俺「うんっ!あとね、シャンパンとかクラッカーとかも欲しいっ!」
俺「クラッカーってw 相変わらずお子ちゃまだなぁー」
俺「むぅ~…、俺クンにはロマンチックさが足りないよー!」 プイッ!
俺「んー、高過ぎるモノ以外だったら何でもいいよー」
俺「そう言われると困るんだよなーw」
俺「逆に俺クンは何が欲しいのー??」
俺「マフラーとか」
俺「うわーw コッテコテじゃーんw」
俺「うるさいです」
俺「そりゃあ、まぁ…、そうだね…、」
俺「何ちょっと照れてるのー?」
俺「だからうるさいです」
俺「え、いいの?結構大変なんじゃないの?」
俺「ふふっ、へーきだよー。 そのかわりねー」
俺「そのかわり?」
俺「うんっ! 俺も俺クンの手作りの何かが欲しいなー!」
俺「うーん、手作りの何か…ねぇ…」
俺「なんだろ?俺何か作れたっけ?」
俺「しかもクリスマスっぽい物って結構難易度高いなー」
俺「うーーーん…、ガンプラとかあげても喜ばないだろうなぁ…」
俺「クッキーとか?いや俺料理出来ないしなぁ…」
悩み中…
俺「だぁぁぁあ! だめだ! 全然何も思いつかない!」
____携帯電話を取り出す、
ピ、ポ、パ…、
プルルルルルルル…
プルルルルル…
ガチャ!
俺「おうどうした?」
俺「あぁ、いきなりごめん、ちょっと相談があってさー」
俺「何?金なら貸さねーよ?ってか2万まだ返してもらってないんだけど」
俺「いや金には困ってないんだけど別の事で困ってるんだよね」
俺「じゃあ2万はよ返せや」
俺「いや、クリスマスプレゼントについてなんだけど…」
俺「そうなんだよ。俺何あげたらいいかわかんなくてさ」
俺「俺不器用だもんなーw ぶっちゃけ何も作れないだろw?」
俺「うっせぇな!いいから!アドバイスをくれよアドバイスを!」
俺「いや俺さ、俺ちゃんの好みとかわかんないし」
俺「あ、そっか」
俺「てか俺ちゃんが一番わかってんだろ?俺が不器用だって」
俺「そういえばそうだな」
俺「じゃあ俺からはアドバイスは無し。必死に考えてやれよ。それがクリプレだよ」
俺「………なんか微妙に納得出来ないが、わかった。ありがとう」
俺「で、2万なんだけどいつ 」
ツー ツー ツー ツー …
俺「手作り…手作り…、んーーーー…」
____2時間後、
俺「だめだ…、思いつかない…」
俺「どうしよ?やっぱ何かアクセサリーとか買った方が無難かな…」
俺「だって何も作れないもんなー、しょうがないよなー」
俺「あっ!ヤベ! 仕事遅れる…!」
ブロロロロロロロr…
_______________、
俺「うーーっす!おはよっざいまーす!」
俺「おせーよ馬鹿!とりあえず○○町に3件荷物あるから」
俺「おっけっす。時間指定とかは?」
俺「無いから3件落としたら電話で」
俺「了解っす。行ってきまーす!」
ブロロロロロロロロ…
プルルルルル
プルル…ガチャ、
俺「お疲れ様です俺です」
俺「おうお疲れ、今日なんか落ち着いたから事務所バックでとりま待機」
俺「うーす。途中コンビニで何か買って行きますか?」
俺「あー、適当におにぎり4個くらいお願い」
俺「りょーかいっす」
俺「おにぎり」
俺「はい (うわー、俺さん機嫌悪りぃなぁ…)」
俺「こんぶ2個って何だよ。あ、再来週なんだけどさ」
俺「はい?」
俺「24日。出勤出来る?」
俺「いやクリスマス超忙しいからさ、全員稼働しても厳しいんだよね」
俺「あー…、」
俺「去年より人数減っちゃったしさー」
俺「いやでも夜から予定あるんで…」
俺「じゃあ夕方まででいいから頼むわ。特別手当出すから」
俺「…ん、まぁ夕方までなら…、忙しいし、しょうがないっすね」
from:俺
To:俺
_______
ごめーん!
