女勇者「…」 女僧侶「…」 女魔王「おやすみなさい」

2: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:07:41.14 ID:a4iWQz7io
————-魔王の部屋前————–

勇者「僧侶、いよいよだ…」

僧侶「うん…絶対勝とうね」ニコッ

勇者「ぅ…//」

勇者(…可愛い)

勇者「援護、頼むよ」

僧侶「うん!」

勇者「僧侶のこと…絶対、守ってみせるから」

僧侶「ふぇ!?///」

僧侶(…こんなの、ずるいよ//)

監視カメラの映像を見て・・・

魔王(…可愛い子が二人、いちゃついてるわね)

3: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:11:26.47 ID:a4iWQz7io

———————–

勇者(私は僧侶が好き)

勇者(でも、この気持ちは伝えられない)

勇者(…きっと、気持ち悪がられて嫌われる)

勇者(嫌われるぐらいなら、このままのほうが幸せだ)

勇者(だから、今の関係で満足している)

4: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:14:53.43 ID:a4iWQz7io

————————

僧侶(私は勇者ちゃんのことが好き)

僧侶(でも、勇者ちゃんはそういう子じゃない)

僧侶(だからこれは、叶うことのない恋)

僧侶(ずっと、胸の中にしまっておくの)

————————-

5: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:18:03.20 ID:a4iWQz7io

勇者「…行こう」

僧侶「…うん」

ガチャ

魔王「ん?」

魔王(…本物を見るともっと可愛いわね)フム

勇者「魔王!お前を倒す!」

僧侶「もうあなたたちの好きにはさせないわ!」

魔王(若いわぁ)ホクホク

魔王「あらあら、威勢のいい子たちね」

魔王「いいわよ、どこからでもかかってきなさい」

6: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:22:11.39 ID:a4iWQz7io

勇者「いくぞ!ハァッ!」ダッ

僧侶「えい!」ブゥン

勇者(僧侶が攻撃力を上げてくれた!これで大ダメージを与えられる!)

勇者「いけえ!」ブン

魔王「ふふっ」キンッ

勇者「っ…そんな!?素手で弾くなんて…」

僧侶「勇者ちゃん、下がって!」

勇者「!」コク

僧侶「はあ!」ボォ

僧侶(私の使える最強の魔法、これならひとたまりもないはず!)

僧侶「やあ!」

魔王「…」スゥ

僧侶(!…目をつぶった!?)

ゴオオオォォ…

7: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:24:26.76 ID:a4iWQz7io

勇者「…あの魔法なら大丈夫そうだな」フゥ

僧侶「…そうだね」

魔王「…もう終わり?」クスクス

勇者・僧侶「!」

僧侶「そんな!?あれで無傷なんて…」

勇者「なんて強さだ…」

魔王「私からいってもいいのかしら?」

勇者「!僧侶、私の後ろに!」

僧侶「っ!」スス

魔王「…」スタスタ

勇者「く、来るなら来い!」

魔王「…」スタスタ

僧侶「勇者ちゃん!」ギュ

魔王「…」スタスタ

魔王「…おやすみなさい」スッ

勇者・僧侶「え?」

———————–
—————-
———-

8: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:25:38.94 ID:a4iWQz7io

魔王「さーーて、まずは」

魔王「両方をベッドに一人ずつ縛り付けて」フンフーン

魔王「傷つけないようにしないとね…」ギシギシ

魔王「…よし出来た」

魔王「あ、あとカメラも設置しとかなきゃ…忙しい忙しい」ガサゴソ

魔王「…よっし、完成!」

魔王「ふふふ、これでこの子たちは…」フフ

————————
——————
———–

9: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:52:59.31 ID:a4iWQz7io

勇者「…んぅ」

勇者「ここは…?」

勇者「…!そうだ、魔王と戦ってて…それで」

魔王「あらおはよう、勇者ちゃん」

勇者「魔王!このっ!」ギチッ

勇者「縛られてる!?くそっ!」

魔王「ちょっと待ってなさい、今解いてあげるから」スタスタ

魔王「…それにしてもあなたが先に起きるとはねぇ」スルスル

魔王「あ、解いたあと勝手に動いたりしないで」スルスル

魔王「僧侶ちゃんが大事ならね」スルスル

勇者「チクショウ…!」チラッ

勇者(僧侶も縛られてる…隙を見て助け出さないと!)

