヘラ娘「知らない!男くんなんてもう!」
女「……なんていうか…聞いていたけどアレだねぇ……」
男「うん…でも、あのままじゃダメだろうし、フォローは入れておくよ」
メンヘラ娘「」
「メンヘラ娘さん…ちょっといい?」
メンヘラ娘「何?」
「好きです!付き合ってください!」
メンヘラ娘「え!?本当に?」
「うん」
メンヘラ娘「……私が一番?」
「……うん」
メンヘラ娘「えへへ…わかった…いいよ」ダキッ
「……き、キス…していい?」
メンヘラ娘「私の事一生愛してくれる?」
「あぁ……」
メンヘラ娘「ならいいよ!」
男「あ、メンヘラ娘…」
メンヘラ娘「なに?」
男「さっきは……」
メンヘラ娘「ごめん、彼氏から連絡きた」
男「は?」
メンヘラ娘「今日学校終わったら?いいよ、ふ~ん…じゃあお邪魔しようかなぁ~」
メンヘラ娘「ごめん、なに?」
男「いや…なんでも……」
男「」
神「今のがメンヘラじゃ」
神「自分が好きで自分が第一って人種じゃなぁ」
神「メンヘラは精神病の一種と言われているとされておるな」
男「あぁ…話しは自分の事ばっかだし、俺じゃなくて周りに合わせるような感じの奴でなんて言うか…」
男「面倒くさい」
神「なのに付き合いたいっていう愚か者が多いんじゃ!」
男「」
神「かといいつつヤンデレも愛が重いから相応の覚悟は必要じゃ」
男「」
神「そこでまた同じ質問じゃ…お主はヤンデレとメンヘラ…どっちと付き合いたいんじゃ?」
神「ふえ!?」
男「は?」
神「あ…いや…あれ…私だし……シミュレーション管理のため、一緒にいる必要があったし……」
男「…なら…俺はあんたと付き合いたい」
神「……神を口説くとは大した男……」
神「幸せにするんじゃぞ//////!」