クリスマスなんだけど
仕事断れなくてさー、
18時にはあがるから
19時に待ち合わせでもいい?
_______
from:俺
To:俺
_______
まったく俺というものがありながらー!
頑張り屋さんだなー、俺くんは!
忙しいと思うけど、ガンバッてね!
俺待ってるからー!
PS
マフラー完成!
俺クンのも期待してるよー(ハートマーク)
_______
_____クリスマス当日、
俺「おはよーございまーす!」
俺「おう。やべぇぞ注文ハンパねぇわ」
俺「やっぱり」
俺「まぁ件数多いけど事故んなよ!」
俺「気ぃつけます」
ブロロロロロロロロ…
プルルルルル…
ガチャ
俺「有難うございます。バイク便、俺即配です」
俺「あ、お疲れ様っす俺です」
俺「客電かけてくるんじゃねーよボケ殺すぞ!」
俺「いやだって連絡用全部通話中で…」
俺「あー、そっか。ごめん…。で、何?」
俺「今○○町で荷待中でもう30分以上かかるらしんすけど…」
俺「あー、混載してるヤツの届け時間オーバーすんな」
俺「はい。だから誰か近くに居たらって」
俺「あー、ちょっと待って10分後折り返す」
俺「了解っす」
ガチャ
俺「お疲れ様です」
俺「とりあえず俺さんがそっち行くから」
俺「あ、じゃあ荷物渡せばいいっすか」
俺「いや、荷待の方を俺さんにやってもらうから」
俺「あぁ了解っす。じゃあ今持ってるの落としに行きます」
俺「うん。で、△△町のやつ最後に落として、付近で一件ピックあるから」
俺「はい」
俺「そしたらその一件最後に落として今日終りで」
俺「ありがとうございます」
俺「よっし、△△町終了っと、、」
俺「あと一件で今日終了かー、いやしんどかったー」
俺「えーっと、集荷は…、あぁこのビルじゃん!」
カツカツカツカツ…
ウィーン…
俺「お世話になってまーす!俺即配でーす」
俺「あー、待ってた待ってた。荷物コレだから」
俺「はい!確かにお預かりしました!」
俺「何時ころに到着しそう?」
俺「そうですねー!えーっと…、届け先が〇県××市…、なの…で…」
俺「19時30分までに届く?」
俺「えっと…、はい。大丈夫です。19時15分くらいには到着できるかと…」
俺「よかった。じゃあよろしく」
プルルルルル… プルルルルル…
プルルルルル… ガチャ
俺「おう何どうした」
俺「お疲れ様です。集荷完了です」
俺「うんじゃあそれ落としてあがりでって、さっき言ったよね」
俺「えっと、それが届け先が××市なんすよ」
俺「うん」
俺「今日夜から予定あって、誰かかわってもらえません?」
俺「あー、着時間指定とかある?」
俺「19時30分までって」
俺「折り返す」
俺「お願いします」
俺「お疲れ様です」
俺「ごめん無理」
俺「俺さんとかも無理っすか?こっち方面向かってますよね?」
俺「いやあの荷待キャンセルになって今□□町方面」
俺「あぁ…、間に合わないっすね」
俺「うんごめん。それ行って。ってか行ってもらわなきゃ間に合わないから」
俺「了解しました」
ブロロロロロロロロロ…
from:俺
To:俺
_______
ごめん!!!!!!
19時に間に合わなさそう!
20時くらいになっちゃうかも!
ほんとごめん!!!
出来るだけ急いで行くから!!
_______
from:俺
To:俺
_______
もーー!
タイミング悪いよー!
もう電車乗っちゃったんだから―!
まぁ1時間くらいなら全然待ってるよ^^
だから気をつけてねー!