10: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:54:49.23 ID:a4iWQz7io

魔王「…はい解けたわよ」

魔王「じゃあ勇者ちゃん、そっちの椅子に座ってお話ししましょうか」

勇者「…なにが目的だ」

魔王「ふふ」ニコニコ

魔王「まあこのお茶でも飲んで、落ち着きなさいな」

勇者「…」

魔王「なに疑ってるの、それただのハーブティーよ」

魔王「飲まなきゃ僧侶ちゃんにいたずらしちゃうかも」

勇者「…!クソッ!」ゴクゴク

魔王「…おいしい?」

勇者「…」コク

魔王「良かったわ、そろそろ会話ができるくらいには落ち着きそうね」

勇者「…」

11: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:55:44.18 ID:a4iWQz7io

魔王「勇者ちゃん、よく聞いて」

勇者「…なんだ」

魔王「あなた…」

勇者「…」

魔王「…僧侶ちゃんの事、好きでしょ」

12: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 13:59:24.96 ID:a4iWQz7io

勇者「は?」

勇者「え、ええぇぇ!?」

魔王「ふふ、何驚いてるのよ」ニコニコ

勇者「そ、そんなわけないだろ!」アセアセ

勇者「第一、私たちは女同士だぞ!」

魔王「もう、素直じゃないわねぇ」クスクス

勇者「っ!」

魔王「私の部屋の前でいちゃついて、顔赤くしてたのに」

勇者「なっ!?見ていたのか!」

魔王「ふふふ、あんなに見つめ合っちゃって…熱いわねえ」クスクス

勇者「うぅ…だ、だったらなんだ!悪いか!」

魔王「あらあら、怒らないで勇者ちゃん」ギュッ

勇者「うぅ…離せ」

魔王「勇者ちゃん…私はね、」

魔王「あなたたちがイチャイチャするところをもっと見たいの」

勇者「…!?」

13: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 14:01:55.53 ID:a4iWQz7io

