後輩「最近ちょっと元気ないですよね」
後輩「ほら、昨日だってお疲れみたいでしたし」
後輩「私で良ければ……相談、乗りますよ?」
後輩「え? ふむふむ、なるほど」
後輩「それは大変ですね」
後輩「あ、はい。先輩のお姉さんとは前にお会いしたことありますよ」
後輩「でも意外です。あんなにステキな方だったのに」
後輩「はい? お小遣いもお姉さんのワガママでなくなる一方なんですか?」
後輩「今月いくら残ってるんです?」
後輩「うわ、ひもじい……」
後輩「困りました。先輩の悩みを聞く代わりにアイス買って貰うつもりだったのに……」
後輩「あ、姉が増えたなんて言わないで下さいっ!」
後輩「……その、私と一緒に」ボソッ
後輩「………………」
後輩「あぁ、疲れてるから今は労働したくないですか」
後輩「心中、お察しします」
後輩(ちょっと残念だなぁ。先輩とのバイト)
後輩「え? 専業主夫になる?」
後輩「まったく、なに言ってるんですか」
後輩「先輩を養ってくれる女性なんて一生現れませんよ」
後輩「先輩は働く側の方がお似合いです」
後輩「でも、やっぱり男の人の方がお給料いいですよ」
後輩「は……はあ!?」
後輩「じゃあバイトする代わりに甘えさせて欲しい!?」
後輩「な、何で私が甘えさせなきゃいけないんです!?」
後輩「頭でも撫でてあげましょうか?」
後輩「それとも、膝枕なんてどうです?」
後輩「……?」
後輩「………………」
後輩「のっ、ノリノリじゃないですよ!!」
後輩「……先輩? 年下に姉要素があると変な気分だ、と言いたげな目ですね」
後輩「図星ですか」
後輩「まぁ、私も先輩に弟要素があることに変な違和感を抱いてます」
後輩「ふふっ、これはお互い様でしたね」
後輩「先輩も『弟モード』になって下さい」
後輩「そうしないと不公平です」
後輩「え? 何かご奉仕しましょうか? って……」
後輩「まさか先輩、普段からお姉さんに対して自分から率先してご奉仕してません?」
後輩「その割にはヤケに身体に沁み付いた態度でしたね」
後輩「はぁ……。ま、いいです」
後輩「じゃあ今度こそお姉ちゃんに甘えます?」
後輩「ほらおいで、お姉ちゃんとここ座ろ」
後輩「お姉ちゃんよりずっとおっきいよ」
後輩「ちょっと手を出してみて」
後輩「ほら、お姉ちゃんのと比べるとすっごいおっきいよ」
後輩「ん……先輩、手をそんな風に握っちゃダメですよ……」
後輩(恋人つなぎなんて……まだ早過ぎます)
後輩「疲れてたんだよね?//////」
後輩「お姉ちゃんのお膝においで//////」ぽふぽふ
後輩「ん? うん、そうだね……」
後輩「大人になったらやれないだろうから、今のうちにいっぱい膝枕しないとね」
後輩「♪~♪」
後輩「………………」
後輩「………………」
後輩「あれ、先輩? もう、本当に寝ちゃったんですか?」
後輩「こんなに無防備だと、イタズラしちゃいますよ?」
後輩「………………」
後輩「………………」
後輩「ほ、本当にしちゃいますよっ? いいんですかっ?」
後輩「~~~~~~~~っっ!!!」ソワソワ
後輩「えっと、えっと……」ソワソワ
後輩「だ、誰も見てませんよね?」キョロキョロ
後輩「せ、先輩、5秒以内に起きないと……」
後輩「ちゅー、しますよ?//////」
後輩「にーぃ……」
後輩「いぃ~~~~~~ち……」
後輩(先輩、1秒切りましたよっ?)
後輩(もうあとがないですよっ?)
後輩「時間切れになっちゃいましたよ?」
後輩「いいですか? もうキャンセルできませんからね?」
後輩「キス……しちゃいます、よ?」
後輩「~~~~~っ//////」ドキドキ
後輩「ん……//////」チュッ
後輩「し、しちゃった……っ」
後輩「ぁぅ……何か、やみつきになりそう//////」
後輩「………………」チラッ
後輩「もうちょっとだけ……しても、いいですよね?」
後輩「先輩、またお疲れなんですか?」
後輩「しょうがないですね……」コホン
後輩「ほら弟くん、お姉ちゃんのお膝貸してあげるから寝ていいよ」
後輩「時間になったら起こしてあげるから――」
後輩「――ぐっすりと、ね?」
おわり
ちなみに前回書いたやつ
やはりあなただったか
引用元: 後輩「え? 甘えさせて欲しいんですか?」