俺「グミ美味しいよね。実家にもグミの木あったけど、あの酸味がたまらない」　新人「え？」

新人「グミは木になりませんよ？冗談きついっすよ(嘲笑)」

俺「(なんやこいつ)」

新人「これまでに聞いたことないから嘘いってますよね。スマホで調べます」

新人「ありました。不味そうっすね」

俺「グミの木の下でフキとかいい感じで育つんだよ」

新人「フキってなんすか？フキノトウなら聞いたことあります」

俺「(なんやこいつ)」

「なんだか気持ち悪いですね。不味そうっすね」と言っていた糞

新人「雑草なんか食べませんし。俺さんの田舎って何だかすごいっすね」

俺「いや、仁科さんも山菜とか食べるでしょ？」

新人「山菜は山の野菜ですからね。フキは草ですよ。苦いし臭いし」

俺「(なんやこいつ)」

俺「庭に生えたフキは灰汁を抜けば新鮮で美味しいんだけどなぁ」

新人「私は一生食べないでしょうね」

俺「そうなんだね」

新人は、去年入社して新人研修を6ヶ月、海外研修を3ヶ月、現場研修を3ヶ月して、
うちの課に配属されてきた。23歳。OJT役が俺。

これは、はじめての昼食＆自主休憩の時の会話。

新人「言わないですよ。あまりそういうことを周りに喋りたくないんで」

俺「これから出張とかあるし、地方に行く機会もあるから、
　　仕事だけでなく、色々な食べ物も食べる機会があるから楽しみだね」

新人「いやぁ・・・、コンビニで十分ですかね。最近お弁当のレベル上がったんすよ！」

俺「そうなんだ。どういうのが好きなの？」

新人「唐揚げ弁当とパスタっすね」

俺「そうなんだ」

教育を任される立場になったから、
いろいろと妄想を膨らませていたが、
なんか、まぁ、OJT １年どうなるんやろな。

グミもフキも美味しいのに。分かち合いたかった。

おしまい