魔王「あなたたちをくっつけようって言ってるのよ」

勇者「なぁ!?くっつける、なんて…そんな」

勇者「…何が目的でこんなことをする!」

魔王「だから、イチャイチャするところを見たいって言ってるじゃない」ナデナデ

魔王「私はね、女の子同士が愛し合ってる姿を見るのが大好きなの」ホクホク

勇者「撫でるな!」バシッ

勇者「…勢力拡大とかが目的じゃないのか?」

魔王「そんなことどうでもいいわよ」キッパリ

勇者「そんなことって…」

勇者「…そ、そもそも、」

魔王「ん?」ナデナデ

勇者「そもそも、僧侶は私の事なんて好きじゃないし…」

勇者「…僧侶には、ちゃんと好きな人と、結婚とか…してほしいし」

魔王「…あなた、僧侶ちゃんの好きな人知らないの?」

勇者「そんなの、聞いたことないから…分からない」

魔王(ピュアッピュアねこの子)フフ

18: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:04:44.42 ID:a4iWQz7io

魔王「…私ね、僧侶ちゃんの好きな人知ってるのよ」

勇者「何!?なんでお前が知ってるんだ!」

魔王「なんでって、あんなの見せられて分からないほうがおかしいというか…」

勇者「!」

勇者「……くれ」ボソッ

魔王「ん?」

勇者「教えてくれ、僧侶の好きな人」

魔王(…意地悪しちゃいましょう)フフ

魔王「…んーどうしようかしら」

勇者「な!?勿体ぶるな、教えろ!」

19: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:05:50.50 ID:a4iWQz7io

魔王「えー、じゃあ勇者ちゃん、」

魔王「私に抱き付いて、上目遣いで教えてって言えたらいいわよ」

勇者「なに!?///そんなこと出来るわけないだろう!」

魔王「じゃあ教えられないわ、この話はもうお終いにしましょう」スタスタ

勇者「!…ま、待って」

魔王「…」ピタッ

勇者「…するから、するから待って」

魔王「…」ニコニコ

20: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:07:41.67 ID:a4iWQz7io

魔王「はい、どーぞ」

勇者「うぅ…」ギュッ

勇者「ま、魔王」

魔王「なーに?」ニコニコ

勇者「…僧侶の好きな人、教えて///」ウワメ

魔王(はうっ!!!こ、これはヤバい///可愛すぎる!)

魔王「勇者ちゃん!可愛いいいい」ギュ-

勇者「うぶ」

魔王「意地悪してごめんなさい!もういいわよ」パッ

勇者「うぅ…恥ずかしぃ//」

魔王「じゃあ教えてあげるわね、僧侶ちゃんの想い人」

勇者「あぁ…!」

21: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:12:22.50 ID:a4iWQz7io

魔王「その人はね…」

勇者「…」ゴクッ

魔王「あなたよ、勇者ちゃん」

勇者「…は?」

22: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:13:17.49 ID:a4iWQz7io

勇者「え?そ、そんなわけな「あるのよ!」

魔王「部屋の前での映像見てれば誰だって分かるわよ」

勇者「!」

魔王「あんなに真っ直ぐに勇者ちゃんのこと見つめて」

魔王「何言われたのか知らないけど、顔真っ赤にして勇者ちゃんと見つめ合って」

魔王「あれは恋する乙女以外の何者以外でもないわよ」

勇者「…それは、本当なのか?」

魔王「あなた、どんだけ鈍感なのよ…」ハァ

魔王「間違いないわ」

勇者「…」

23: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:14:29.49 ID:a4iWQz7io

魔王「…勇者ちゃん?」

勇者「…」グスッ

魔王「えええ!?ゆ、勇者ちゃん!なんで泣いてるのよ!」アセアセ

勇者「グスッ…だ、だって」

魔王「ご、ごめんなさい!なにかいけないことちゃったなら謝るわ!」

魔王(まあいけないことしてるんだけれど!)