_______
俺「ねぇねぇ、誰待ってるの?」
俺「よかったら俺たちと遊ばない?」
俺「…いいです。ごめんなさい」
俺「いやー、こっちはよくないんだよなーw」
俺「いいじゃんいいじゃん。カラオケ奢るよ?」
俺「…だから、人と約束してるんで、いいです」
俺「あっそ。じゃあご勝手に」
俺「おいもうちょっと粘ろうぜwたぶんイケるってw」
俺「…イケませんから」
俺「ごめーーん!遅くなった!」
俺「もーー!遅いよー!足がカチカチだよー!」
俺「ごめんごめんwwでも遅れるって言ったじゃんw」
俺「そうだけどー、俺ナンパとかされちゃったよ!もー!」
俺「ナンパ…、ねぇ…」
俺「なに?俺がナンパされたら変なの?」
俺「いや別にwwww」
俺「お疲れ様でーす」
俺「おうお疲れ。今日もうあがっていいよ」
俺「え?結構まだ忙しいんじゃないっすか?」
俺「うん。まぁ捌けない分は外注に回すから何とかなる」
俺「ふーん、まぁちょっとだけ残ってますんで、帰り道方向あったら一件やりますよ」
俺「うん。ありがと」
俺「じゃあカンパーイ!」
俺「いえーいカンパーイ!」
俺「クリスマスに居酒屋ってwwww」
俺「まぁまぁいーんじゃない。俺たちっぽくてさ」
俺「いやー、俺と俺を一緒にして欲しくはないなーw」
俺「むぅー!どういう意味ですかー!?」
俺「うわぁもう軽く酔ってる弱すぎだろ俺www」
俺「あー、受注落ち着いて来てますねー」
俺「まぁ22時過ぎたら大体こんなもんよ。てかいつまで残ってんの?」
俺「いやヒマなんですよねw てか俺さんとか朝5時からいるじゃないっすかw」
俺「俺の事はいいから。恋人とかいないの?クリスマスだよ?ねぇ?」
俺「うるさいっすねーw いたら出勤なんてしてませんよww」
俺「うん。そのほうがいいよ。てか彼女居るヤツはもうこの業界やめたらいいよ」
俺「うわぁ何それ。何か酷い発言してませんww?」
俺「…うん。 1年前にさ、1人事故ったヤツがいたんだよ」
俺「ってかアンタ、いつまで一人でいんの?クリスマスだよ?」
俺「うーん…、まだちょっと…」
俺「俺クンの事、まだ引きずってんの…?」
俺「……だめかな」
俺「駄目じゃないけど、そうやって暗くしてても俺クンは喜ばないと思うよ?」
俺「……じゃあ他の誰かと付き合ったら喜ぶっていうの?」
俺「そうは言ってないけど…」
俺「うわー、それ去年の話っすか」
俺「うん。だから俺の独断で忙しい時はもう外注に回す事にした」
俺「でもそれが原因で俺さん営業の連中と仲悪くなってません?」
俺「だね。まぁでもさ、これはちょっと譲りたくないんだよね何か」
俺「……なんかスイマセン。変な事喋らせちゃって」
俺「いや、俺が自分から喋ったんだし。 まぁ、無理すんなって事だから」
俺「はい」
俺「まぁ、いいんじゃない凹みたいだけ凹めば」
俺「…うん」
俺「恋人の居ないモノ同士、こうやって飲みにもこれるからさw」
俺「…うん」
俺「まぁ俺クンの事ふっきれたらさ、俺が貸してた2万かわりに返してよw」
俺「………」
俺「そこは返事ないのね。思ったより冷静で安心したわw」
俺「…うん」
俺「うし、全部捌いたし夜勤に引き継ぎ終わったし帰るわ」
俺「あ、じゃあ俺も帰ります」
俺「ってか、結局最後までいたな」
ファッサ、
俺「なんすかそのマフラー?」
俺「んー、訳あってね。 持ってて下さいって言われた」
俺「わけわかんねーw」
俺「まぁ、許されてないって事なのかねー…」
俺「…あ、さっきの事故の話に関係あるんすか?」
