オーク「そのセリフそのまま返したるわ!お前、王国がこの前なんて言ったか知っとるか?」
女騎士「なんなん、なに言うたん」
オーク「お前ら組んどるやろ?って言ってんぞ!」
女騎士「なんやそれ!しょーもな!なんでウチがそんな事言われなあかんねん」
オーク「ここにお前ばっかり来るからやないか!!」
女騎士「あんな、王国は今人手不足、ひーとーでーぶーそーく、わかる?」
オーク「念を押すな念を」
女騎士「騎士言うてもやる事いっぱいあるから、こんな辺境でオーク退治するような暇な騎士はそうそうおらんのや。わかる?」
オーク「言うてて悲しくならんか?」
女騎士「今言ってて自分でもちょっぴり悲しくなったわ」
もう浜ちゃんの声でしか再生されなくなった
女騎士「もうええわってなんやねん」
オーク「いや、せやからもう帰り」
女騎士「帰りって、お前が捕まえたんやないか」
オーク「キャッチアンドリリースや」
女騎士「アホか!ウチにも世間体があるんじゃ!オークにポイされる女ってどんなブサイクやねんって話になるぞ!」
オーク「いやいやいや」
女騎士「ほんでどれだけブサイクやねんって国中で話題になって、見世物小屋で体育座りせなあかんようになるぞ!」
オーク「まあまあまあ待て待て待て」
女騎士「それで稼いだ金で一軒家を建てて人々がブサイク御殿って呼んで、ウチが二階の窓から顔出したら皆がブサイクが移るーって逃げ出して」
オーク「クドいねん!!」
女騎士「!!」
オーク「ずっとやぞ!お前!!最初に襲った時からずっとや!!もう10回になるけどずっとクドくてシツコいねん!!」
女騎士「いや、11回目やけど」
オーク「拾う所も細かいし!!やってられへんわ!もう帰って帰ってホンマに迷惑してるから」
女騎士「ええからマワせやーーーっ!!!」
女騎士「こっちも生活かかっとんねん!!特別手当が欲しいねん!!」
オーク「手当出てたんか!?」
女騎士「ちょっとヤられてないと手当が降りへんねん!」
オーク「お前そら組んでる言われるわ」
女騎士「最初の頃は二人とも喜んどったやん!あの頃には戻られへんの!?」
オーク「最初から喜んでたんか!?」
女騎士「骨盤ガタガタ言わせながらボーッと、あー手当出たら欲しかった宝石買えるなー」
オーク「俗物!ホンマやめて俺の中の騎士のイメージ崩れるから!」
女騎士「先っちょ!先っちょだけでええねんて!」
オーク「もうホンマ……ホンマどこから突っ込めばええねん」
女騎士「ここに突っ込め言うとるやんか!!」
オーク「お前ホンマにそんなヨゴレでええんか!?」
オーク「なんや、急に物分かり良くなったな」
女騎士「いくら言うても分かってくれへんみたいやしもう辞めさせてもらうわ」
オーク「俺もそれがええと思う」
女騎士「解散やな。それしかあらへん」
オーク「組んだ覚えないけどな」
女騎士「転属願い出してあの子と一緒に違う所に行かせてもらいます」
オーク「はいちょっと待ったちょっと待った」
女騎士「ん?」
オーク「あの子てなんやねん」
女騎士「分かるやろ、そんなん」
オーク「おま……え?……マジか?それって俺の……」
女騎士「今も家で寂しい思いしてるわ」
オーク「は……はよ言えや、それだいぶ話変わってくるで」
女騎士「ちょっとー、太もも触らんといてください」
オーク「ど、どんな子や!?今いくつやねん!」
女騎士「キラキラ輝いて休みの日とかによく耳にぶら下がっとるわ」
オーク「宝石やないか!!」バチン
女騎士「あいたっ!!」
オーク「え?そんな強く叩いたか?」
女騎士「あーいったー脳揺れたー」
オーク「嘘やな、ウソウソ」
女騎士「ほんまに死ぬ所やったわ、オークってのは酷い事するもんやなー」
オーク「ちょっと気ぃ悪いですね」
女騎士「オークに殴られた事やしこれで手当出してくれるやろ」
オーク「世の中甘く見過ぎやないですか」
女騎士「そういう訳で今日の所はこれで勘弁しといたるわ」
オーク「また来るって事なんでしょうか」
女騎士「次いつ来るか予約取っといていいですか?」
オーク「病院か!もうええわ」