勇者「グスッ…う、嬉しくて」

魔王「え?」

勇者「僧侶と…両想いだったのが…嬉しくて」グスッ

魔王「…」ハァ

24: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:16:02.93 ID:a4iWQz7io

魔王「勇者ちゃん」ギュッ

勇者「…」グスッ

魔王「今はまだ泣くときじゃないでしょう」ナデナデ

魔王「あなたの想いを伝えて、通じ合って、そのあとにたくさん泣きなさい」ナデナデ

勇者「…ウン」グスッ

魔王「はい、いい子ね…じゃあもう泣き止みなさい」

勇者「…」グスッ

魔王「ふふ」ニコニコ

————————–
——————-
———

25: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:23:40.93 ID:a4iWQz7io

魔王「どう?落ち着いたかしら?」

勇者「恥ずかしいところを見られた…」ズーン

魔王「なによ、恥ずかしくなんかないわよ」

魔王「むしろ誇らしいことじゃない、立派に恋をしてそれをちゃんと表せたんだから」

勇者「うぅ…」

魔王「さて、じゃああとは僧侶ちゃんに気持ちを伝えるだけね」

勇者「!…む、無理!」

魔王「え?」

勇者「無理だ!やっぱり僧侶は私の事好きじゃない気がしてきた」

勇者「それに…恥ずかしいよぉ//」

魔王(可愛いわぁ)ホクホク

魔王「…あなたねえ、どんだけへたれなのよ」ハァ

勇者「だ、だって」

魔王「いいわ…私に考えがあるわ」

—————————-
———————
————–

26: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:24:32.44 ID:a4iWQz7io

勇者「…上手くいくのか?」

魔王「僧侶ちゃんはまだ私をちゃんとした魔王だと思ってるから、」

魔王「必ず上手くいくわよ!」

勇者「分かった…すまない」

魔王「いいのよ、その代わり必ず想いをぶつけなさい」

魔王「あなたなら大丈夫よ」ナデナデ

勇者「…ありがとう」

魔王「さ、僧侶ちゃんが起きるまで待機しましょ」

魔王「しっかり頭の中でイメージしててね」

勇者「」コクッ

——————————

27: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:30:22.51 ID:a4iWQz7io

僧侶「…んぅ」

僧侶「ここは…?」

僧侶「…!そうだ、魔王と戦ってて…それで」

魔王(あらあら…勇者ちゃんと全く一緒じゃない、可愛いわねもう)ホクホク

魔王「おはよう、僧侶ちゃん」

僧侶「!…魔王!」

僧侶「!」ギシッ

僧侶(縛られてる!?まずい!)

勇者「うぅ…僧侶」

僧侶「勇者ちゃん!」

僧侶「魔王!勇者ちゃんを離して!」

魔王「ふふ、少し大人しくしてくれるかしら僧侶ちゃん」

魔王「この子が、大事ならね」

僧侶「くっ!」

僧侶「…」

28: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:32:24.93 ID:a4iWQz7io

魔王「ふふ、いい子ね」

僧侶(くっ…隙を見て勇者ちゃんを助けないと!)

魔王「あなたが今何を考えているか当ててあげましょうか」

魔王「隙を見てこの子を助けないと、…どう?」

僧侶「!」

魔王「ふふふ、まだ解放してあげないわよ…二人ともね」ニコニコ

魔王「さてと、どうしてあげましょうか」

僧侶「!」ビクッ

勇者「僧侶には手を出すな!」(こんな感じか?)

魔王(いい感じだわ勇者ちゃん!)

僧侶「勇者ちゃん…!」

魔王「ふふ、勇者ちゃん僧侶ちゃん」

魔王「あなたたちには罰として辱めを受けてもらおうかしら」

勇者・僧侶「!」

勇者「分かった…どんなことでもする」

勇者「そのかわり、僧侶だけには手を出さないでくれ」

僧侶「勇者ちゃん!」

勇者(我ながらいい演技だ)フム

29: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:34:07.35 ID:a4iWQz7io

魔王「あらいい度胸ね勇者ちゃん」

魔王「そうねえ…それじゃあ勇者ちゃん、あなた」

魔王「…僧侶ちゃんとキスしなさい」

僧侶「え?」

勇者「なっ!?」(ついに来た!)

勇者「そ、そんなこと出来るわけないだろ!」

勇者「僧侶は女の子なんだぞ!そもそも私とキスなんてしたくないはずだ!」

僧侶(…っ!)ズキッ

勇者(よしいい演技が出来ているぞ!)

魔王「ダメよ」

魔王「あなたたちの意思は関係ないの、僧侶ちゃんが傷ついてもいいのかしら?」

勇者「!…わ、分かった!」

勇者「す、するから…僧侶には何もするな」

僧侶「勇者ちゃん…!」

魔王「ふふふ、いい子ね」

30: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:44:43.42 ID:a4iWQz7io

魔王「じゃあしなさい、」

勇者「くっ!」ギシッ

勇者「僧侶、ごめん…私、弱くて」

僧侶「勇者ちゃん…!」

魔王「さあはやく!」

勇者「ごめん、僧侶…」スッ

僧侶「ん…//」チュ

勇者「…んん//」チュ

僧侶「ん…」

勇者「…っ」

僧侶「…//」ポー

31: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 19:49:19.75 ID:a4iWQz7io

勇者「そ、僧侶…大丈夫?」

僧侶「あっ…うん//」

僧侶「ご、ごめんね勇者ちゃん私なんかとキスさせちゃって…//」シュン

魔王(ん?いい雰囲気ね…ここらで席を外しましょうか…)サッ

32: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 20:01:44.18 ID:a4iWQz7io