俺「ん、いや、なんでもない。やっぱ趣味でつけてるって思って」
俺「だったら、すげぇ乙女チックな趣味っすね。まぁ深くは聞かないです」
俺「ん…、じゃ、お疲れ」
俺「はい。お疲れ様でした」
俺「…俺さ、ちょっと前向きに考えれるように頑張ってみるね」
俺「突然どうしたww今日は何かテンションがコロコロ変わるなw」
俺「…暗くしても俺クンが喜ばないってのは俺も理解ってるから」
俺「そっか。まぁキツかったら言ってよ。話くらい聞くからさw」
俺「…うん」 ギュッ
俺「なにその変なの」
俺「…キーホルダーだと思う」
俺「だと思うって、なんか変なシミついてない?」
俺「…これさ、預かってくれない?」
俺「え、なんで」
俺「…気持ちに整理ついたら2万円かわりに返すから、それまでの担保」
俺「担保って…、いや2万も半分冗談なんだけどなぁ…w」
俺「おねがい」
俺「まぁ、よくわかんないけど預かっとく。 気持ちに整理ついたら返すからな」
俺「俺クン♪」
俺「メリークリスマス♪」
俺「思ったより雪降ってるねー、足がカチコチだよ」
俺「というか…、ずいぶん遅くなっちゃったけど…」
俺「はい♪クリプリだよ!」
ファッサ
俺「俺クンも、キーホルダーみたいなやつ、アリガトね♪」
俺「俺クン不器用だからさー、何作るんだろってワクワクしてたんだー」
俺「コレ、トナカイなのかな…?よくわかんないけどカワイイよ♪」
俺「車のカギに付けてて、ぜっさん大活躍中だよ♪」
俺「…あの日、結構待ったんだよ」
俺「結局何回連絡しても繋がんないしさ…」
俺「俺クンの職場の人が来たのが、その次の次の日だっけ…」
俺「それでさ、凄い泣きながらキーホルダー渡してきてさ…」
俺「なんか現実が受け止められなかったのかなー」
俺「何でかわかんないんだけどマフラー1号はその人に渡しちゃったんだ」
俺「だから今あげたマフラーは実は2号さんなのだ♪」
俺「2号さんって何だか響きがいやらしいねw」
俺「なんて言ってみたり…、もぅ!俺クンここ突っ込む所だよ!」
俺「俺クン…、最近ね、俺プロポーズされたんだ」
俺「…でもね」
俺「やっぱまだ、俺クンの事忘れられないよ…」
俺「…でもさ、ずっと暗いままでもダメだよね?」
俺「…だから、ちょっとずつだけど、頑張ってるよ」
俺「さすがにいきなりプロポーズは断ったけどね…w」
俺「俺クン…、俺頑張るよ。」
俺「頑張るけど、ちょっと辛くなった時とかはさ…」
俺「…こうやって、俺クンに会いに来てもいいかな…?」
_、
__、
___、
俺「そろそろ行くね…」
俺「お供え物、俺クンの好きなおはぎだから…」
俺「カチコチだけど、我慢してね…」
俺「…バイバイ」
俺「まーたそのマフラーつけてんすかw?」
俺「うるさい。趣味だから。特別な意味は無いから」
俺「…ふーん」
俺「まぁ今日もお疲れ様でした!この後飲みにでも行きませんか?」
俺「いや俺バイクだから。まぁ、おつかれさん」
俺「うわー、つれねー上司だわーwww」
俺「内勤になって半年なのに結構言うようになったね」
俺「いやちょっとガチテンション怖いですからw」
俺「あぁ、ごめん。てかお前クリスマスなのに(ry」
俺「それ去年も同じような事話した気が…w」
俺「…。まぁなんだ。男たるものな、働いてなんぼだから当然明日も忙しいから」
俺「あ…、明日なんすけど、ちょっと予定が…w」
俺「時間厳守であがらすから、出勤な」
俺「へーーいw」
ブロロロロロロロ…
________Fin.
PS
長くなってごめん