勇者「そ、そんなこと!」

勇者「こっちこそ!…ゴメン、僧侶は嫌だったよね…私なんか」シュン

僧侶「嫌じゃないよ!」

勇者「!」

僧侶「私は!…わ、私はね?勇者ちゃん」

僧侶「その…だ、大好きな勇者ちゃんとキスできて…//」

僧侶「すごく、嬉しかったよ…//」

勇者「そ、僧侶…//」

勇者「わ、私も!」

勇者「私も…大好きな僧侶とできて、その…よかった//」

僧侶「…!嬉しい//」

33: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 20:05:37.73 ID:a4iWQz7io

僧侶「…って!そんなこと言ってる場合じゃないよ、勇者ちゃん!」

勇者「ふぇ!?…あ、あぁ、そうだな」

僧侶「はやくこの縄解かないと」ギシッ

魔王(…あー、あー聞こえる?二人とも)

勇者・僧侶「!」

魔王(私少し出かけてくるから、そこの部屋にいてねー)

僧侶「な!?待ちなさい魔王、まだ勝負はついてないわよ!」

魔王(…あー、取りあえず勇者ちゃん僧侶ちゃんの縄解いてあげて)

魔王(すぐ解けるようにしてあるから)

勇者「…あ、ホントだ」スルスル

35: ◆T7caqny0c6 2015/09/08(火) 23:59:50.65 ID:a4iWQz7io

僧侶「あ、ありがとう勇者ちゃん」

魔王(3時間くらいで帰ってくると思うから、)

魔王(それまでは部屋でナニしててもいいわよ)

僧侶「待ちなさい!魔王!」

魔王(…勇者ちゃん、色々説明しといてね、、じゃ)ブチッ

勇者「な!?」

僧侶「魔王!…聞こえなくなっちゃった」

勇者「…」

僧侶「…勇者ちゃん、説明ってどういうこと?」

勇者「…」

勇者「…聞いてくれ僧侶」

————————-
——————
————

36: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:06:26.30 ID:vs+5GN0Uo

勇者「かくかくしかじか」

僧侶「ふむふむ」

37: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:07:25.86 ID:vs+5GN0Uo

僧侶「…あの人は何がしたいのかな?」

勇者「私もよく分からないんだ」

僧侶「…どうしようか、勇者ちゃん」

勇者「あいつが戻ってくるまで3時間か…」

僧侶「…」

勇者「…」

僧侶・勇者「「あ、あの!」」

僧侶・勇者「!」

勇者「ご、ごめん」

僧侶「う、ううん」

勇者「…僧侶」

僧侶「…なあに?勇者ちゃん」

勇者「…さっき、言ってたこと…その//」

僧侶「…私は全部本当の気持ちだよ//」ドキドキ

勇者「っ!…//」

僧侶「勇者ちゃんは…」

勇者「…僧侶」ギュッ

僧侶「あっ…//」

勇者「ずっと、ずっと君のことが好きだった」

僧侶「…!」

38: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:09:50.78 ID:vs+5GN0Uo

僧侶「嬉しい…//」ギュッ

勇者「好き、大好き…世界で一番好き」

僧侶「ふぇ!?//」

僧侶「…グスッ」

勇者「…!そ、僧侶!?」アセアセ

僧侶「ご、ごめんね」グスッ

勇者「だ、大丈夫か!?」ナデナデ

僧侶「ん…う、うれしくて…」グスッ

勇者「…」ナデナデ

———————–
—————-
———-

39: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:13:40.38 ID:vs+5GN0Uo

勇者「…落ち着いたか?」ナデナデ

僧侶「ん…//」ギュッ

僧侶「勇者ちゃん」

勇者「ん?」

僧侶「…好き」

勇者「…私も好きだよ」

僧侶「…」

勇者「…」

勇者「」グイッ

僧侶「あっ…」

勇者「…目、閉じて」

僧侶「ウン…//」スゥ

勇者「…」チュ

僧侶「ん…//」チュ

勇者「…僧侶、いい?」

僧侶「うん…きて//」

勇者「…」スッ

僧侶「…ア」ビクッ

—————————–
——————–
————-

40: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:14:29.49 ID:vs+5GN0Uo
はいにゃんにゃん
41: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:15:14.29 ID:vs+5GN0Uo

勇者「…//」

僧侶「…//」

僧侶「…勇者ちゃん、ぎゅってして//」

勇者「うん//」ギュッ

僧侶「…すき」ギュッ

勇者「私も好きだよ」ナデナデ

僧侶「ん…//」

僧侶「…初めてが私なんかで、よかったの?」

勇者「…僧侶じゃなきゃ、嫌だ」ギュッ

勇者「僧侶も、その、初めてが私なんかで…ゴメン」

僧侶「勇者ちゃん!」ギュッ

勇者「…ん」

僧侶「私はね、大好きな勇者ちゃんが初めてで、すごく嬉しいよ!」

勇者「そ、僧侶…//」ギュッ

勇者「ありがとう」

僧侶「うん」ニコッ

42: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:18:04.11 ID:vs+5GN0Uo

勇者「…」ジー

僧侶「…//」

勇者「…」チュ

僧侶「…っ//」チュ

勇者「…ん」

僧侶「ん…//」

——————————-
———————
———-

43: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:19:32.10 ID:vs+5GN0Uo

勇者「…」

僧侶「…」

勇者「ふぅ、疲れちゃった//」

僧侶「うん//」

勇者「僧侶、もっとこっち寄って」

僧侶「?」スス..

勇者「…」ギュッ

僧侶「…」ギュッ

勇者「…少し、眠ってもいいかな?」ウトウト

僧侶「うん、いいよ」

僧侶「私が見ててあげる」

勇者「ん…ありがとう」

僧侶「…」ナデナデ

44: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:20:38.66 ID:vs+5GN0Uo

勇者「…」

僧侶「…」

勇者「…スゥー」zzz

僧侶「フフ、寝ちゃった」ナデナデ

僧侶「…可愛いな、勇者ちゃん」

僧侶「…」チュ

勇者「…ン」zzz

僧侶「私も、眠くなってきちゃった…」

僧侶「…ちょっとだけ寝ようかな」ウトウト

僧侶「…おやすみ、勇者ちゃん」

————————-
——————
———–

45: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:21:40.40 ID:vs+5GN0Uo

魔王「タダイマー」ソロー

魔王「ん?」

魔王「あらあら」ニコニコ

勇者「…スゥー」zzz

僧侶「…ムニャ」zzz

魔王「もう、風邪ひくわよ」フトンカケナオシ

魔王「ふふ」ナデナデ

勇者「…ンゥ」zzz

僧侶「…フフ」zzz

46: ◆T7caqny0c6 2015/09/09(水) 00:24:00.43 ID:vs+5GN0Uo

魔王「抱き合っちゃって…可愛いわねえ」クスクス

魔王「さ、お赤飯でも炊いておきましょうか」

魔王「おやすみなさい、二人とも」ナデナデ

勇者「…」zzz

僧侶「…」zzz

魔王「…あ、後で映像確認しましょっと」

尾張

49: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2015/09/09(水) 01:34:13.10 ID:H6EcTBi9o
おつ 魔王の母性がすごかった
50: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2015/09/09(水) 08:32:03.89 ID:+3JexjCdO
はいにゃんにゃん、じゃねえよ…
51: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2015/09/09(水) 11:46:54.81 ID:5G3PPfVQ0
にゃんにゃんって何ですか?詳細に書いてくれないとわかりません><
53: 以下、名無しにかわりまして毎日小説がお送りします 2015/09/11(金) 10:58:18.14 ID:uC6T+7HeO
平和な世界
この世界魔物はスライムとドラキーしかいなそう

引用元: 女勇者「…」 女僧侶「…」 女魔王「おやすみなさい」

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